3.2.5. Media Service

3.2.5.1. Environment Variables

設定ファイル内の設定値は環境変数で上書きできます。

例えば、設定ファイルが次のようになっている場合、

[section]
  attributes-1 = "value"

以下のような環境変数で設定を上書きできます。

MEDIA_SECTION_ATTRIBUTES_1="overwrite"

設定値が文字列の配列である場合は、カンマ区切りでの指定が可能です。

例えば、設定ファイルが次のようになっている場合、

[section]
  array-attributes = ['val1', 'val2']

環境変数に以下のような値を与えることで設定を上書きできます。

MEDIA_SECTION_ARRAY_ATTRIBUTES="overwrite1,overwrite2

テーブルの配列（[[section-name]]のように二重角括弧で記述）の中の項目は、環境変数による上書きはできません。

3.2.5.2. Reference

すべての設定項目と、デフォルト値を示します。

3.2.5.2.1. api

Property	Description	Default
bind-address	指定したホストとポートでサーバーをAPIサーバーをリスンします。	127.0.0.1:8094

[api]
  # 指定したホストとポートでサーバーをAPIサーバーをリスンします。
  bind-address = '127.0.0.1:8094'

3.2.5.2.2. postgres

Property	Description	Default
dbname	DB名です。	media
username	DBユーザー名です。	media
password	DBパスワードです。	media
address	DBアドレスです。	127.0.0.1:5432
max-idle-conns	コネクションプールの最大アイドルコネクション数です。	10
max-open-conns	コネクションプールの最大オープンコネクション数です。	10
max-conn-idle-time	コネクションの最大アイドル時間です。この時間を超えると切断されます。	0s
max-conn-lifetime	コネクションの最大接続時間です。この時間を超えると切断されます。	0s

[postgres]
  # DB名です。
  dbname = 'media'
  # DBユーザー名です。
  username = 'media'
  # DBパスワードです。
  password = 'media'
  # DBアドレスです。
  address = '127.0.0.1:5432'
  # コネクションプールの最大アイドルコネクション数です。
  max-idle-conns = 10
  # コネクションプールの最大オープンコネクション数です。
  max-open-conns = 10
  # コネクションの最大アイドル時間です。この時間を超えると切断されます。
  max-conn-idle-time = '0s'
  # コネクションの最大接続時間です。この時間を超えると切断されます。
  max-conn-lifetime = '0s'

3.2.5.2.3. broker

Property	Description	Default
url	Broker ServiceのURLです。	http://127.0.0.1:8080

[broker]
  # Broker ServiceのURLです。
  url = 'http://127.0.0.1:8080'

3.2.5.2.4. measurement

Property	Description	Default
url	Measurement ServiceのURLです。	http://127.0.0.1:8080

[measurement]
  # Measurement ServiceのURLです。
  url = 'http://127.0.0.1:8080'

3.2.5.2.5. auth

Property	Description	Default
url	Authentication ServiceのURLです。	http://127.0.0.1:8080

[auth]
  # Authentication ServiceのURLです。
  url = 'http://127.0.0.1:8080'

3.2.5.2.6. media

Property	Description	Default
conversion-timeout	brokerからデータが受け取れなくなってから、ffmpegプロセスを再起動するまでの時間です。	5s
ffmpeg	ffmpegへのパスです。	ffmpeg
ffmpeg-log-level	ffmpegのログレベルです。 https://ffmpeg.org/ffmpeg.html	debug

[media]
  # brokerからデータが受け取れなくなってから、ffmpegプロセスを再起動するまでの時間です。
  conversion-timeout = '5s'
  # ffmpegへのパスです。
  ffmpeg = 'ffmpeg'
  # ffmpegのログレベルです。 https://ffmpeg.org/ffmpeg.html
  ffmpeg-log-level = 'debug'

