4-B. REST APIを利用した事前設定#

Terminal System 2 v1.0.0

Menderを使用せず、REST APIで操作をする場合は、 3. プロビジョニング を行ったあと、以下を順に行ってください。

注釈

REST APIの詳細は API仕様書 をご確認ください。

(準備)設定用PCとTerminal Systemの接続#

設定用PCからTerminal Systemにアクセスするために、設定用PCとエッジコンピューターをLANケーブルで接続します。

../../../_images/terminal-config-via-ethernet-cable1.png

図 193 設定用PCとエッジコンピューターを接続する#

注釈

上の図ではエッジコンピューターと設定用PCを直接接続していますが、エッジコンピューターと設定用PCを同じローカルネットワークに接続するのでも構いません。

設定用PCからTerminal SystemのREST APIアクセスするには以下の情報を使用します。

  • ホスト名は <Terminal Systemのコンピューター名>.local 、または、IPアドレスを使用します。

  • ポート番号は 8081 を使用します。

  • 認証のためBasic認証を指定する必要があります。セットアップでは admin ユーザーの認証を使用します。

注釈

初期設定は以下のとおりです。

  • コンピューター名: terminal-system

curlを使用する場合は以下のコマンドでアクセスができます。

$ export ADMIN_PASS=<Basic_authentication_password_for_admin_user>
$ export COMPUTER_NAME=terminal-system
$ export API_FQDN=$COMPUTER_NAME.local:8081
$ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS http://$API_FQDN/api/version
{
  "version": "1.0.0"
}
200

REST APIの結果は標準出力に出力されます。出力は、APIのレスポンスボディーが出力され、続けて最後の行にHTTPステータスコードが表示されます。 呼び出すREST APIの種類によってはレスポンスボディーが無い場合があります。 HTTPステータスコードは200番台が成功、400、500番台は失敗になります。

1. コンピューター名を設定する#

コンピューター名を設定します。

$ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X PATCH -d '
{
   "computer_name": "<new_computer_name>"
}' http://$API_FQDN/api/terminal_system/identification

注釈

分かりやすさのために、コンピューター名はintdashのエッジ名と同じにすることを推奨します。

以降の手順では、設定変更したコンピューター名でセットアップします。

export COMPUTER_NAME="<new_computer_name>"
export API_FQDN=$COMPUTER_NAME.local:8081

新しいコンピューター名でアクセスできることを確認します。

$ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS http://$API_FQDN/api/version

2. SSHログインの設定#

Terminal SystemにSSHでログインするための設定(ローカルネットワーク内からのアクセス用)を行います。

ローカルネットワークからのログイン用の設定#

ローカルネットワーク内のクライアントPCからTerminal SystemにSSHログインする場合、以下の準備が必要です。

  • クライアントPCのSSH公開鍵: Terminal SystemにSSHログインするためのクライアントPCを認証するSSH公開鍵 1

  1. クライアントPCからTerminal Systemへログインするための設定します。

    以下のcurlコマンドを実行してください。

    $ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X PUT -F file=@$HOME/.ssh/id_rsa.pub http://$API_FQDN/api/login_users/admin/authorized_keys
    
    • $HOME/.ssh/id_rsa.pub クライアントPCの公開鍵が保存されたファイルのフルパス

1

クライアントPCのSSHキーペアを発行し、SSH公開鍵を得る方法は一般的な技術です。詳細については、SSHキーペア 作成などのキーワードを検索してご確認ください。

3. 拡張ストレージを初期化し、再度プロビジョニングする#

エッジコンピューターに拡張ストレージが備え付けられている場合は、拡張ストレージを初期化します。

重要

プロビジョニング前に拡張ストレージの初期化を行った場合は、この手順をスキップして、 4. ファームウェアを更新する に進んでください。

  1. 拡張ストレージの初期化手順 に従って、拡張ストレージを初期化します。

  2. 前の手順により、Terminal System 2の動作のために必要なデータが削除されるため、再度 プロビジョニング から SSHログインの設定 までを実施します。

4. ファームウェアを更新する#

必要に応じて、ファームウェアのアップデートを行います。

注意

周辺機器をセットアップするには、Terminal Systemが周辺機器を認識している必要があります。 使用する周辺機器を接続した状態で、セットアップを行ってください。

注意

周辺機器のファームウェアを更新する場合、計測を停止してください。

EDEGPLANT CAN-USB Interface、ANALOG-USB Interface#

EDEGPLANT CAN-USB Interface、ANALOG-USB Interfaceを利用する場合、これらのファームウェアを最新のものにアップデートします。

  1. ソフトウェアの提供元から、アップデート用ファイル apt-usbtrx-updater_<アップデーターのバージョン> を入手し、作業PCに保存します。

  2. 以下のコマンドを実行してファームウェアを更新します。

    $ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X POST -F file=@/path/to/artifact http://$API_FQDN/api/terminal_system/upgrade_with_file
    

ディスプレイデバイス#

ディスプレイデバイスを利用する場合、ディスプレイデバイスのファームウェアを最新のものにアップデートします。

  1. ソフトウェアの提供元から、アップデート用ファイル terminal-display-updater_<バージョン> を入手し、作業PCに保存します。

  2. 以下のコマンドを実行してファームウェアを更新します。

    $ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X POST -F file=@/path/to/artifact http://$API_FQDN/api/terminal_system/upgrade_with_file
    

EDGEPLANT T1#

EDGEPLANT T1を利用する場合、以下のセットアップを行います。

電源制御MCU#

EDGEPLANT T1の電源制御MCUのファームウェアを最新のものにアップデートします。

  1. ソフトウェアの提供元から、アップデート用ファイル edgeplant-t1-powermanage-updater_<アップデーターのバージョン> を入手し、作業PCに保存します。

  2. 以下のコマンドを実行してファームウェアを更新します。

    $ curl -sS -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X POST -F file=@/path/to/artifact http://$API_FQDN/api/terminal_system/upgrade_with_file
    

5. intdashサーバーへの接続とデータ送受信のための設定#

以上でプロビジョニングと事前セットアップは終了です。 intdashを使用するために必要な設定を行ってください。