OSを新規インストールする¶
注意
OSを新規インストールする場合は、アプトポッドから配布されているOSイメージを使用してください。 動作がサポートされているのは、工場出荷時のOSとアプトポッドから配布されているOSイメージのみです。
EDGEPLANT T1は、NVIDIA L4T1 をベースに開発された専用のOSイメージで動作します。 OSは工場出荷時にクリーンインストールされていますが、アプトポッドにより配布されているOSイメージをユーザーがインストールすることも可能です。
事前準備¶
NVIDIA L4TをEDGEPLANT T1にインストールするには、インストール作業を実行するためのホストマシンが別途必要です。 ホストマシンには以下の環境が必要です。
Ubuntu 16.04 LTS または 18.04 LTS
WindowsやMacを使用する場合、仮想マシンを利用して上記環境をインストールしてください。
ホストマシンに必要なパッケージをインストールする¶
EDGEPLANT T1にOSイメージを書込む際に必要なパッケージを、ホストマシンにインストールします。
$ sudo apt update
$ sudo apt install qemu-user-static python
インストールするイメージをダウンロードする¶
アプトポッドでは、 EDGEPLANT T1ページ にて、動作確認済みのNVIDIA L4Tの再頒布と、EDGEPLANT T1 BSP(Board Support Package)の公開を行っています。 このページから任意のバージョンのパッケージをダウンロードしてください。 必要なファイルは以下の通りです。
内容 |
ファイル名 |
---|---|
aptpod L4T Driver Package (BSP) |
aptpod-l4t-jb01-<version>.tar.gz |
NVIDIA L4T Driver Package (BSP) |
Jetson_Linux_<version>_aarch64.tbz2 (32.5.2 <= version) Tegra186_Linux_<version>_aarch64.tbz2 (version <= 32.5.1) |
NVIDIA Sample Root Filesystem |
Tegra_Linux_Sample-Root-Filesystem_<version>_aarch64.tbz2 |
<version>
にはリリースバージョンが入ります(R32.4.4
など)。
同一のバージョン番号のファイルを使用してください。
EDGEPLANT T1用のOSイメージを用意する¶
注釈
以下の内容は、aptpod L4T Driver Package (BSP) の Readmeに含まれている内容と同等です。 そちらも併せて参照してください。
ホストマシン上で、NVIDIA L4T Driver Package (BSP)およびルートファイルシステムを展開します。
$ mkdir -p <work_dir> $ tar xf <NVIDIA L4T Driver Package (BSP)> -C <work_dir> $ sudo tar xf Tegra_Linux_Sample-Root-Filesystem_<version>_aarch64.tbz2 -C <work_dir>/Linux_for_Tegra/rootfs
注釈
NVIDIA L4T Driver Package (BSP)のファイル名はバージョンによって異なります。
EDGEPLANT T1用のBSPパッケージを展開します。
$ tar xf aptpod-l4t-jb01-<version>.tar.gz $ tar xf aptpod-l4t-jb01-<version>/Linux_for_Tegra.tar.gz -C <work_dir>
EDGEPLANT T1用のBSPパッケージを、NVIDIA L4Tにインストールします。
$ cd <work_dir>/Linux_for_Tegra/aptpod-l4t $ sudo ./install.sh
EDGEPLANT T1にOSイメージを書込む¶
注釈
リカバリーボタンなど各部の位置については、 取扱説明書 を参照してください。
EDGEPLANT T1をリカバリーモードで起動します。
Nano SIMスロットのカバーを取り外します。
リカバリーボタンを押しながら、電源を投入します。
ホストマシンとEDGEPLANT T1のリカバリーUSB端子をUSBケーブルで接続します。
ホストマシン側でEDGEPLANT T1をUSBデバイスとして認識していることを確認します。
$ lsusb -d 0955: Bus 001 Device 004: ID 0955:7418 NVIDIA Corp. APX
ホストマシンから、EDGEPLANT T1にOSイメージを書込みます。
$ cd <work_dir>/Linux_for_Tegra $ sudo ./flash.sh jb01-jasmine mmcblk0p1
注釈
ホストマシンとして仮想マシンを使用する場合の注意点
仮想マシンでイメージの書込みを行う場合、書込み処理の途中で USB の再接続に失敗して、以下のような表示で停止することがあります。
...
[ 10.2706 ] tegrarcm_v2 --boot recovery
[ 10.2718 ] Applet version 01.00.0000
[ 10.3302 ]
[ 11.3332 ] tegrarcm_v2 --isapplet
このようなケースでは、USBケーブルを再接続することで書込み処理が再開されます。
JetPack2 をインストールする¶
NVIDIA L4TにはデフォルトではJetPackは含まれません。 JetPackをインストールする場合は以下の手順を実行してください。
SSDを利用してファイルシステムを拡張し、インストールに必要な容量を確保します。 具体的な手順は 既存のファイルシステムを置き換えたい を参照してください。
注釈
標準ではルートファイルシステムが16GBのeMMC上に構成されているため、容量不足でJetPackをインストールできません。
パッケージを最新の状態に更新します。
$ sudo apt update $ sudo apt upgrade
注意
BSPバージョン32.7.2-1.0.0の場合、アップデート中に以下の確認が表示されます。
90-edgeplant-l4t-ota
は、必ずY
を選択し、新しいファイルをインストールしてください。Configuration file '/etc/apt/preferences.d/90-edgeplant-l4t-ota' ==> File on system created by you or by a script. ==> File also in package provided by package maintainer. What would you like to do about it ? Your options are: Y or I : install the package maintainer's version N or O : keep your currently-installed version D : show the differences between the versions Z : start a shell to examine the situation The default action is to keep your current version. *** 90-edgeplant-l4t-ota (Y/I/N/O/D/Z) [default=N] ? Y
N
(デフォルト)を選択した場合、パッケージが正しくアップデートされません。 もし、N
を選択してしまった場合は、nvidia-l4t-apt-source
パッケージをダウンロードして設定ファイルを差し替えて下さい。$ mkdir ~/apt_work $ cd ~/apt_work $ apt-get download nvidia-l4t-apt-source $ dpkg -x $(find -name "nvidia-l4t-apt-source_*.deb") ./ $ sudo cp etc/apt/preferences.d/90-edgeplant-l4t-ota /etc/apt/preferences.d/90-edgeplant-l4t-ota $ cd .. $ rm -rf apt_work
JetPackをインストールします。
$ sudo apt install nvidia-jetpack