エレメント一覧(device-connector-intdash)

device-connector-intdashには以下のエレメントが含まれています。 パイプライン設定ファイルでは、これらを組み合わせてデータ取得から書き出しまでのパイプラインを設定します。

含まれているエレメントには、device-connector-intdashに固有のものと、Device Connector Frameworkから継承しているものがあります。 Device Connector Frameworkの詳細については、 デバイスコネクター開発フレームワーク を参照してください。

device-connector-intdashのエレメント

Device Connector Frameworkの基本エレメント [1]

srcエレメント

filterエレメント

sinkエレメント

srcエレメント

以下のsrcエレメントを使用できます(アルファベット順)。

apt-analogtrx-src

エッジデバイスに接続されたEDGEPLANT ANALOG-USB Interfaceからデータを取得するときに使用するsrcエレメントです。

このエレメントは、デバイスパスにより指定されたEDGEPLANT ANALOG-USB Interfaceから専用カーネルモジュール経由でデータを取得します。そして iscp-v2-compatフォーマット (bytes型)で送出します。

注釈

EDGEPLANT ANALOG-USB Interface用のカーネルモジュールについては、 アプトポッドのウェブサイト の周辺機器についてのページを参照してください。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

カスタムタイプ "iscp-v2-compat-msgs" (iscp-v2-compatフォーマット(bytes型)を複数個連結したメッセージ)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。パイプライン設定ファイルの conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

path

文字列

ANALOG-USB Interface のデバイスパス(例: /dev/apt-usb/by-id/usb-xxx )

input_send_rate

整数 ( 10 / 100 / 1000 / 10000 / 156250 / 312500 / 625000 / 1250000 / 2500000 / 5000000 / 10000000 )

ANALOG-USB Interfaceのサンプリング周波数 [mHz](全ポート共通)

input_enabled

boolean(true / false) 8個の配列

ANALOG-USB Interface のアナログ入力ポートごと(全8ポート)の有効/無効

input_voltage_min

整数8個の配列( 0 / -5000 / -10000 )

ANALOG-USB Interface のアナログ入力ポートごと(全8ポート)の入力電圧[mV]の最小値

input_voltage_max

整数8個の配列( 5000 / 10000 )

ANALOG-USB Interface のアナログ入力ポートごと(全8ポート)の入力電圧[mV]の最大値

ただし、同一ポートの最小値と最大値の組み合わせは以下のいずれかである必要があります。

  • min:-10000, max:10000

  • min:-5000, max:5000

  • min:0, max:5000

上記に一致しない場合は実行時にエラーになります。

output_enabled

true / false

ANALOG-USB Interface のアナログ出力ポートの有効/無効

output_voltage

整数(20~5000(分解能20))

ANALOG-USB Interface のアナログ出力ポートから出力する信号の電圧[mV]

output_waveform_type

整数 (0 / 1 / 2 / 3 / 16 )

ANALOG-USB Interface のアナログ出力ポートから出力する信号の波形(0:擬似ランダム信号、1:正弦波、2:三角波、3:矩形波、16:固定)

output_frequency

整数 (1000~100000(分解能1000))

ANALOG-USB Interface のアナログ出力ポートから出力する信号波形の周波数[mHz]

clock_id

文字列 (CLOCK_MONOTONIC / CLOCK_MONOTONIC_RAW)

タイムスタンプを算出するときにシステムからどのように時刻を取得するか

  • CLOCK_MONOTONIC: NTPが行う段階的な調整の影響を受ける

  • CLOCK_MONOTONIC_RAW: NTPが行う段階的な調整の影響を受けない

intdash Edge Agent 2の設定と同じにする必要があります。 intdash Edge Agent 2のデフォルトはCLOCK_MONOTONICです。

timestamp_mode

文字列 (device / host) デフォルト: device

受信したデータに対して、タイムスタンプをどのように付与するか

  • device: ANALOG-USB Interface上で、ANALOG-USB Interfaceのクロックを元にタイムスタンプを付与する

  • host: エッジデバイスがANALOG-USB InterfaceからのデータをUSB経由で受信したタイミングで、エッジデバイスのクロックを元にタイムスタンプを付与する

apt-cantrx-src

エッジデバイスに接続されたEDGEPLANT CAN-USB Interfaceからデータを取得するときに使用するsrcエレメントです。

このエレメントは、デバイスパスにより指定されたEDGEPLANT CAN-Interfaceから、専用カーネルモジュール経由でデータを取得します。そして、 iscp-v2-compatフォーマット (can_frame型)で送出します。

