トランスポートの設定

iSCPによるリアルタイム送受信で使用するトランスポートプロトコルを設定します。 QUICまたはWebSocketのいずれかを選択することができます。(ここで設定するのは、iSCPによるリアルタイム送受信用に使われるトランスポートプロトコルです。遅延アップロードは常にHTTPによるREST APIで行われます。)

QUICとWebSocketはいずれも到達保証と順序保証のあるプロトコルです。ただし、QUICを選択し、ストリームの設定で qos: unreliable を指定すると、到達保証と順序保証のないトランスポート(QUIC DATAGRAM)が使用されます。 そのため、QUICとWebSocketはそれぞれ以下のような場合に向いています。

  • QUIC: 帯域が十分でない環境で、欠損があってもよいので回線詰まりによる遅延が発生しない方法でデータを確認したい

  • WebSocket: 帯域が十分でない環境で、回線詰まりによる遅延があってもよいので欠損なくデータを確認したい

例えば、リアルタイム性を重視して動画を送信したいときには、QUICを選択した上で、動画内のサブフレームを送信するのに qos: unreliable のストリームを使用すると効果的です。サブフレームが欠損した場合、画質は悪化しますが、再生は継続できます。

重要

QUICを使用するためにはサーバー側で設定が必要です。

現在の設定を確認するには、以下のコマンドを実行します。

$ intdash-agentctl config transport --get

設定を変更するには、以下のコマンドを実行します。

$ intdash-agentctl config transport --modify <config_in_yaml_format>

例: QUICを使用するように設定する

$ intdash-agentctl config transport --modify 'protocol: quic'

config_in_yaml_format で設定できるパラメーターは以下のとおりです。

キー

説明

protocol

string

  • quic: QUICによる接続

  • websocket: WebSocketによる接続