1. Menderサーバーの準備（使用する場合のみ）#

Terminal System 2 v1.0.0

Terminal Systemの操作をMenderを使って行う場合は、以下の内容と手順を確認のうえ、適切なプランでMenderサーバーを用意してください。

Menderにはいくつかのプランが設定されています。 SaaS版を利用するかオンプレミスで利用するかによって、また、使用する機能によって適切なプランが異なります。

重要

プランとアドオンの選定#

Terminal System 2の基本的な機能（計測の開始・終了、再起動、ソフトウェアアップデート、Inventoryタブでのステータス確認など）はMenderのどのプランでも利用可能です。

これに対し、一部の操作を行うにはアドオンが必要です。また、アドオンを使うためには特定のプランが必要になる場合があります。 Menderのプランごとに使用できるTerminal System2の機能については、以下の表を参照してください。

Terminal System 2の機能	Menderのプラン 1
Terminal System 2の機能	Open Source	Basic	Professional	Enterprise
運用形態	オンプレミス	SaaS	SaaS	オンプレミスまたはSaaS
計測の開始・終了、再起動、ソフトウェアアップデートなどの操作（ Deploymentの実行）	✓	✓	✓	✓
Inventoryタブでのステータス確認	✓	✓	✓	✓
Configurationタブでの設定操作 2	Configureアドオンあれば可能	Configureアドオンあれば可能	Configureアドオンあれば可能	Configureアドオンあれば可能
Troubleshootingタブでのリモートターミナル、ファイル転送の実行	Troubleshootingアドオンあれば可能	Troubleshootingアドオンあれば可能	Troubleshootingアドオンあれば可能	Troubleshootingアドオンあれば可能
Monitoringタブでのアラート確認	不可	不可	Monitorアドオンあれば可能	Monitorアドオンあれば可能

プランによるMenderの機能の違いの詳細については、Menderのウェブサイトの Features を参照してください。 3

1: Open Source版はSaaS利用料は発生しません。それ以外のプランの利用料はデバイス数によって異なります。また、最低料金はプランによって異なります。Menderのウェブサイトの Pricing を参照してください。
2: 本マニュアルではMender使用時の設定操作はすべてConfigurationタブを使って行っています（例: クイックスタート ― Menderを使って設定する）が、ConfigurationタブはConfigureアドオンを導入している場合のみ使用可能です。 Configureアドオンを導入していない場合は、REST APIを使って設定を行ってください。方法については、 REST APIによる操作を参照してください。
3: Menderの一部プランにはデルタアップデートの機能がありますが、当社が用意しているTerminal System OS 2のイメージはデルタアップデートに対応しておりません。

選択したプランに応じて、以下のいずれかの手順でサーバーをセットアップします。

Saas版Menderを利用する方法について説明します。

Menderサーバーの管理アカウントを作成します。

注釈

Menderを初めて利用する場合、無料の評価環境を利用することができます。

Menderの評価を終了して本番運用する場合、プランを購入します。

次に、アドオンを購入します。

Menderをオンプレミスで構築する場合は、Open sourceプランまたはEnterpriseプランとなります。

構築方法については、 Menderのドキュメントを参照してください（リンク先はMenderバージョン3.4のドキュメントです。使用するバージョンのドキュメントを参照してください）。