3.2.5.2.7. media-filmed

Property	Description	Default
ffmpeg	ffmpegへのパスです。	ffmpeg
ffmpeg-log-level	ffmpegのログレベルです。 https://ffmpeg.org/ffmpeg.html	debug
ffmpeg-threads	libopenh264を使用して変換を行うときの`-threads` オプション（使用されるスレッド数）です。0を指定するとスレッド数は自動で設定されます。	0
dummy-file-path	変換に失敗した場合に使用するダミー動画へのパスです。	./dummy.ts
storage.type	ストレージのタイプです。 (s3, local)	local
storage.local.base-dir	ローカルストレージに保存する際の基準となるパスです。	./media-filmed/hls
storage.s3.bucket-name	バケット名です。	intdash-media-service
storage.s3.region	リージョンです。	ap-northeast-1
storage.s3.aws-access-key	AWSアクセスキーです。
storage.s3.aws-secret-access-key	AWSシークレットです。
storage.s3.endpoint	S3のエンドポイントです。
storage.s3.s3-force-path-style	オブジェクトの指定にpath-styleのURLを使用します。 https://docs.aws.amazon.com/AWSJavaScriptSDK/v3/latest/clients/client-s3/interfaces/bucketendpointinputconfig.html#forcepathstyle	true
nats-streaming.url	nats-streamingのURLを指定します	nats://127.0.0.1:4222
nats-streaming.username	ユーザー名です。	intdash
nats-streaming.password	パスワードです。	aptpod1234
nats-streaming.cluster-id	クラスタIDです。	intdash
jet-stream.url	jet-streamのURLを指定します。	nats://nats:4222
jet-stream.username	ユーザー名です。	intdash
jet-stream.password	パスワードです。	aptpod1234
jet-stream.max-delivery-count	サブスクライバーの最大配信数です。	3
jet-stream.max-pings-outstanding	Pingの最大未処理数です。	3
jet-stream.ping-interval	Pingの間隔です。	5s
jet-stream.max-reconnects	再接続回数です。	1800
jet-stream.reconnect-wait	再接続間隔です。	2s
event.driver	イベントバスのドライバーです。(nats-streaming/jet-stream)	nats-streaming
event.driver-only-subscribe	サブスクライブ専用のイベントバスのドライバーです。(nats-streaming/jet-stream)
event.subscriber.redelivery-allowed-max-count	Measurement Serviceからの1つのメッセージを再処理する最大回数です。	10
job.creator.reconvert-threshold	finished ステータスではない計測に対する再変換実行までのインターバルです。	6h
job.worker.max-work-time	1つのjobを処理する際のタイムアウトです。	1h
job.worker.max-concurrent	jobを処理するgoroutineの最大数です。	3
job.worker.converter-parallel-number	ffmpegコマンドが使用するCPUのコア数です。	0

[media-filmed]
  # ffmpegへのパスです。
  ffmpeg = 'ffmpeg'
  # ffmpegのログレベルです。 https://ffmpeg.org/ffmpeg.html
  ffmpeg-log-level = 'debug'
  # libopenh264を使用して変換を行うときの`-threads` オプション（使用されるスレッド数）です。0を指定するとスレッド数は自動で設定されます。
  ffmpeg-threads = 0
  # 変換に失敗した場合に使用するダミー動画へのパスです。
  dummy-file-path = './dummy.ts'

  [media-filmed.storage]
    # ストレージのタイプです。 (`s3`, `local`)
    type = 'local'

    [media-filmed.storage.local]
      # ローカルストレージに保存する際の基準となるパスです。
      base-dir = './media-filmed/hls'

    [media-filmed.storage.s3]
      # バケット名です。
      bucket-name = 'intdash-media-service'
      # リージョンです。
      region = 'ap-northeast-1'
      # AWSアクセスキーです。
      aws-access-key = ''
      # AWSシークレットです。
      aws-secret-access-key = ''
      # S3のエンドポイントです。
      endpoint = ''
      # オブジェクトの指定にpath-styleのURLを使用します。 https://docs.aws.amazon.com/AWSJavaScriptSDK/v3/latest/clients/client-s3/interfaces/bucketendpointinputconfig.html#forcepathstyle
      s3-force-path-style = true

  [media-filmed.nats-streaming]
    # nats-streamingのURLを指定します
    url = 'nats://127.0.0.1:4222'
    # ユーザー名です。
    username = 'intdash'
    # パスワードです。
    password = 'aptpod1234'
    # クラスタIDです。
    cluster-id = 'intdash'

  [media-filmed.jet-stream]
    # jet-streamのURLを指定します。
    url = 'nats://nats:4222'
    # ユーザー名です。
    username = 'intdash'
    # パスワードです。
    password = 'aptpod1234'
    # サブスクライバーの最大配信数です。
    max-delivery-count = 3
    # Pingの最大未処理数です。
    max-pings-outstanding = 3
    # Pingの間隔です。
    ping-interval = '5s'
    # 再接続回数です。
    max-reconnects = 1800
    # 再接続間隔です。
    reconnect-wait = '2s'

  [media-filmed.event]
    # イベントバスのドライバーです。(nats-streaming/jet-stream)
    driver = 'nats-streaming'
    # サブスクライブ専用のイベントバスのドライバーです。(nats-streaming/jet-stream)
    driver-only-subscribe = ''

    [media-filmed.event.subscriber]
      # Measurement Serviceからの1つのメッセージを再処理する最大回数です。
      redelivery-allowed-max-count = 10

  [media-filmed.job]
    [media-filmed.job.creator]
      # `finished` ステータスではない計測に対する再変換実行までのインターバルです。
      reconvert-threshold = '6h'

    # HLS動画のdelete, update, finalizeといったjobを実行する非同期ワーカーの設定です。
    [media-filmed.job.worker]
      # 1つのjobを処理する際のタイムアウトです。
      max-work-time = '1h'
      # jobを処理するgoroutineの最大数です。
      max-concurrent = 3
      # ffmpegコマンドが使用するCPUのコア数です。
      converter-parallel-number = 0

