オーディオ機能を利用する

概要

EDGEPLANT T1には、オーディオ端子(AUDIO)が1つ搭載されており、スピーカーやマイク、ヘッドフォンなどを接続して使用することができます。

仕様

物理的仕様

ピン仕様などの物理的仕様については、 取扱説明書 を参照してください。

利用方法

以下では、GUIでの設定方法とCUIでの設定方法を説明します。

GUIでオーディオの設定をする

GUI上でオーディオの設定をする場合は、[System Settings]の[Sound]から設定を行ってください。

System Settings

音声出力を調整する

音声出力を調整する場合は [Sound] > [Output] の [Analog Output] の設定を変更してください。音量は上部にある [Output volume] によって変更することができます。

Audio output

音声入力を調整する

音声入力を調整する場合は [Sound] > [Input] の [Analog Input] の設定を変更してください。音量は [Input volume] によって変更することができます。

Audio input

CUIでオーディオの設定をする

事前準備

シリアルコンソールやSSHなどで接続しているために、GUIでログインしていない場合、Pulse Audio1 のデーモンが動作していません。

この状態では pacmd コマンドが使用できないため、最初に以下のコマンドを実行してpulseaudioを起動してください。

$ pulseaudio --start
1

https://www.freedesktop.org/wiki/Software/PulseAudio/

デフォルトの入出力を確認する

EDGEPLANT T1のデフォルト設定では、アナログ音声の入出力が有効になっています。 設定を一覧するコマンドを実行することにより、現在の設定を確認することができます。

入力ソース設定の一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。 * が付いているものが現在のデフォルト設定です。

$ pacmd list-sources | grep -e 'index:' -e device.string -e 'name:'
    index: 0
    name: <alsa_output.platform-3510000.hda.hdmi-stereo-extra1.monitor>
        device.string = "0"
    index: 1
    name: <alsa_output.platform-sound.analog-stereo.monitor>
        device.string = "1"
  * index: 2
    name: <alsa_input.platform-sound.analog-stereo>
        device.string = "front:1"

出力ソース設定の一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。 * が付いているものが現在のデフォルト設定です。

$ pacmd list-sinks | grep -e 'name:' -e 'index:'
    index: 0
    name: <alsa_output.platform-3510000.hda.hdmi-stereo-extra1>
  * index: 1
    name: <alsa_output.platform-sound.analog-stereo>

音声出力を調整する

以下のコマンドにより、音声出力の音量を変更します。

$ pacmd set-sink-volume @DEFAULT_SINK@ 0x10000

音量設定の範囲は以下の通りです。

volume

value

0%(mute)

0x0

100%

0x10000

また、ミュートの設定(解除)は以下のコマンドで行います。 1 を指定するとミュートされた状態になり、 0 を指定するとミュートが解除されます。

$ pacmd set-sink-mute @DEFAULT_SINK@ 0

音声入力を調整する

以下のコマンドにより、音声入力の音量を変更します。

$ pacmd set-source-volume @DEFAULT_SOURCE@ 0x10000

音量設定の範囲は以下の通りです。

volume

value

0%(mute)

0x0

100%

0x10000

また、ミュートの設定(解除)は以下のコマンドで行います。 1 を指定するとミュートされた状態になり、 0 を指定するとミュートが解除されます。

$ pacmd set-source-mute @DEFAULT_SINK@ 0