計測に関する設定#
Terminal System v1.25.0
intdashでは、センサーやカメラ等のデバイスからデータを取得し記録することを計測と呼びます。 Terminal Systemでは、計測は「intdashサービス」により行われます。intdashサービスを起動すると計測が開始され、停止すると計測が終了します。
intdashサービスのステータス#
[intdash]メニュー > [ステータス] には、Terminal Systemのintdashサービスのステータスが表示されます。
- サービスの状態
intdashサービスが起動しているかどうかを表示します。
- ネットワークタイプ
現在使用中のネットワークの種類(Ethernet、無線LANなど)を表示します。
- intdashサービスの自動起動
Terminal Systemを起動したときにintdashサービスを自動起動するかを設定します。intdashサービスが起動すると計測が開始されます。 電源オンによる計測開始 を参照してください。
- 再送モード
intdashサービスが再送モードで起動している場合、「起動済み」と表示されます。再送モードの詳細については、 通常モードと再送モード を参照してください。
- 再送待ちデータのサイズ
Terminal System内に蓄積されている再送待ちデータの大きさです。
- 現在の再送スループット
再送待ちデータを送信中の場合、そのスループットが表示されます。
通常モードと再送モード#
intdashサービスには、「通常モード」と「再送モード」があります。
- 通常モード
通常モードでは、接続されたデバイスからデータが取得されると同時に、取得されたデータは[intdash] > [送受信]の設定に従って、サーバーに送信されます。
[サービスの状態]で、[起動](または[再起動])をクリックすると、intdashサービスは通常モードで起動します。 起動と同時にデータの取得とデータの送信が開始されます。
- 再送モード
再送モードでは、計測は行われず、蓄積された再送待ちデータの送信のみが行われます。
[再送モード]の[起動]をクリックすると、intdashサービスは再送モードで起動します。 起動と同時に再送待ちデータの送信が開始されます。 再送モードを停止するには、[サービスの状態]で[停止]をクリックしてください。
データ送信の設定#
Terminal Systemからintdashサーバーへのデータ送信には、「リアルタイム送信」と「再送」の2種類があります。
リアルタイム送信では、取得されたデータが即座にサーバーに送信されます。Visual M2M Data VisualizerでLIVEモードにしたときに表示されるのがリアルタイム送信されたデータです。
再送は、リアルタイム送信ができなかったデータが、指定された間隔(デフォルトでは250ミリ秒間隔)で自動的にサーバーに送信される処理です。
リアルタイム送信と再送については、[intdash] > [送受信] で設定します。
注意
intdashでは、リアルタイム送信しようとしたものの送信できなかったデータを後からサーバーに送信することを「再送」と呼んでいます。
また、フィルターによりリアルタイム送信の対象外となったデータを、リアルタイムデータよりも後からサーバーに送信することも「再送」と呼んでいます。この場合は、もともとリアルタイム送信の対象外のデータなので、言葉の厳密な意味としては「再」送ではありませんが、便宜的に「再送」に含めています。
リアルタイム送信と再送の組み合わせ#
リアルタイム送信と再送は、以下の4つの組み合わせが可能です。
- 「リアルタイム送信が有効」かつ「再送が有効」
データがリアルタイムにサーバーに送信されます。一時的にネットワークが繋がらない時間があっても、自動的な再送により最終的にすべてのデータがサーバーに保存されます。
- 「リアルタイム送信が有効」かつ「再送が無効」
データがリアルタイムにサーバーに送信されます。自動的な再送は行われないため、一時的にネットワークが繋がらないことがあると、その時間のデータはサーバーには送信されずTerminal System内に蓄積されます。計測終了後に、再送モードを使って再送待ちデータをサーバーに送信することにより、全てのデータをサーバーに保存することができます。
- 「リアルタイム送信が無効」かつ「再送が有効」
リアルタイムのデータ送信は行われません。自動的な「再送」により、指定された間隔でデータが送信されます。
- 「リアルタイム送信が無効」かつ「再送が無効」