3.2.5.2.8. logger

Property	Description	Default
level	ログレベルです。debug、warn、info、warn、error から指定します。	info
encoding	ログの出力フォーマットです。 json、console から指定します。	json

[logger]
  # ログレベルです。`debug`、`warn`、`info`、`warn`、`error` から指定します。
  level = 'info'
  # ログの出力フォーマットです。 `json`、`console` から指定します。
  encoding = 'json'

3.2.5.2.9. gops

Property	Description	Default
enable	gopsによるプロファイリングを有効にします。	false
address	gopsのプロファイリングのアドレスを指定します。	127.0.0.1:0

[gops]
  # gopsによるプロファイリングを有効にします。
  enable = false
  # gopsのプロファイリングのアドレスを指定します。
  address = '127.0.0.1:0'

3.2.5.2.10. rate-limit

Property	Description	Default
quota-set-type	レートリミットの設定を選択します（small、medium、large）。 large が最も多くのトラフィックを許可する設定です。	large
enable	レートリミットを有効にします。	false
store.driver	レートリミットの状態をキャッシュする際のドライバーとして inmem または redis のいずれかを指定します。	inmem
store.redis.network	Redisとの接続方法として tcp または unix （UNIXドメインソケット）を選択します。	tcp
store.redis.address	Redisのアドレスです。	127.0.0.1:6749
store.redis.password	Redisのパスワードです。	P@ssw0rd
store.redis.db	DB	0
store.inmem.max-keys	キャッシュ保存時のキーの最大数	65535

[rate-limit]
  # レートリミットの設定を選択します（`small`、`medium`、`large`）。 `large` が最も多くのトラフィックを許可する設定です。
  quota-set-type = 'large'
  # レートリミットを有効にします。
  enable = false

  [rate-limit.store]
    # レートリミットの状態をキャッシュする際のドライバーとして `inmem` または `redis` のいずれかを指定します。
    driver = 'inmem'

    [rate-limit.store.redis]
    # Redisとの接続方法として `tcp` または `unix` （UNIXドメインソケット）を選択します。
      network = 'tcp'
    # Redisのアドレスです。
      address = '127.0.0.1:6749'
    # Redisのパスワードです。
      password = 'P@ssw0rd'
    # DB
      db = 0

    # inmemを使用する場合の設定
    [rate-limit.store.inmem]
      # キャッシュ保存時のキーの最大数
      max-keys = 65535

3.2.5.2.11. health

Property	Description	Default
enable	ヘルスチェックサービスを有効にします。	true
bind-address	指定したホストとポートでヘルスチェックサーバーををリスンします。	0.0.0.0:9080
base-path	ヘルスチェックのベースとなるパスを指定します。
disable-aws	AWSへのヘルスチェックを無効にします。AWSのアカウントがビジネスプラン未満の場合、ヘルスチェックが実行不可なのでtrueにしてください。ref: https://docs.aws.amazon.com/health/latest/ug/health-api.html	false
disable-micro-services	依存するサービスへのヘルスチェックを無効にします。	false
http-health-urls.authentication-service	Authentication Serviceのヘルスチェックエンドポイントです。	http://auth:9080/status
http-health-urls.broker-service	Broker Serviceのヘルスチェックエンドポイントです。	http://broker:9080/status
http-health-urls.measurement-service	Measurement Serviceのヘルスチェックエンドポイントです。	http://measurement:9080/status

[health]
  # ヘルスチェックサービスを有効にします。
  enable = true
  # 指定したホストとポートでヘルスチェックサーバーををリスンします。
  bind-address = '0.0.0.0:9080'
  # ヘルスチェックのベースとなるパスを指定します。
  base-path = ''
  # AWSへのヘルスチェックを無効にします。
  # AWSのアカウントがビジネスプラン未満の場合、ヘルスチェックが実行不可なのでtrueにしてください。
  # ref: https://docs.aws.amazon.com/health/latest/ug/health-api.html
  disable-aws = false
  # 依存するサービスへのヘルスチェックを無効にします。
  disable-micro-services = false

  # 外部のHTTPサービスのヘルスチェックエンドポイントの設定です。
  [health.http-health-urls]
    # Authentication Serviceのヘルスチェックエンドポイントです。
    authentication-service = 'http://auth:9080/status'
    # Broker Serviceのヘルスチェックエンドポイントです。
    broker-service = 'http://broker:9080/status'
    # Measurement Serviceのヘルスチェックエンドポイントです。
    measurement-service = 'http://measurement:9080/status'

3.2.5.3. 補足

• ローカルストレージとS3は同時には使用できません。使用するストレージをローカルストレージからS3に変更する場合、または逆方向に変更する場合は、既存のファイルも移動する必要があります。