注釈

EDGEPLANT CAN-USB Interface用のカーネルモジュールについては、 アプトポッドのウェブサイト の周辺機器についてのページを参照してください。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

カスタムタイプ "iscp-v2-compat-msgs" (iscp-v2-compatフォーマット(can_frame型)を複数個連結したメッセージ)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。パイプライン設定ファイルの conf: 以下に記述します。

重要

EDGEPLANT CAN-USB Interfaceの1つのデバイスパスに対してapt-cantrx-srcとapt-cantrx-sinkを同時に使用する場合は、apt-cantrx-srcとapt-cantrx-sinkの設定をすべて同じにしてください。

項目

設定値

説明

path

文字列

CAN-USB Interfaceのデバイスパス(例: /dev/apt-usb/by-id/usb-xxx

baudrate

整数 (125 / 250 / 500 / 10000)

CAN 通信のボーレート[kbps]

silent

true / false

CAN-USB Interface から CAN バスへのACKの送信

  • true: ACKを送信しない

  • false: ACKを送信する

clock_id

文字列 (CLOCK_MONOTONIC / CLOCK_MONOTONIC_RAW)

タイムスタンプを算出するときにシステムからどのように時刻を取得するか

  • CLOCK_MONOTONIC: NTPが行う段階的な調整の影響を受ける

  • CLOCK_MONOTONIC_RAW: NTPが行う段階的な調整の影響を受けない

intdash Edge Agent 2の設定と同じにする必要があります。 intdash Edge Agent 2のデフォルトはCLOCK_MONOTONICです。

timestamp_mode

文字列 (device / host) デフォルト: device

受信したデータに対して、タイムスタンプをどのように付与するか

  • device: CAN-USB Interface上で、ANALOG-USB Interfaceのクロックを元にタイムスタンプを付与する

  • host: エッジデバイスがCAN-USB InterfaceからのデータをUSB経由で受信したタイミングで、エッジデバイスのクロックを元にタイムスタンプを付与する

nmea-packet-src

このエレメントでは、デバイスパスにより指定されたTTYデバイスからTTYドライバー経由でNMEAデータを取得します。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "text/plain" (1つのNMEAセンテンスが1つのメッセージ)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

path

文字列

GPSデバイスのデバイスパス(例: /dev/ttyUSB9

baudrate

整数( 0, 50, 75, 110, 134, 150, 200, 300, 600, 1200, 1800, 2400, 4800, 9600, 19200, 38400, 57600, 115200, 230400

ボーレート (例:57600)

termiosで定義された左記いずれかの値である必要があります。

注釈

  • nmea-packet-srcエレメントは、GPSデバイスの初期化は行いません。あらかじめGPSデバイス(ttyデバイス)が所定のボーレートでNMEAを出力する状態にしてください。

  • EDGEPLATNT T1でL4Tを使用する場合は、以下のようにすることでGPSデバイスを初期化してデータを取得することができます。

    1. edgeplant-l4t-toolsサービスを有効にします。方法については、 EDGEPLANT T1デベロッパーガイド を参照してください。

    2. パイプライン設定ファイルに以下を追加します。

    before_task:
      - while true; do if test $(stty -F /dev/ttyTHS1 speed) = 57600; then break; fi; sleep 1; done
      - sleep 3
    

ubx-src

u-blox GNSSモジュールからUBXプロトコルのメッセージを取得し、そのままバイナリデータとして送出します。

取得対象のUBXプロトコルのメッセージは以下のとおりです。

  • UBX-ESF-STATUS

  • UBX-HNR-STATUS

  • UBX-HNR-ATT

  • UBX-HNR-INS

  • UBX-HNR-PVT

重要

u-blox GNSS モジュールとして NEO-M8U のみをサポートしています。 NEO-M8U を搭載していないエッジデバイス( VTC1910-S など)はサポートしていません。

注釈

エッジコンピューターの起動時からGPS捕捉できない状態が継続すると、座標 (0, 0) が送信されます。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "application/octet-stream"

