起動と終了#
Terminal System v1.25.0
注意
電源の構成はお客様の用途や環境によって異なります。
電源を何から供給するか(自動車のバッテリー電源、ACアダプターなど)
手動スイッチで起動するか、自動車のイグニッション等の他の機器に連動させるか
周辺機器の電源をどのように供給するか(周辺機器の電源供給方法については制限がある場合があります)
本章は、Terminal Systemの起動と終了の手順を説明するものであり、お客様の目的に合った電源供給の方法を説明するものではありません。
実際にTerminal Systemをご使用の際は、必ず、お客様ご自身の構成に合わせて、安全な方法で操作してください。
重要
コンピューターや周辺機器の安全上の注意事項や仕様については、それぞれに付属の文書を参照してください。
Terminal Systemの電源端子#
Terminal Systemのコンピューターには、以下の端子が用意されています。
IG: 起動信号入力(H: 起動、L: シャットダウン、閾値: 約7V)
+: 常時電源
-: GND
基本的な電源供給の方法として、2つの例を挙げます(なお、端子の位置や並び順はコンピューターの機種により異なります)。
自動車のイグニッション(IG)信号またはアクセサリー(ACC)電源に連動させたい場合は、以下のような構成となります。
手動スイッチを使ってTerminal Systemの起動と終了を行いたい場合は、以下のような構成となります。
起動と終了の手順#
起動と終了は以下のように行います。
- Terminal Systemの起動
Terminal Systemの+端子に電源が供給された状態で、IG信号、ACC電源、またはスイッチ操作により、IG端子をHの状態にします。誤動作防止のため、Hの状態が3秒間維持されると起動します。
- Terminal Systemの終了
IG端子をLの状態にします。シャットダウン処理が行われ、処理が完了するとコンピューターの電源LEDが完全に消灯します。 電源LEDが完全に消灯したら、+端子への電源供給を遮断しても問題ありません。
注意
電源LEDが点灯または点滅している間は電源供給を遮断しないでください。
意図しないタイミングで電源供給が失われると以下のようなトラブルの原因になります。
OSが起動しなくなる。
データが喪失する。計測の処理率が100%にならない。
また、シャットダウン処理の内容によっては、完全にシャットダウンするまでに時間がかかる場合がありますのでご注意ください。
なお、Terminal Systemがシャットダウンされた状態になっていても、暗電流が発生します(電流の大きさについてはコンピューターに付属の文書を参照してください)。 Terminal Systemを自動車のバッテリー電源に接続している場合、暗電流によるバッテリー残量低下に注意してください。