リアルタイム送信、再送とも行われません。再送を無効にすると再送待ちデータはTerminal System内に蓄積されたままになります。計測終了後に再送モードを使用して別途再送待ちデータをサーバーに送り込むことにより、全てのデータをサーバーに保存することができます。
注釈
後から再送待ちデータをサーバーに送信する方法
蓄積された再送待ちデータをサーバーに送信するには、以下の2つの方法があります。
再送モードを有効にする
設定用PC経由でサーバーに送信する
詳細は、 再送待ちデータの送信/削除 を参照してください。
また、[再送]をオンにしてintdashサービスを再起動した場合、新しい計測が開始されると同時に、それまでに蓄積された再送待ちデータの送信が始まります。
注意
再送待ちデータは、サーバーへの保存が済むとTerminal Systemから削除されます。
再送待ちデータがTerminal Systemに蓄積されストレージに空き容量がなくなると、計測ができなくなります。
リアルタイム送信の設定#
「リアルタイム送信」については、以下を設定します。
- 有効化
使用する送信方法をオンにします。送信方法の組み合わせについては リアルタイム送信と再送の組み合わせ を参照してください(デフォルト: オン)。
- 送信間隔
データを送信する間隔を設定します。サーバー側での受信処理が追い付かずにエラーが頻繁に発生する場合は、この数値を大きくします(デフォルト: 5ms)。
設定後は、[変更を保存]をクリックします。
画面上部に再起動を要求するメッセージが表示された場合、設定内容は再起動後に有効になります。 [intdash]メニュー > [ステータス]の[再起動]をクリックすると、新しい設定でintdashサービスが起動され、計測が開始されます。
再送の設定#
「再送」については、以下を設定します。
- 有効化
使用する送信方法をオンにします。送信方法の組み合わせについては リアルタイム送信と再送の組み合わせ を参照してください。(デフォルト: オン)
- 送信タイミング
再送を行う条件を設定します。
常に送信する(デフォルト): 通信環境にかかわらず、常に再送を行います。
無線LANまたはEthernet接続時のみ: 無線LANまたは、Ethernet(有線LAN)に接続されている場合のみ、再送を行います。 内蔵LTEモジュールを使っている場合に、フィルターにより一部のデータのみをリアルタイム送信し、残りのデータは後から無線LANまたは有線LANが使用できる環境で再送したい場合にこちらを使用します。
- 送信間隔
データを送信する間隔を設定します(デフォルト: 250ms)。サーバー側での受信処理が追い付かずにエラーが頻繁に発生する場合は、この数値を大きくします。 また、ネットワーク環境が十分な場所で再送モードを使用するときなど、再送を急ぎたい場合に、再送の送信間隔を小さい値にします。
設定後は、[変更を保存]をクリックします。
画面上部に再起動を要求するメッセージが表示された場合、設定内容は再起動後に有効になります。 [intdash]メニュー > [ステータス]の[再起動]をクリックすると、新しい設定でintdashサービスが起動され、計測が開始されます。
手動で計測開始/終了する#
Terminal System設定画面で手動操作によりintdashサービスを起動/停止するには、以下のようにします。
[intdash]メニュー > [ステータス] の [サービスの状態]で、[起動]をクリックします。
これにより計測が開始され、[intdash] > [送受信]の設定に従ってintdashサーバーとの間でのデータの送受信が開始されます。
手動で計測を終了するには、[停止]をクリックします。
注釈
工場出荷時の設定では、[intdash]メニュー > [ステータス] で [intdashサービスの自動起動]がオンになっているため、Terminal Systemの電源をオンにすると自動的にデータ取得が開始され、intdashサーバーとの間でのデータの送受信が開始されます。
電源オンによる計測開始#
[intdash]メニュー > [ステータス] で [intdashサービスの自動起動]をオンにすると、Terminal Systemが起動することにより自動的に計測が開始され、[intdash]メニュー > [送受信]の設定に従ってintdashサーバーとの間でのデータの送受信が開始されます。
Terminal Systemをシャットダウンするとデータ取得は終了するため、本設定をオンにしておくことにより、Terminal Systemの起動およびシャットダウンを行うだけで計測の開始と終了を行うことができます。
デフォルトでは、[intdashサービスの自動起動]はオンになっています。