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

path

文字列

u-blox GNSSモジュールのデバイスパス

(例: /dev/ttyTHS1 )

baud_rate

整数( 9600, 19200, 38400, 57600, 115200, 230400, 460800

ボーレート (例:57600)

meas_rate_ms

小数

GNSS測定周期(ミリ秒) (例: 200)

50ミリ秒以上の値である必要があります。

以下のメッセージの送信頻度に影響します。

  • UBX-ESF-STATUS

  • UBX-HNR-STATUS

nav_rate

整数

ナビゲーションソリューションに対する測定頻度 (例: 1)

127以下の値である必要があります。 nを指定した場合、各ナビゲーションソリューションに対してn回の測定を行います(nが大きくなると、送信頻度が下がります)。

以下のメッセージの送信頻度に影響します。

  • UBX-ESF-STATUS

  • UBX-HNR-STATUS

esf_status_rate

整数

UBX-ESF-STATUSメッセージ送信頻度 (例: 1)

nを指定した場合は、 n * nav_rate * meas_rate_ms の周期でUBX-ESF-STATUSメッセージが送信されます(nが大きくなると、送信頻度が下がります)。

0を指定した場合は、送信されません。

nav_status_rate

整数

UBX-NAV-STATUSメッセージ送信頻度 (例: 1)

nを指定した場合は、 n * nav_rate * meas_rate_ms の周期でUBX-NAV-STATUSメッセージが送信されます(nが大きくなると、送信頻度が下がります)。

0を指定した場合は、送信されません。

high_nav_rate_hz

整数

UBX-HNRメッセージの送信間隔(周波数) (例: 5)

20以下の値である必要があります。

以下のメッセージの送信頻度に影響します。

  • UBX-HNR-ATT

  • UBX-HNR-INS

  • UBX-HNR-PVT

hnr_att_rate

整数

UBX-HNR-ATTメッセージの送信頻度 (例: 1)

nを指定した場合は、 high_nav_rate_hz / n の周波数でUBX-HNR-ATTメッセージが送信されます(nが大きくなると、送信頻度が下がります)。

0を指定した場合は、送信されません。

hnr_ins_rate

整数

UBX-HNR-INSメッセージの送信頻度 (例: 1)

nを指定した場合は、 high_nav_rate_hz / n の周波数でUBX-HNR-INSメッセージが送信されます(nが大きくなると、送信頻度が下がります)。

0を指定した場合は、送信されません。

hnr_pvt_rate

整数

UBX-HNR-PVTメッセージの送信頻度 (例: 1)

nを指定した場合は、 high_nav_rate_hz / n の周波数でUBX-HNR-PVTメッセージが送信されます(nが大きくなると、送信頻度が下がります)。

0を指定した場合は、送信されません。

注釈

各設定項目の詳細については、u-blox GNSSモジュールのドキュメント "u-blox 8 / u-blox M8 Receiver description" を参照してください。

v4l2-src

指定されたカメラからV4L2(Video for Linux 2)経由でH.264形式の動画データを受け取り、h264_annex_b型の iscp-v2-compatフォーマット で送出します。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

カスタムタイプ "iscp-v2-compat-msg" (h264_annex_b型)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。パイプライン設定ファイルの conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

path

文字列

デバイスパス(例: /dev/video0

type

文字列( h264 / jpeg

ドライバーから取得するデータの種類。

  • h264: H.264のデータを取得します。

  • jpeg: JPEGデータを取得します。

width

整数

画像幅。カメラが対応している画像幅を指定してください。

height

整数

画像高さ。カメラが対応している画像高さを指定してください。

fps

整数

FPS。カメラが対応しているFPSを指定してください。

filterエレメント

以下のfilterエレメントを使用できます(アルファベット順)。

h264-split-filter

メッセージを受け取り、H.264形式の動画データとしてパースし、 iscp-v2-compatフォーマット (h264_annex_b型)で送出します。

エレメントの種類

filter

前のエレメントから受信するポートの数

1

次のエレメントに送信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

H.264 Annex B形式のバイナリストリームを任意の箇所で区切ったバイト列

送信ポートでの送信形式

カスタムタイプ "iscp-v2-compat-msg" (h264_annex_b型)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

clock_id

文字列 (CLOCK_MONOTONIC / CLOCK_MONOTONIC_RAW)

