4-A. Menderを利用した事前設定#

Terminal System 2 v1.0.0-beta.1

Menderを利用する場合は、 3. プロビジョニング を行ったあと、以下の手順を行ってください。

注釈

複数のTerminal Systemに設定を反映する場合は、 複数のデバイスをグループに登録 し、そのグループに対してデプロイ操作を行うと便利です。

また、Configurationをコピーして他のデバイスに適用することも可能です( Configurationのコピー )。

1. Menderサーバーへの接続を許可する#

デバイスがMenderサーバーに接続できるようにします。

デバイスは認証要求をMenderサーバーへ定期送信しているため、Menderの管理画面で、デバイスを受け入れる操作を行います。

  1. デバイスにインターネット接続が有効なLANケーブルを接続し、電源をオンにします。

  2. Menderの管理画面にアクセスします。

  3. [DEVICES]をクリックして、デバイスリスト画面を表示します。

  4. Status のフィルターを any にし、許可したいデバイスをクリックします。

  5. デバイス画面の[Identity]タブに表示されている Authentication status を確認します。

    ../../../_images/mender_auth_device.png
  6. Actions の [Accept]をクリックして、デバイス認証要求を許可します。

注意

過去にデバイス認証を許可したデバイスに対してプロビジョニングを再実施した場合、以下のように複数の認証要求が表示されます。

../../../_images/mender_auth_device_dup.png

この場合、以下の手順でデバイス認証を更新してください。

  1. 古い日付の認証要求を確認し、 Actions の [Dismiss]をクリックして、古いデバイス認証要求を削除します。

  2. 新しい日付の認証要求を確認し、 Actions の [Accept]をクリックして、新しいデバイス認証要求を許可します。

注釈

  • [Reject]をクリックすると、認証要求に紐づく公開鍵がReject扱いとなり、認証ステータスがrejectedになります。Rejectした後にAcceptすることや、その逆も可能です。

  • [Dismiss]をクリックすると、認証要求を削除します。デバイスから再度認証要求があると認証要求を再表示します。

注釈

Menderプランによって、認証を許可できるデバイス(acceptedのデバイス)の台数に制限があります。

2. コンピューター名を設定する#

コンピューター名の変更 の手順に沿って設定してください。

注釈

コンピューター名とintdashのエッジ名(エッジアカウントの名前)は同じにすることを推奨します。

3. SSHログインの設定#

Terminal SystemにSSHでログインするための設定(ローカルネットワーク内からのアクセス用)を行います。

重要

MenderにTroubleshootingアドオンを導入している場合、Menderのリモートターミナル機能で遠隔から操作できます。リモートターミナル機能を使用する場合は、この設定は必要ありません。

ローカルネットワークからのログイン用の設定#

ローカルネットワーク内のクライアントPCからTerminal SystemにSSHログインする場合、以下の準備が必要です。

  • クライアントPCのSSH公開鍵: Terminal SystemにSSHログインするためのクライアントPCを認証するSSH公開鍵 1

  1. クライアントPCからTerminal Systemへログインするための設定します。

    以下のcurlコマンドを実行してください。

    $ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X PUT -F file=@$HOME/.ssh/id_rsa.pub http://$API_FQDN/api/v3/login_users/admin/authorized_keys
    
    • $HOME/.ssh/id_rsa.pub クライアントPCの公開鍵が保存されたファイルのフルパス

1

クライアントPCのSSHキーペアを発行し、SSH公開鍵を得る方法は一般的な技術です。詳細については、SSHキーペア 作成などのキーワードを検索してご確認ください。

重要

MenderにTroubleshootingアドオンを導入している場合、Menderのリモートターミナル機能でも遠隔から操作できます。

4. 拡張ストレージを初期化する#

エッジコンピュータに拡張ストレージが備え付けられている場合は、必要に応じて初期化します。

EDGEPLANT T1のSSDを初期化する場合#

EDGEPLANT T1は、拡張ストレージとしてSSDを搭載可能です。 過去に別の用途で使用していたEDGEPLANT T1を利用する場合など、SSDに残っているデータを削除する場合は以下の手順で初期化します。

  1. Menderの管理画面で、画面左の[DEVICES]をクリックし、リストの中から設定したいデバイスをクリックします。

  2. デバイス画面右下の Device actions をマウスオーバーし、[Create deployment for this device]をクリックします。

    ../../../_images/setup_mender_device_actions_menu.png

    図 187 Create deployment for this device#

  3. [Select a Release to deploy]から、 edgeplant-t1-ssd-initialize を選択します。

  4. [CREATE DEPLOYMENT]をクリックします。

    自動的に、デプロイメントリスト画面に遷移します。

  5. [View details]をクリックしてデプロイメント詳細画面を表示し、デプロイメントが成功していることを確認します。

注意

SSDを初期化した場合、最初の計測は必ずEthernet LANを使用できる環境で行ってください。

SSDを利用する構成では、Terminal Systemの動作に必要なDockerイメージがSSDに保存されています。SSDを初期化した場合、それらのDockerイメージが削除されますので、もう一度DockerイメージをダウンロードしてSSDに保存する必要があります。

このダウンロードは、計測開始時、必要なDockerイメージが存在しない場合に自動的に行われます。 そのため、SSDを初期化した場合、最初の計測はネットワーク通信速度を十分確保できる環境および設定(例: Ethernet LAN)で行ってください。

5. ファームウェアを更新する#

必要に応じて、ファームウェアのアップデートを行います。手順については アップデート(周辺機器含む) を参照してください。

アップデートに使用するリリースの名前は以下のとおりです。

EDGEPLANT CAN-USB Interface用、ANALOG-USB Interface用ファームウェア

apt-usbtrx-updater_<アップデーターのバージョン>

ディスプレイデバイス用ファームウェア

terminal-display-updater_<バージョン>

EDGEPLANT T1の電源制御MCU用ファームウェア(EDGEPLANT T1使用時のみ)

edgeplant-t1-powermanage-updater_<バージョン>

注釈

apt-usbtrx-updaterは、アップデーターのバージョンと、含まれているファームウェアのバージョンは異なります。 リリースに含まれるファームウェアのバージョンは、リリースの詳細画面(Artifacts in this Release)で確認してください。

6. intdashサーバーへの接続とデータ送受信のための設定#

以上でプロビジョニングと事前設定は終了です。 intdashを使用するために必要な設定を行ってください。