Menderとの関係性#
Terminal System 2 v1.0.0
Terminal Systemは、Menderを利用した遠隔設定やOTAアップデートに対応しています。
Mender は、遠隔デバイスに対してインターネットを通じてソフトウェアをデプロイするNorthern.tech社の製品です。 ユーザーは、Mender Web UI上で操作することにより、遠隔デバイスにソフトウェアアップデートを送信し適用することができます。
Terminal Systemでは、この仕組みを利用することで、ソフトウェアアップデートだけでなく各種の操作をMender Web UIから遠隔で行えます。
Terminal Systemの操作 |
左記をMenderで実施する方法 |
|---|---|
計測の開始・終了、再起動などの操作 |
Deploymentの実行 |
ステータスの確認 |
Inventoryの確認 |
設定の確認 |
Configurationの確認 1 |
設定の変更 |
ConfigurationのDeploymentを実行 1 |
アラート（ログ）の確認 |
Monitoring表示の確認 2 |
ソフトウェアアップデートなど |
Deploymentの実行 |
一例を挙げると、Terminal System用にセットアップされたMenderサーバーでは、「Release」（ソフトウェアのパッケージ）の1つとして、計測を開始する操作のスクリプト measurement-start が保存されています。
ある1台のTerminal Systemで計測を開始したい場合は、Mender Web UIで、そのTerminal Systemに対して measurement-start をデプロイする操作を行います。
このスクリプトがTerminal Systemに送信され、実行されることで計測が開始されます。
重要
Menderを使ってTerminal Systemの設定や操作をするためには、 エッジコンピューターへのTerminal SystemのプロビジョニングとMenderサーバーの準備（セットアップ担当者向け） が完了している必要があります。
Mender Web UIを使用するためには、 要件 を満たす環境が必要です。
Mender Web UIのConfigurationタブやInventoryタブで扱うJSONデータは、Terminal Systemの REST API が扱うJSONデータと同じです。
Configurationタブで入力したJSONデータはREST APIでのリクエストに使われます。また、そのレスポンスはConfigurationタブに表示されます。
Inventoryタブに表示される情報も、REST APIのレスポンスで得られたものです。
注釈
Menderを使用せず、Terminal SystemのREST APIを使って操作をする場合は、 クイックスタート ― REST APIを使って設定する および REST APIによる操作 を参照してください。