タイムスタンプを算出するときにシステムからどのように時刻を取得するか

  • CLOCK_MONOTONIC: NTPが行う段階的な調整の影響を受ける

  • CLOCK_MONOTONIC_RAW: NTPが行う段階的な調整の影響を受けない

intdash Edge Agent 2の設定と同じにする必要があります。 intdash Edge Agent 2のデフォルトはCLOCK_MONOTONICです。

delay_ms

小数

タイムスタンプを付与する際に差し引くオフセット(カメラ処理時間)

例えば、カメラ内での処理に 100 ミリ秒かかる場合は、「100」を指定します。これにより、タイムスタンプ付与時に 100 ミリ秒前の時刻が使用されます。

設定例:

conf:
  clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  delay_ms: 100

name

文字列

送出するiscp-v2-compat-msgのData Nameフィールドに設定する文字列

デフォルトは h264_annex_b です。

iscp-v2-compat-filter

データを指定されたフォーマットでパースし、指定に応じてタイムスタンプを付与し、can_frame / jpeg / string/nmea / bytes / float64 / int64 / string いずれかの型の iscp-v2-compatフォーマット で送出します。

エレメントの種類

filter

前のエレメントから受信するポートの数

1

次のエレメントに送信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意( timestamp および convert_rule の指定に適合していること)

送信ポートでの送信形式

カスタムタイプ "iscp-v2-compat-msg" (can_frame型 / jpeg型 / string/nmea型 / bytes型 / float64型 / int64型 / string型)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

timestamp

文字列(stamped)、または、タイムスタンプ付与方法を定義したオブジェクト

受信するメッセージにタイムスタンプ( 受信データのタイムスタンプ )が含まれているか

  • stamped: タイムスタンプが含まれている(このタイムスタンプを出力時にも付与します。)

    conf:
      timestamp: stamped
    
  • stamp: タイムスタンプが含まれていない(出力時には clock_id の指定に従ってタイムスタンプを付与します。)

    conf:
      timestamp:
        stamp:
          clock_id: CLOCK_MONOTONIC
    

    clock_id の指定:

    • CLOCK_MONOTONIC: NTPが行う段階的な調整の影響を受ける時計を使用する

    • CLOCK_MONOTONIC_RAW: NTPが行う段階的な調整の影響を受けない時計を使用する

    clock_id は、intdash Edge Agent 2の設定と同じにする必要があります。 intdash Edge Agent 2のデフォルトはCLOCK_MONOTONICです。

convert_rule

変換ルールを定義したオブジェクト

iscp-v2-compatフォーマットに変換するためのルールを指定します。詳細は以下を参照してください。

受信データのタイムスタンプ

受信するメッセージの先頭にタイムスタンプが追加されている場合は、設定項目 timestamp の値を stamped とします。 この場合、受信したメッセージの先頭8バイトがタイムスタンプとしてパースされます。 期待するフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                      Timestamp (seconds)                      |
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                      Timestamp (nano seconds)                 |
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                      Message
+---------------+---------------+-----------//--+

このTimestamp (seconds)フィールド、Timestamp (nano seconds)フィールドの値は、それぞれiscp-v2-compatでの出力時に同名のフィールドに出力されます。

Messageは、設定項目 convert_rule で指定された任意のフォーマットのデータです。

CANデータ用変換ルール(can)

設定例:

conf:
  timestamp:
    stamp:
      clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule:
    can:
      lower_hex: true

この変換ルールでは以下の項目を設定可能です。

項目

設定値

説明

lower_hex

boolean(true / false)

出力するiscp-v2-compatフォーマットのData Nameフィールドに入れる16進数数値表現を小文字で行うか

CANデータ用の変換で期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|            CAN_ID  + EFF/RTR/ERR flags (Little Endian)        |
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|      DLC      |      DATA
+---------------+---------------+-----------//--+

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: can_frame

  • Data Name: 上記入力データ内のCAN_ID(16進8桁の文字列表現)(ただしEFFフラグはオフになります)

  • Payload: 上記入力データ内のDATAフィールドの内容

JPEG用変換ルール(jpeg)

設定例:

conf:
  timestamp:
    stamp:
      clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule:
    jpeg:
      name: "jpeg"

