LTEを利用する¶

概要¶

EDGEPLANT T1には、M.2規格でUSB接続のLTEモジュール1基を搭載することができます。

仕様¶

物理的仕様¶

ピン仕様などの物理的仕様については、取扱説明書を参照してください。

使用可能なモジュール¶

使用実績のあるモジュールやアンテナについてはサポート窓口にお問い合わせください。

利用方法¶

LTEモジュールを設置する¶

LTEモジュールを設置する方法については取扱説明書を参照してください。設置したモジュールでの疎通確認方法については、通信モジュール疎通方法(準備中)を参照してください。

接続されているモジュールの情報を確認する¶

接続されているモジュールの情報は、 mmcli コマンドで表示することができます。以下はSeirra Wireless1 の EM7430を接続している場合の表示内容の例です。

$ mmcli -m 0
  --------------------------------
  General  |            dbus path: /org/freedesktop/ModemManager1/Modem/0
           |            device id: 6458d112c211e035fd6794d43e0bb5e650fe309f
  --------------------------------
  Hardware |         manufacturer: Sierra Wireless, Incorporated
           |                model: EM7430
           |             revision: SWI9X30C_02.24.05.06 r7040 CARMD-EV-FRMWR2 2017/05/19 06:23:09
           |         h/w revision: 1.0
           |            supported: gsm-umts, lte
           |              current: gsm-umts, lte
           |         equipment id: 359075062304505
  --------------------------------
  System   |               device: /sys/devices/3530000.xhci/usb2/2-3
           |              drivers: qmi_wwan, qcserial
           |               plugin: Sierra
           |         primary port: cdc-wdm0
           |                ports: ttyUSB0 (qcdm), ttyUSB2 (at), cdc-wdm0 (qmi), wwan0 (net),
           |                       wwan1 (net), cdc-wdm1 (qmi)
...

1: https://www.sierrawireless.com

NetworkManagerを利用したい¶

事前にLTEモジュールを設置し、使用可能なSIMを挿入してください。

NetworkManagerの設定を以下のように行います。 APNやユーザー名などは契約している通信事業者に確認してください。

$ sudo nmcli connection add autoconnect yes type gsm ifname cdc-wdm0 apn <APN> gsm.username <User> gsm.password <Password>
Connection 'gsm-cdc-wdm0' (9db6c344-4f0e-4470-9993-6a3b9c562fb7) successfully added.

NetworkManagerの管理下に先程のデバイス（cdc-wdm0）があることを確認します。

$ nmcli device
DEVICE    TYPE      STATE      CONNECTION
eth0      ethernet  connected  Wired connection 1
cdc-wdm0  gsm       connected  gsm-cdc-wdm0
l4tbr0    bridge    unmanaged  --
dummy0    dummy     unmanaged  --
rndis0    ethernet  unmanaged  --
usb0      ethernet  unmanaged  --
lo        loopback  unmanaged  --

LTE経由でネットワーク接続ができていることを確認します。

$ ifconfig wwan0
wwan0: flags=4305<UP,POINTOPOINT,RUNNING,NOARP,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 100.76.124.176  netmask 255.255.255.224  destination 100.76.124.176
        unspec 00-00-00-00-00-00-00-00-00-00-00-00-00-00-00-00  txqueuelen 1000  (UNSPEC)
        RX packets 5  bytes 360 (360.0 B)
        RX errors 0  dropped 0  overruns 0  frame 0
        TX packets 5  bytes 307 (307.0 B)
        TX errors 0  dropped 0 overruns 0  carrier 0  collisions 0

LTEモジュール用ファームウェアのアップデート¶

事前にアップデートに利用するファームウェア等をメーカーサイトからダウンロードしてください。

QMI2 で利用可能なモジュールの場合¶

QMIモデム用のツールをインストールします。
```
$ sudo apt install libqmi-utils
```
ModemManagerが動作している場合は停止します。
```
$ sudo systemctl stop ModemManager
```
インストールしたツールを使ってアップデートを実行します。以下は、 -d オプションとSierra WirelessのベンダーIDを使って、アップデートするデバイスを指定した例です。 FILE1、FILE2には、ダウンロードしたファームウェアのファイルを指定してください。
```
$ qmi-firmware-update -u -d 1199 FILE1 FILE2...
```
注釈

この他にも、デバイスパスを指定することによりデバイスを指定する方法があります。 qmi-firmware-update の詳細な使用方法についてはヘルプなどを参照してください。

2: https://en.wikipedia.org/wiki/Qualcomm_MSM_Interface