データ送信の設定(アップストリーム)#

Terminal System 2 v1.0.0-beta.1

センサーデバイスやカメラなどからデータを受信しintdashサーバーに送信する(アップストリームする)ためには、以下の設定が必要です。

../../_images/config-upstream.png

図 130 アップストリームに必要な設定#

ストリーム(アップストリーム)設定

intdash Terminal Systemからintdashサーバーにリアルタイムデータを送信する経路を設定します。

デバイスコネクターIPC設定

intdash Edge Agent 2とデバイスコネクター間のIPC(プロセス間通信 Inter-Process Communication)について設定をします。

デバイスコネクター設定

デバイスコネクターを使ってセンサーやカメラなどの外部デバイスからデータを取得するための設定をします。

注釈

ストリーム設定とデバイコネクターIPC設定は、実際にはTerminal Systemに含まれるintdash Edge Agent 2の設定です。設定項目は intdash Edge Agent 2 のものと同じです。

以下の手順で設定してください。

1. ストリームを設定する#

  1. Mender Web UIで、画面左の[DEVICES]をクリックし、リストの中から設定したいデバイスをクリックします。

  2. [Configuration]タブを開き、[EDIT]をクリックします。

  3. agent.upstreams で、アップストリームについて設定します。

    例: up というIDを持つアップストリームを設定

    ../../_images/config-upstream-stream.png

    図 131 アップストリームの設定例#

    [
      {"id": "up"}
    ]
    

    (この場合、ID以外はデフォルトの値が設定されます)

    設定値の詳細については、 agent.upstreams を参照してください。

2. デバイスコネクターIPCを設定する#

  1. agent.device_connectors_upstream で、デバイスコネクターIPC設定を作成します。

    例: 2つのデバイスコネクターIPCを作成し、上で設定したアップストリーム up に接続する設定

    ../../_images/config-upstream-ipc.png

    図 132 デバイスコネクターIPC設定例#

    [
       {
          "id": "up-gps",
          "data_name_prefix": "v1/0",
          "dest_ids": [
             "up"
          ],
          "format": "iscp-v2-compat"
       },
       {
          "id": "up-can",
          "data_name_prefix": "v1/1",
          "dest_ids": [
             "up"
          ],
          "format": "iscp-v2-compat"
       }
    ]
    

    設定値の詳細については、 agent.device_connectors_upstream を参照してください。

3. デバイスコネクターを設定する#

  1. device_connectors でデバイスコネクター設定を作成します。

    使用するデバイスコネクターの種類(デバイスコネクターサービスのid)を service_id で指定し、そのパラメーターを service_substitutions で指定します。 デバイスコネクターの種類と設定については、 デバイスコネクターサービス一覧 を参照してください。

    注意

    デバイスコネクター設定を作成するためには、Terminal Systemがセンサー、カメラなどの使用するデバイスを認識している必要があります。 デバイスを接続した状態で、デバイスコネクター設定を行ってください。

    注意

    計測中はデバイスコネクター設定を変更できません。計測を終了してから、デバイスコネクター設定を行ってください。

    例: 2つのデバイスコネクターを作成する設定

    • GPS 用のデバイスコネクターからのデータをアップストリーム用のデバイスコネクターIPC up-gps に送る

    • CAN-USB Interface (Upstream) 用デバイスコネクターからのデータをアップストリーム用のデバイスコネクターIPC up-can に送る

    ../../_images/config-upstream-dc.png

    図 133 デバイスコネクター設定例#

    [
       {
          "id": "gps",
          "upstream_ipc_ids": [
             "up-gps"
          ],
          "downstream_ipc_ids": [],
          "service_id": "GPS",
          "service_substitutions": []
       },
       {
          "id": "can",
          "upstream_ipc_ids": [
             "up-can"
          ],
          "downstream_ipc_ids": [],
          "service_id": "CAN-USB Interface (Upstream)",
          "service_substitutions": [
             "DC_DEVICE_PATH=/dev/apt-usb/by-id/usb-aptpod__Inc._EP1-CH02A_0110000500015-if00"
          ]
       }
    ]
    

    設定値の詳細については、 device_connectors を参照してください。

  2. [SAVE AND APPLY TO DEVICE]をクリックし、デバイスに設定情報を送信します。

  3. 設定更新日時が新しくなっていることを確認します。

    ../../_images/setup_mender_configuration_success.png

    図 134 設定更新日時#

    重要

    ステータスがPendingのまま更新されない場合は、 トラブルシューティング を参照してください。

遅延アップロード用の行先(deferred)#

アップストリームの設定を persist: true かつ recover: true にすると、リアルタイム送信ができなかった場合は遅延アップロードが行われます。しかし、リアルタイム送信を試みることなく最初から遅延アップロードしたい場合は、デバイコネクターIPCの設定で、データの行先として疑似的なストリーム deferred を指定します。

../../_images/terminal-system-2-deferred-upload.png

図 135 遅延アップロード#

[
   {
      "id": "up-gps",
      "data_name_prefix": "v1/0",
      "dest_ids": [
         "deferred"
      ],
      "format": "iscp-v2-compat"
   }
 ]

deferred は設定のための名称で、実際にはdeferredというストリームがTerminal Systemとサーバーとの間に作成されるわけではありません。

注釈

deferred というストリームIDは予約されており、ユーザーが作成するストリームにこの名前を付けることはできません。

遅延アップロードの優先度や、遅延アップロード用のデータに使用するストレージに関しては、 遅延アップロードの優先度とディスク容量 を参照してください。