この変換ルールでは以下の項目を設定可能です。

項目

設定値

説明

name

文字列

送出するiscp-v2-compat-msgのData Nameフィールドに設定する文字列

デフォルトは jpeg です。

JPEG用の変換では、入力されたメッセージを、JPEG (ITU-T Rec. T.81 | ISO/IEC 10918-1, 10918-2)としてパースします。 期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                     JPEG
+---------------+---------------+-----------//--+

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: jpeg

  • Data Name: 設定項目 name に指定された文字列。

  • Payload: 上記入力データ内のJPEGフィールドの内容

NMEAデータ用変換ルール(nmea)

設定例:

conf:
  timestamp:
    stamp:
      clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule: nmea

NMEAデータ用の変換では、入力されたメッセージをNMEA 0183としてパースします。 期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                     NMEA
+---------------+---------------+-----------//--+

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: string/nmea

  • Data Name: <NMEAのトーカ>/<NMEAのメッセージ> (上記入力データ内のNMEAフィールドから抽出されたもの)

  • Payload: 上記入力データ内のNMEAフィールドの内容

この変換ルールには設定項目はありません。

Bytesデータ用変換ルール(bytes)

設定例:

conf:
  clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule:
    bytes:
      name: null

この変換ルールでは以下の項目が設定可能です。

項目

設定値

説明

name

stringまたはnull

出力するiscp-v2-compatフォーマットのData Nameフィールドに入れる文字列

設定項目の name に何らかの文字列を設定した場合は、期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                     Bytes
+---------------+---------------+-----------//--+

設定項目の name がnullの場合、データ名称は入力データ内で指定します。期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|  Name Length  |                     Name
+---------------+---------------+---------------+-----------//--+
|                             Bytes
+---------------+---------------+-----------//--+
  • Name Length: Nameフィールドの長さ。

  • Name: データ名称として使用する文字列。

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: bytes

  • Data Name: 設定項目 name に指定された文字列。または、 name がnullの場合、上記入力データ内のNameフィールドの内容。

  • Payload: 上記入力データ内のBytesフィールドの内容

Float64データ用変換ルール(float64)

設定例:

conf:
  clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule:
    float64:
      name: null

この変換ルールでは以下の項目が設定可能です。

項目

設定値

説明

name

stringまたはnull

出力するiscp-v2-compatフォーマットのData Nameフィールドに入れる文字列

設定項目の name に何らかの文字列を設定した場合は、期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                                                               |
+                       Float (Little Endian)                   +
|                                                               |
+---------------+---------------+---------------+---------------+

設定項目の name がnullの場合、データ名称は入力データ内で指定します。期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|  Name Length  |                     Name                      |
+---------------+---------------+---------------+-----------//--+
|                                                               |
+                       Float (Little Endian)                   +
|                                                               |
+---------------+---------------+---------------+---------------+
  • Name Length: Nameフィールドの長さ。

  • Name: データ名称として使用する文字列。

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: float64

  • Data Name: 設定項目 name に指定された文字列。または、 name がnullの場合、上記入力データ内のNameフィールドの内容。

  • Payload: 上記入力データ内のFloatフィールドの内容

int64データ用変換ルール(int64)

設定例:

conf:
  clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule:
    int64:
      name: null

この変換ルールでは以下の項目が設定可能です。

項目

設定値

説明

name

stringまたはnull

出力するiscp-v2-compatフォーマットのData Nameフィールドに入れる文字列

設定項目の name に何らかの文字列を設定した場合は、期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                                                               |
+                      Int (Little Endian)                      +
|                                                               |
+---------------+---------------+---------------+---------------+

設定項目の name がnullの場合、データ名称は入力データ内で指定します。期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|  Name Length  |                     Name                      |
+---------------+---------------+---------------+-----------//--+
|                                                               |
+                      Int (Little Endian)                      +
|                                                               |
+---------------+---------------+---------------+---------------+
  • Name Length: Nameフィールドの長さ。

  • Name: データ名称として使用する文字列。

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: int64

  • Data Name: 設定項目 name に指定された文字列。または、 name がnullの場合、上記入力データ内のNameフィールドの内容。

  • Payload: 上記入力データ内のIntフィールドの内容

Stringデータ用変換ルール(string)

