再送待ちデータの送信/削除#
Terminal System v1.25.0
ネットワークが不安定なためにリアルタイム送信できなかったデータや、フィルターによりブロックされリアルタイム送信されなかったデータは、「再送待ちデータ」としてTerminal System内に蓄積されます。
[intdash]メニュー > [送受信]で再送を有効にしている場合は、リアルタイムデータ送信中にも再送待ちデータは並行して順次送信されますが、再送待ちデータが大量に蓄積されると、全てのデータの送信が完了するまでに時間がかかることがあります。
また、[intdash]メニュー > [送受信]で再送処理をオフにしている場合は、そのままでは再送待ちデータは送信されません。
蓄積された再送待ちデータを効率よく送信するために、再送モードや、設定用PCに一度ダウンロードしてから送信する方法を使用することができます。
再送待ちデータの送信のみ行う(再送モード)#
再送モードにすると、新たなデータ取得は行わず、蓄積された再送待ちデータの送信のみが行われます。 再送モードによる送信は、[intdash] > [送受信] の「再送」の設定に従って行われます。設定の詳細については データ送信の設定 を参照してください。
注意
再送モード[起動]をクリックすると、再送モードでintdashサービスが再起動されるため、実行中の計測は停止されます。
再送モードを使用するには、[intdash] > [ステータス]で、再送モード[起動]をクリックします。
残りの再送待ちデータのサイズが減り、再送が進行していることが確認できます。
再送が完了したらTerminal Systemをシャットダウンしてください。 または、intdashサービスを再起動すると、intdashサービスは通常モードで起動し、次の計測が開始されます。
設定用PCからアップロードする#
Terminal Systemに蓄積されている再送待ちデータを設定用PCにダウンロードすることができます。
設定用PCにダウンロードした再送待ちデータは、専用のアプリケーション「intdash-edge-uploader」を使ってintdashサーバーにアップロードすることができます。
これにより、計測実施時に全データをアップロードできない場合(ネットワーク帯域に制限がある場合など)も、後で社内LANなどを経由してデータをアップロードすることができます。
注釈
intdash-edge-uploaderの入手方法についてはお問い合わせください。
Windowsからアップロード#
設定用PC(Windows)に再送待ちデータをダウンロードして、設定用PCからintdashサーバーにアップロードするには以下のようにします。
注釈
以下の手順を実行するには、Windows用の専用CLIアプリケーションintdash-edge-uploader.exeが必要です。
[intdash]メニュー > [再送待ちデータ]で[ダウンロード]をクリックします。
Terminal Systemに蓄積されているすべての再送待ちデータが1つのzipファイルとしてダウンロードされます。
設定用PCでコマンドプロンプトを起動します。
(インターネット接続環境がプロキシサーバー経由の場合のみ)以下のコマンドを実行し、コマンドプロンプトにプロキシサーバーの情報を設定します。
set HTTP_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>] set HTTPS_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>]
<user>
: プロキシサーバーにアクセスするユーザー名(オプション)<pass>
: プロキシサーバーにアクセスする時のパスワード(オプション)<ProxyAddress>
: プロキシサーバーのIPアドレスまたは名前(FQDN)<port>
: プロキシサーバーのポート番号(オプション)
例: プロキシサーバーが、
http://proxy.net
の ポート番号8080の場合:set HTTP_PROXY=http://proxy.net:8080 set HTTPS_PROXY=http://proxy.net:8080
以下のようにコマンドを入力し、
intdash-edge-uploader.exe
を実行します。^
(キャレット)は改行をエスケープするために入力しています。C:\Users\UserName\> <path_to_intdash-edge-uploader> ^ -s <ServerAddress> -e <EdgeUUID> -t <APIToken> ^ <measurement_data>
<path_to_intdash-edge-uploader>
: 実行ファイルintdash-edge-uploader.exe
のパス<ServerAddress>
: intdashサーバー名<EdgeUUID>
: データを取得したエッジのUUID(Terminal Systemに割り当てたエッジUUID)<APIToken>
: ユーザーのAPIトークン(エッジのクライアントシークレットではありません)<measurement_data>
: ダウンロードした再送待ちデータ(zip ファイル)のフルパス
以下は実際のコマンドの例です。
C:\Users\UserName\> C:Users\UserName\Desktop\intdash-edge-uploader\Win64\intdash-edge-uploader.exe ^ -s example.intdash.jp ^ -e 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef ^ -t abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUV ^ C:\Users\UserName\Desktop\000000001_1563766531.000000000
注釈
ファイルのアイコンをコマンドプロンプトにドラッグ&ドロップすると、そのファイルのパスが入力されます。実行ファイルや計測データを指定するときにこの機能を使用すると便利です。
