データ送信の設定(アップストリーム)#

Terminal System 2 v1.0.0

センサーデバイスやカメラなどからデータを受信しintdashサーバーに送信する(アップストリームする)ためには、以下の設定が必要です。

../../_images/config-upstream.png

図 134 アップストリームに必要な設定#

ストリーム(アップストリーム)設定

intdash Terminal Systemからintdashサーバーにリアルタイムデータを送信する経路を設定します。

デバイスコネクターIPC設定

intdash Edge Agent 2とデバイスコネクター間のIPC(プロセス間通信 Inter-Process Communication)について設定をします。

デバイスコネクター設定

デバイスコネクターを使ってセンサーやカメラなどの外部デバイスからデータを取得するための設定をします。

注釈

ストリーム設定とデバイコネクターIPC設定は、実際にはTerminal Systemに含まれるintdash Edge Agent 2の設定です。設定項目は intdash Edge Agent 2 のものと同じです。

以下の手順で設定してください。

重要

以下の手順ではMenderのConfigurationタブを使用するため、MenderにConfigureアドオンが必要です。 Configureアドオンを導入していない場合、Mender経由ではなく、ローカルネットワーク内からREST APIを使って設定してください。

1. ストリームを設定する#

  1. Mender Web UIで、画面左の[DEVICES]をクリックし、リストの中から設定したいデバイスをクリックします。

  2. [Configuration]タブを開き、[EDIT]をクリックします。

  3. agent.upstreams で、アップストリームについて設定します。

    例: default-upstream というIDを持つアップストリームを設定(この例では、図のように2つのデバイスコネクターから受け取ったデータをアップストリームで送信します。)

    ../../_images/config-upstream-stream.png

    図 135 アップストリームの設定例#

    [
      {"id": "default-upstream"}
    ]
    

    (この場合、ID以外はデフォルトの値が設定されます)

    設定値の詳細については、 agent.upstreams を参照してください。

2. デバイスコネクターIPCを設定する#

  1. agent.device_connectors_upstream で、デバイスコネクターIPC設定を作成します。

    例: 2つのデバイスコネクターIPCを作成し、上で設定したアップストリーム default-upstream に接続する設定

    ../../_images/config-upstream-ipc.png

    図 136 デバイスコネクターIPC設定例#

    [
       {
          "id": "device-inventory",
          "data_name_prefix": "v1/255/",
          "dest_ids": [
             "default-upstream"
          ],
          "format": "iscp-v2-compat"
       },
       {
          "id": "camera",
          "data_name_prefix": "v1/101/",
          "dest_ids": [
             "default-upstream"
          ],
          "format": "iscp-v2-compat"
       }
    ]
    

    設定値の詳細については、 agent.device_connectors_upstream を参照してください。

3. デバイスコネクターを設定する#

  1. device_connectors でデバイスコネクター設定を作成します。

    使用するデバイスコネクターの種類(デバイスコネクターサービスのservice_id)を service_id で指定し、そのパラメーターを service_substitutions で指定します。 デバイスコネクターの種類と設定については、 デバイスコネクターサービス一覧 を参照してください。

    注意

    デバイスコネクター設定を作成するためには、Terminal Systemがセンサー、カメラなどの使用するデバイスを認識している必要があります。 デバイスを接続した状態で、デバイスコネクター設定を行ってください。

    注意

    計測中はデバイスコネクター設定を変更できません。計測を終了してから、デバイスコネクター設定を行ってください。

    例: 2つのデバイスコネクターを作成する設定

    • Device Inventory 用のデバイスコネクターからのデータをアップストリーム用のデバイスコネクターIPC device-inventory に送る

    • H.264 for EDGEPLANT USB Camera 用デバイスコネクターからのデータをアップストリーム用のデバイスコネクターIPC camera に送る

    ../../_images/config-upstream-dc.png

    図 137 デバイスコネクター設定例#

    [
       {
          "id": "device-inventory",
          "upstream_ipc_ids": [
             "device-inventory"
          ],
          "downstream_ipc_ids": [],
          "service_id": "Device Inventory",
          "service_substitutions": []
       },
       {
          "id": "camera",
          "upstream_ipc_ids": [
             "camera"
          ],
          "downstream_ipc_ids": [],
          "service_id": "H.264 for EDGEPLANT USB Camera",
          "service_substitutions": [
             "DC_DEVICE_PATH=/dev/video0"
          ]
       }
    ]
    

    注意

    DC_DEVICE_PATH は使用するデバイスに合わせて変更してください。 指定可能なデバイスパスは、 Inventory画面の device_connector_services で確認することができます。

    設定値の詳細については、 device_connectors を参照してください。

  2. [SAVE AND APPLY TO DEVICE]をクリックし、デバイスに設定情報を送信します。

  3. 設定更新日時が新しくなっていることを確認します。

    ../../_images/setup_mender_configuration_success.png

    図 138 設定更新日時#

    重要

    ステータスがPendingのまま更新されない場合は、 トラブルシューティング を参照してください。

遅延アップロード用の行先(deferred)#

アップストリームの設定を persist: true かつ recover: true にすると、リアルタイム送信ができなかった場合は遅延アップロードが行われます。しかし、リアルタイム送信を試みることなく最初から遅延アップロードしたい場合は、デバイコネクターIPCの設定で、データの行先として疑似的なストリーム deferred を指定します。

../../_images/terminal-system-2-deferred-upload.png

図 139 遅延アップロード#

[
   {
      "id": "device-inventory",
      "data_name_prefix": "v1/255/",
      "dest_ids": [
         "deferred"
      ],
      "format": "iscp-v2-compat"
   },
   {
      "id": "camera",
      "data_name_prefix": "v1/101/",
      "dest_ids": [
         "deferred"
      ],
      "format": "iscp-v2-compat"
   }
 ]

deferred は設定のための名称で、実際にはdeferredというストリームがTerminal Systemとサーバーとの間に作成されるわけではありません。

注釈

deferred というストリームIDは予約されており、ユーザーが作成するストリームにこの名前を付けることはできません。

遅延アップロードの優先度や、遅延アップロード用のデータに使用するストレージに関しては、 遅延アップロードの優先度とディスク容量 を参照してください。