設定例:

conf:
  clock_id: CLOCK_MONOTONIC
  convert_rule:
    string:
      name: abc

この変換ルールでは以下の項目が設定可能です。

項目

設定値

説明

name

stringまたはnull

出力するiscp-v2-compatフォーマットのData Nameフィールドに入れる文字列

設定項目の name に何らかの文字列を設定した場合は、期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|                     String
+---------------+---------------+-----------//--+

設定項目の name がnullの場合、データ名称は入力データ内で指定します。期待する入力データのフォーマットは以下のとおりです。

0                                                               4
+---------------+---------------+---------------+---------------+
|  Name Length  |                     Name                      |
+---------------+---------------+---------------+-----------//--+
|                     String
+---------------+---------------+-----------//--+
  • Name Length: Nameフィールドの長さ。

  • Name: データ名称として使用する文字列。

出力される iscp-v2-compat の各フィールドは以下のようになります。

  • Data Type: string

  • Data Name: 設定項目 name に指定された文字列。または、 name がnullの場合、上記入力データ内のNameフィールドの内容。

  • Payload: 上記入力データ内のStringフィールドの内容

jpeg-split-filter

jpeg-split-filterは、受信したバイナリストリームをJPEGが複数並んでいるバイナリとしてパースして、1枚ごとのJPEGに分けて送信します。

エレメントの種類

filter

前のエレメントから受信するポートの数

1

次のエレメントに送信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

JPEGフォーマットのバイナリを並べたバイナリストリームを任意の箇所で区切ったバイト列

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "image/jpeg" (1枚の画像が1つのメッセージ)

エレメント独自の設定項目はありません。

pcm-split-filter

GStreamerから出力された音声データを受け取り、bytes型の iscp-v2-compatフォーマット に変換して送出します。

重要

エッジデバイスとして T1 / VTC1910-S 以外を使用する場合は正しく設定を行えない可能性があります。

エレメントの種類

filter

前のエレメントから受信するポートの数

1

次のエレメントに送信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意(前のタスクでprocess-srcエレメントを使ってGStreamerから音声を出力させ、その出力を本タスクで受け取るようにします。)

GStreamerからの出力は Raw Audio Media Types における以下のタイプとしてください。

  • format: S16LE / S32LE / F32LE

  • rate: 48000

  • channels: 1

  • channel-mask: 使わない(GStreamerコマンドに設定しないこと)

  • layout: 使わない(GStreamerコマンドに設定しないこと)

送信ポートでの送信形式

カスタムタイプ "iscp-v2-compat-msg" (bytes型)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。パイプライン設定ファイルの conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

clock_id

文字列 (CLOCK_MONOTONIC / CLOCK_MONOTONIC_RAW)

タイムスタンプを算出するときにシステムからどのように時刻を取得するか

  • CLOCK_MONOTONIC: NTPが行う段階的な調整の影響を受ける

  • CLOCK_MONOTONIC_RAW: NTPが行う段階的な調整の影響を受けない

intdash Edge Agent 2の設定と同じにする必要があります。 intdash Edge Agent 2のデフォルトはCLOCK_MONOTONICです。

delay_ms

小数

データ打刻のオフセットを設定入力します。 音声が発生してからデバイスコネクターにデータが届くまでに100ミリ秒かかる場合は、 100 を指定します。 ほとんどの場合 0 で問題ありません。

audio_element

文字列 (Mic Jack/ y Jack-state)

コンピューターのマイクジャックを使用する場合、マイクジャックの状態(抜き差し)を示すデバイスエレメント名を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合: Mic Jack

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合: y Jack-state

audio_iface

文字列 (card /mixer)

音声を制御するデバイスの種別を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合: card

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合: mixer

audio_format

文字列 (S16LE / S32LE / F32LE)

音声データの形式を選択します

  • S16LE: signed 16 bit little-endian

  • S32LE: signed 32 bit little-endian

  • F32LE: floating-point little-endian

audio_rate

整数 (48000)(固定)

サンプリング周波数[Hz]

audio_channels

整数 (1)(固定)

チャンネルの数。

audio_volume_iface

文字列 (mixer)

音量を設定する場合、音量を制御するデバイスの種別を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合: mixer

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合: mixer

audio_volume_element

文字列 (Capture Volume/ y Mic Capture Volume)

