4-B. REST APIを利用した事前設定#

Terminal System 2 v1.0.0-beta.1

Menderを使用せず、REST APIで操作をする場合は、 3. プロビジョニング を行ったあと、以下を順に行ってください。

注釈

REST APIの詳細は API仕様書 をご確認ください。

(準備)設定用PCとTerminal Systemの接続#

設定用PCからTerminal Systemにアクセスするために、設定用PCとエッジコンピュータをLANケーブルで接続します。

../../../_images/terminal-config-via-ethernet-cable1.png

図 188 設定用PCとエッジコンピュータを接続する#

注釈

上の図ではエッジコンピュータと設定用PCを直接接続していますが、エッジコンピュータと設定用PCを同じローカルネットワークに接続するのでも構いません。

設定用PCからTerminal SystemのREST APIアクセスするには以下の情報を使用します。

  • ホスト名は <Terminal Systemのコンピューター名>.local 、または、IPアドレスを使用します。

  • ポート番号は 8081 を使用します。

  • 認証のためBasic認証を指定する必要があります。セットアップでは admin ユーザーの認証を使用します。

注釈

初期設定は以下のとおりです。

  • コンピューター名: terminal-system

curlを使用する場合は以下のコマンドでアクセスができます。

$ export ADMIN_PASS=<Basic_authentication_password_for_admin_user>
$ export COMPUTER_NAME=terminal-system
$ export API_FQDN=$COMPUTER_NAME.local:8081
$ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS http://$API_FQDN/api/v3/version
{
  "version": "v3.0.0-rc.1"
}
200

REST APIの結果は標準出力に出力されます。出力は、APIのレスポンスボディーが出力され、続けて最後の行にHTTPステータスコードが表示されます。 呼び出すREST APIの種類によってはレスポンスボディーが無い場合があります。 HTTPステータスコードは200番台が成功、400、500番台は失敗になります。

1. コンピューター名を設定する#

コンピューター名を設定します。

$ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X PATCH -d '
{
   "computer_name": "<new_computer_name>"
}' http://$API_FQDN/api/v3/terminal_system/identification

注釈

分かりやすさのために、コンピューター名はintdashのエッジ名と同じにすることを推奨します。

以降の手順では、設定変更したコンピューター名でセットアップします。

export COMPUTER_NAME="<new_computer_name>"
export API_FQDN=$COMPUTER_NAME.local:8081

新しいコンピューター名でアクセスできることを確認します。

$ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS http://$API_FQDN/api/v3/version

2. SSHログインの設定#

Terminal SystemにSSHでログインするための設定(ローカルネットワーク内からのアクセス用)を行います。

ローカルネットワークからのログイン用の設定#

ローカルネットワーク内のクライアントPCからTerminal SystemにSSHログインする場合、以下の準備が必要です。

  • クライアントPCのSSH公開鍵: Terminal SystemにSSHログインするためのクライアントPCを認証するSSH公開鍵 1

  1. クライアントPCからTerminal Systemへログインするための設定します。

    以下のcurlコマンドを実行してください。

    $ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X PUT -F file=@$HOME/.ssh/id_rsa.pub http://$API_FQDN/api/v3/login_users/admin/authorized_keys
    
    • $HOME/.ssh/id_rsa.pub クライアントPCの公開鍵が保存されたファイルのフルパス

1

クライアントPCのSSHキーペアを発行し、SSH公開鍵を得る方法は一般的な技術です。詳細については、SSHキーペア 作成などのキーワードを検索してご確認ください。

3. 拡張ストレージを初期化する#

エッジコンピュータに拡張ストレージが備え付けられている場合は、必要に応じて初期化します。

EDGEPLANT T1のSSDを初期化する場合#

EDGEPLANT T1は、拡張ストレージとしてSSDを搭載可能です。 過去に別の用途で使用していたEDGEPLANT T1を利用する場合など、SSDに残っているデータを削除したい場合は以下を実行してください。

SSHを使用しますので、 ローカルネットワークからのログイン用の設定 の手順が完了している必要があります。

  1. ソフトウェアの提供元から、SSD初期化操作用のファイル edgeplant-t1-ssd-initialize を入手し、設定用PCに保存します。

  2. EDGEPLANT T1と設定用PCをLANで接続します。

  3. Terminal Systemに上記のファイルを転送します。

    $ scp edgeplant-t1-ssd-initialize.mender <Terminal System>:/home/admin/edgeplant-t1-ssd-initialize.mender
    
  1. Terminal SystemにSSHログインし、以下のコマンドを実行してSSDを初期化します。

    $ mender-standalone-update.sh /home/admin/edgeplant-t1-ssd-initialize.mender
    

注意

SSDを初期化した場合、最初の計測は必ずEthernet LANを使用できる環境で行ってください。

SSDを利用する構成では、Terminal Systemの動作に必要なDockerイメージがSSDに保存されています。SSDを初期化した場合、それらのDockerイメージが削除されますので、もう一度DockerイメージをダウンロードしてSSDに保存する必要があります。

このダウンロードは、計測開始時、必要なDockerイメージが存在しない場合に自動的に行われます。 そのため、SSDを初期化した場合、最初の計測はネットワーク通信速度を十分確保できる環境および設定(例: Ethernet LAN)で行ってください。

4. ファームウェアを更新する#

必要に応じて、ファームウェアのアップデートを行います。

注意

周辺機器をセットアップするには、Terminal Systemが周辺機器を認識している必要があります。 使用する周辺機器を接続した状態で、セットアップを行ってください。

注意

周辺機器のファームウェアを更新する場合、計測を停止してください。

EDEGPLANT CAN-USB Interface、ANALOG-USB Interface#

EDEGPLANT CAN-USB Interface、ANALOG-USB Interfaceを利用する場合、これらのファームウェアを最新のものにアップデートします。

  1. ソフトウェアの提供元から、アップデート用ファイル apt-usbtrx-updater_<アップデーターのバージョン> を入手し、作業PCに保存します。

  2. 以下のコマンドを実行してファームウェアを更新します。

    $ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X POST -F file=@/path/to/artifact http://$API_FQDN/api/v3/terminal_system/upgrade_with_file
    

ディスプレイデバイス#

ディスプレイデバイスを利用する場合、ディスプレイデバイスのファームウェアを最新のものにアップデートします。

  1. ソフトウェアの提供元から、アップデート用ファイル terminal-display-updater_<バージョン> を入手し、作業PCに保存します。

  2. 以下のコマンドを実行してファームウェアを更新します。

    $ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X POST -F file=@/path/to/artifact http://$API_FQDN/api/v3/terminal_system/upgrade_with_file
    

EDGEPLANT T1#

EDGEPLANT T1を利用する場合、以下のセットアップを行います。

電源制御MCU#

EDGEPLANT T1の電源制御MCUのファームウェアを最新のものにアップデートします。

  1. ソフトウェアの提供元から、アップデート用ファイル edgeplant-t1-powermanage-updater_<アップデーターのバージョン> を入手し、作業PCに保存します。

  2. 以下のコマンドを実行してファームウェアを更新します。

    $ curl -w '%{http_code}\n' -u admin:$ADMIN_PASS -X POST -F file=@/path/to/artifact http://$API_FQDN/api/v3/terminal_system/upgrade_with_file
    

5. intdashサーバーへの接続とデータ送受信のための設定#

以上でプロビジョニングと事前セットアップは終了です。 intdashを使用するために必要な設定を行ってください。