遅延アップロード

recover: true の設定になっているアップストリームにおいてデータが送信できなかった場合、また、アップストリームとして deferred が指定された場合は、そのデータはintdash Edge Agent 2内に保存され、順次遅延アップロードされます。

遅延アップロードはintdash-agentdにより行われます。 そのため、ネットワークに接続され、intdash-agentdが起動していれば常に遅延アップロードが行われます。

遅延アップロードによりサーバーに保存されたデータは、intdash Edge Agent 2からは自動的に削除されます。

注釈

遅延アップロード用のデータは、データベースファイル /var/lib/intdash/agent.db に保存されます。 ただし環境変数 AGENT_LIB_DIR が設定されている場合は ${AGENT_LIB_DIR}/agent.db が使用されます。

遅延アップロードの優先度や、遅延アップロード用のデータに使用するストレージの容量は変更することができます。

優先度を設定する

以下のようなコマンドで設定します。

$ intdash-agentctl config deferred -m 'priority: same_as_realtime'

設定できるパラメーターは以下のとおりです。

キー

説明

priority

string

遅延アップロードのネットワーク通信優先度

  • higher_than_realtime -リアルタイム送受信よりも高い優先度で遅延アップロードを行います。遅延アップロードが帯域を占有した場合はリアルタイム送信は行われません。

  • same_as_realtime -リアルタイム送受信と同じ優先度で遅延アップロードを行います。遅延アップロードが帯域を占有することはありませんが、遅延アップロードによりリアルタイム送受信が影響を受ける場合があります。

  • lower_than_realtime -リアルタイム送受信よりも低い優先度で遅延アップロードを行います。リアルタイム送受信が帯域を占有した場合は遅延アップロードは行われません。

データ蓄積の上限を設定する

遅延アップロード用のデータの蓄積に上限を設定することができます。

以下のようなコマンドで設定します。

$ intdash-agentctl config deferred -m '
    limit_data_storage: true
    data_storage_capacity: 102400
  '

キー

説明

limit_data_storage

bool

古い計測の自動削除の有効( true )/無効( false

data_storage_capacity

integer

遅延アップロード用のデータの保存のために使用するディスク容量( MiB )。 データの量がこの容量を超える場合は、古いデータから順に削除されます。

警告

  • limit_data_storagetrue にすると、遅延アップロード用のデータが data_storage_capacity を超えた場合に、古いデータから順に削除されます。削除されたデータを復元することはできません。

  • limit_data_storagefalse にすると、遅延アップロード用のデータが増加し、ディスクの使用量が90%以上になった場合、ストリーマーが自動的に終了し、計測が終了します。