音量を設定する場合、音量を示すデバイスエレメント名を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合: Capture Volume

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合: y Mic Capture Volume

audio_volume_value

整数

音量を設定する場合、音量として設定する値を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合:

    • 範囲: 0 - 46

    • デフォルト: 28

    • 0 のときに 16.00 dB 設定

    • 値を 1 上げるごとに 1.00 dB 上昇

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合:

    • 範囲: 0 - 20

    • デフォルト: 20

    • 0 のときに 0.00 dB (音量上昇なし、等倍) 設定

    • 値を 1 上げるごとに 1.00 dB 上昇

audio_boost_element

文字列 (Mic Boost Volume/ y Mic Boost Capture Volume)

音量を設定する場合、ブーストを示すデバイスエレメント名を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合: Mic Boost Volume

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合: y Mic Boost Capture Volume

audio_boost_value

整数

音量を設定する場合、ブーストとして設定する値を入力します。

  • Terminal SystemのコンピューターとしてVTC 1910-Sを使用する場合:

    • 範囲: 0 - 3

    • デフォルト: 0

    • 0 のときに 0.00 dB 設定

    • 値を 1 上げるごとに 10.00 dB 上昇

  • Terminal SystemのコンピューターとしてEDGEPLANT T1を使用する場合:

    • 範囲: 0 - 3

    • デフォルト: 1

    • 0: -20.00 dB (Mute)

    • 1: 0.00 dB (gain なし)

    • 2: 20.00 dB

    • 3: 30.00 dB

name

文字列

送出するiscp-v2-compat-msgのData Nameフィールドに設定する文字列

デフォルトは pcm です。

ubx-iscpv2-filter

ubx-srcからUBXメッセージを受け取り、メッセージをパースしてData Nameをバイナリデータの先頭に付与し、iscp-v2-compat-filterに送信します。

エレメントの種類

filter

前のエレメントから受信するポートの数

1

次のエレメントに送信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

MIMEタイプ "application/octet-stream" (ubx-srcが送信したメッセージ)

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "application/octet-stream" (iscp-v2-compat-filterが受信するメッセージ)

エレメント独自の設定項目はありません。

sinkエレメント

以下のsinkエレメントを使用できます(アルファベット順)。

apt-cantrx-sink

メッセージを受け取り、 iscp-v2-compatフォーマット (can_frame型)としてパースし、専用カーネルモジュール経由でEDGEPLANT CAN-USB Interfaceに送出します。

注釈

EDGEPLANT CAN-USB Interface用のカーネルモジュールについては、 アプトポッドのウェブサイト の周辺機器についてのページを参照してください。

エレメントの種類

sink

前のエレメントから受信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意(iscp-v2-compatフォーマット(can_frame型)を複数個連結したバイナリストリーム)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

重要

EDGEPLANT CAN-USB Interfaceの1つのデバイスパスに対してapt-cantrx-srcとapt-cantrx-sinkを同時に使用する場合は、apt-cantrx-srcとapt-cantrx-sinkの設定をすべて同じにしてください。

項目

設定値

説明

path

文字列

CAN-USB Interface のデバイスパス(例: /dev/apt-usb/by-id/usb-xxx

baudrate

整数(125 / 250 / 500 / 10000)

CAN 通信のボーレート[kbps]

silent

true / false

CAN-USB Interface から CAN バスに ACK を送信しない設定の有効/無効( true:ACKなし、 false:ACKあり)

clock_id

文字列 (CLOCK_MONOTONIC / CLOCK_MONOTONIC_RAW)

タイムスタンプを算出するときにシステムからどのように時刻を取得するか

本エレメントはタイムスタンプを付与しないため、任意の値で構いません。

ただし、EDGEPLANT CAN-USB Interfaceの1つのデバイスパスに対して、apt-cantrx-srcと本エレメントを同時に使用する場合は、apt-cantrx-srcと同じ設定にしてください。

timestamp_mode

文字列 (device / host )

デフォルト: device

受信したデータに対して、タイムスタンプをどのように付与するか

本エレメントはタイムスタンプを付与しないため、任意の値で構いません。

ただし、EDGEPLANT CAN-USB Interfaceの1つのデバイスパスに対して、apt-cantrx-srcと本エレメントを同時に使用する場合は、apt-cantrx-srcと同じ設定にしてください。