intdashサーバーの名前とエッジUUIDが表示されますので、正しいことを確認します。
Upload settings: - Server : example.intdash.jp - Edge UUID : 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef
送信が開始されると以下のように進捗が表示されます。
Processing... 2/100% (232/239)
注釈
パーセント表示の右側にある括弧内の表示は、「残りの再送待ちデータ数/全再送待ちデータ数」です。
送信が完了すると、送信された計測のリストが表示され、元のプロンプトに戻ります。
コマンドプロンプトを終了します。
Macからアップロード#
設定用PC(Mac)に再送待ちデータをダウンロードして、設定用PCからintdashサーバーにアップロードするには以下のようにします。
注釈
以下の手順を実行するには、Mac用の専用CLIアプリケーションintdash-edge-uploaderが必要です。
[intdash]メニュー > [再送待ちデータ]で[ダウンロード]をクリックします。
Terminal Systemに蓄積されているすべての再送待ちデータが1つのzipファイルとしてダウンロードされます。
設定用PCでターミナルを起動します。
(インターネット接続環境がプロキシサーバー経由の場合のみ)以下のコマンドを実行し、コマンドプロンプトにプロキシサーバーの情報を設定します。
export HTTP_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>] export HTTPS_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>]
<user>
: プロキシサーバーにアクセスするユーザー名(オプション)<pass>
: プロキシサーバーにアクセスする時のパスワード(オプション)<ProxyAddress>
: プロキシサーバーのIPアドレスまたは名前(FQDN)<port>
: プロキシサーバーのポート番号(オプション)
例: プロキシサーバーが、
http://proxy.net
の ポート番号8080の場合:export HTTP_PROXY=http://proxy.net:8080 export HTTPS_PROXY=http://proxy.net:8080
以下のようにコマンドを入力し、intdash-edge-uploaderを実行します。
\
(バックスラッシュ)は改行をエスケープするために入力しています。UserName$ <path_to_UploaderForMac> \ -s <ServerAddress> -e <EdgeUUID> -t <APIToken> \ <measurement_data>
<path_to_intdash-edge-uploader>
: 実行ファイルintdash-edge-uploaderのパス<ServerAddress>
: intdashサーバー名<EdgeUUID>
: データを取得したエッジのUUID(Terminal Systemに割り当てたエッジUUID)<APIToken>
: ユーザーのAPIトークン(エッジのクライアントシークレットではありません)<measurement_data>
: ダウンロードした再送待ちデータ(zipファイル)
以下は実際のコマンドの例です。
UserName$ /Users/UserName/Desktop/intdash-edge-uploader/Darwin/intdash-edge-uploader \ -s example.intdash.jp \ -e 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef \ -t abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUV \ /Users/UserName/Downloads/000000001_1563766531.000000000
注釈
ファイルのアイコンをターミナルにドラッグ&ドロップすると、そのファイルのパスが入力されます。実行ファイルや計測データを指定するときにこの機能を使用すると便利です。
intdashサーバーの名前とエッジUUIDが表示されますので、正しいことを確認します。
Upload settings: - Server : example.intdash.jp - Edge UUID : 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef
送信が開始されると以下のように進捗が表示されます。
Processing... 2/100% (232/239)
注釈
パーセント表示の右側にある括弧内の表示は、「残りの再送待ちデータ数/全再送待ちデータ数」です。
送信が完了すると、送信された計測のリストが表示され、元のプロンプトに戻ります。
ターミナルを終了します。
再送待ちデータを削除する#
再送待ちデータがTerminal Systemに残っているにもかかわらず、サーバー側で計測が削除された場合、それ以後その計測の再送待ちデータはサーバーに送信されません(Meas Hubアプリケーションで計測を削除した場合がこれに該当します)。
未送信の再送待ちデータは自動削除されないため、このようなデータが蓄積すると、Terminal Systemのストレージ容量を圧迫することがあります。
このような場合は、以下の操作を行うことで、Terminal System内の再送待ちデータをすべて削除することができます。
警告
削除された再送待ちデータは復旧できません。
Terminal Systemに蓄積されているすべての再送待ちデータが削除されます。 特定の計測のデータだけを残すことはできません。
[intdash]メニュー > [ステータス] で、intdashサービスが停止していることを確認します。
intdashサービスが起動済みの場合、再送待ちデータの削除はできません。
[intdash]メニュー > [再送待ちデータ]で、[削除]をクリックします。