アップデート(周辺機器含む)#

Terminal System 2 v1.0.0

注釈

Menderを使用していない場合は、 Menderを使用しない場合のアップデート の方法に従ってください。

Terminal System用のMenderサーバーには、必要に応じてリリース(アップデート用のソフトウェアパッケージ)が用意されます。 これらを使って、Terminal Systemのソフトウェアや、Terminal Systemに接続された周辺機器のファームウェアを更新することができます。

これらのリリースがMenderサーバー上に用意されているか、またどのバージョンのリリースが用意されているかは、ご使用の環境によって異なります。

リリースの名前は以下のとおりです。

リリース

用途

エッジコンピューターが再起動される

terminal-system-os-2-image-<バージョン番号>

Terminal SystemのOSを更新する

はい

terminal-display-updater_<バージョン番号>

ディスプレイデバイスのファームウェアを更新する

いいえ

apt-usbtrx-updater_<バージョン番号>

EDGEPLANT Peripherals製品のファームウェアを更新する

いいえ

edgeplant-t1-powermanage-updater_<バージョン番号>

EDGEPLANT T1の電源制御MCUのファームウェアを更新する

(※ 電源オフ/オンで新しいファームウェアが有効になります)

いいえ

edgeplant-t1-ssd-initialize_<バージョン番号> 1

EDGEPLANT T1のSSDを初期化する

いいえ

1

Terminal Systemのセットアップ時のみ利用します。Menderを使ったアップデートでしか使用できません。

Mender Web UI上は、このほかにもTerminal Systemの操作を行うためのリリース(例: measurement-startreboot )も存在しますが、それらについては、各操作の説明を参照してください。

重要

リリースは、Terminal System OSのバージョン毎に用意されます。 エッジコンピューターにインストールされているTerminal System OSのバージョンと一致するバージョン番号のリリースを使用してください。

Menderを使ったアップデートには、以下の特徴があります。

  • Menderサーバー側から、遠隔でアップデートの開始操作を行うことができます。何かの理由でアップデートが失敗した場合、前の状態にロールバックされます。

  • データ取得中にもバックグラウンドでTerminal System OSのアップデート処理を行うことができます。(旧バージョンのTerminal Systemでは、データ取得を終了した状態でアップデートの処理を行う必要がありました)

  • エッジコンピューターの再起動が必要なリリース(例: OSのアップデートなど)は、インストールに成功すると自動的に再起動し、アップデートされたソフトウェアを使用することができます。 Mender Enterpriseプランの場合は、 同期アップデート により再起動のタイミングを制御することができます(例: シャットダウン時に更新)。

警告

EDGEPLANT T1の場合、空きメモリ( インベントリ command.topcommand.vmstat の free memory )が約1GB以下だと、OSアップデートに失敗する可能性があります。 メモリを大量に使用するアプリケーションを実行している場合は、計測を停止するなどして事前にメモリを確保してからOSアップデートを行ってください。

重要

周辺機器のファームウェアを更新する場合、計測は停止してください。

注釈

リリースに含まれるファームウェアのバージョンを確認するには、以下のようにします。

  1. Menderの管理画面で、画面左の[RELEASES]をクリックし、リストの中から確認したいリリースをクリックします。

  2. ▼をクリックしてリリースの詳細を表示させます。

    Artifact contentsのUpdate Meatadataに表示されたバージョンを確認します。

    ../../_images/release_apt-usbtrx-updater.png

    図 162 リリースに含まれるファームウェアのバージョン#

なお、ネットワーク通信速度が遅いと、リリースのダウンロードに時間がかかる場合があります。 OS更新などサイズの大きいリリースのデプロイメントを作成する場合は、Terminal Systemのネットワーク通信速度を十分確保できる環境および設定(例: Ethernet)で実施することを推奨します。

  1. 周辺機器のアップデートを行う場合は、Terminal Systemに正しく接続されていることを確認します。

  2. Mender Web UIで、画面左の[DEVICES]をクリックし、リストの中から設定したいデバイスをクリックします。

    注釈

    現在使用されているファームウェアのバージョンは、Inventoryタブの firmware で確認することができます。

  3. デバイス画面右下の Device actions をマウスオーバーし、[Create deployment for this device]をクリックします。

    ../../_images/setup_mender_device_actions_menu.png

    図 163 Create deployment for this device#

  4. [Select a Release to deploy]から、デプロイしたいリリースを選択します。

  5. [CREATE DEPLOYMENT]をクリックします。

    自動的に、Deployments画面に遷移します。

  6. [View details]をクリックしてデプロイメント詳細画面を表示し、デプロイメントが成功していることを確認します。

  7. Inventoryタブの firmware で、ファームウェアのバージョンを確認します。

注釈

リリースを連続してデプロイしたい場合は、デプロイメントのオプションで Force update を有効にしてデプロイしてください。

参考: デプロイメントステータスがAlready installedとなり、デプロイがスキップされてしまう

注釈

Mender上でデバイスグループを作成し、そのデバイスグループを対象として操作をすることにより、複数のデバイスに同時にデプロイが可能です。

デバイスグループは以下の手順で作成します。

  1. 画面左の[DEVICES]をクリックし、デバイスの一覧を表示します。

  2. グループに含めたいデバイスのチェックボックスをオンにします。

  3. 右下の+にマウスポインターを合わせ、[Add selected devices to a group]をクリックします。

グループに対してデプロイを行う場合は、[RELEASES]からデプロイしたいリリースを選択したうえで、対象としてグループを選択してください。