EDGEPLANT T1で音声データを取得する
EDGEPLANT T1のオンボードの音声ジャックに接続されたマイクから、付属デバイスコネクターdevice-connector-intdashを使用して音声データを取得し、リアルタイム送信するための設定例です。
アップストリームの設定
以下のコマンドを実行して、 recoverable
というIDを持つアップストリームを作成します。
指定しているのはIDのみのため、他の設定値はデフォルトのとおりになります。
$ intdash-agentctl config up --create '
id: recoverable
'
デバイスコネクターIPCの設定
デバイスコネクターからのデータを受け取るためにデバイスコネクターIPCを追加します。以下のコマンドを実行してください。
注意
DC_PROCESS_SRC_CONF_COMMAND
では、GStreamerを使って音声を取得し、変換するコマンドを指定します。
パイプライン設定ファイルのサンプル /etc/dc_conf/gstreamer_pcm.yml 内の例も参考にして、使用するハードウェアに合ったものを指定してください。
$ intdash-agentctl config device-connector up --create '
id: pcm
data_name_prefix: v1/150/
format: iscp-v2-compat
dest_ids:
- recoverable
ipc:
type: fifo
path: /var/run/intdash/pcm.fifo
launch:
cmd: device-connector-intdash
args:
- --config
- /etc/dc_conf/gstreamer_pcm.yml
environment:
- DC_PROCESS_SRC_CONF_COMMAND="gst-launch-1.0 -q alsasrc device=hw:1 ! audioconvert ! audio/x-raw,format=S32LE,rate=48000,channels=1 ! fdsink fd=1"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_DELAY_MS=0
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_ELEMENT="y Jack-state"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_IFACE="mixer"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_FORMAT="S32LE"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_RATE=48000
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_CHANNELS=1
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_VOLUME_IFACE="mixer"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_VOLUME_ELEMENT="y Mic Capture Volume"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_VOLUME_VALUE=20
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_BOOST_ELEMENT="y Mic Boost Capture Volume"
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_AUDIO_BOOST_VALUE=1
- DC_PCM_SPLIT_FILTER_CONF_PATH=/dev/snd/by-path/platform-sound
- DC_PRINT_LOG_FILTER_CONF_TAG=pcm
- DC_FILE_SINK_CONF_PATH=/var/run/intdash/pcm.fifo
'
launch
で、device-connector-intdashを起動するように設定しています。device-connector-intdashのパイプライン設定として、付属の /etc/dc_conf/gstreamer_pcm.yml を指定しています。 また、パイプライン設定で使用する環境変数を
environment
で与えています。device-connector-intdashから
/var/run/intdash/pcm.fifo
を介して得られたデータは、v1/150/
というデータ名称プレフィックスを与えられて、recoverable
というIDを持つアップストリームに送信されます。
ストリーマーの起動
以上の設定ができたらストリーマーを起動します。
$ intdash-agentctl run