1. intdash Edge Agentとは¶
重要
このドキュメントに記載されている仕様は予告なく変更される場合があります。このドキュメントは情報提供を目的としたものであり、仕様を保証するものではありません。
説明で使用している画面は一例です。ご使用の環境やアプリケーションのバージョンによって、表示や手順が一部異なる場合があります。
注釈
このドキュメントに記載されている会社名、サービス名、製品名等は、一般に、各社の登録商標または商標です。本文および図表中には、「™」、「®」は明記していません。
intdash Edge Agentは、intdashサーバーとの間でデータの送受信を行うエージェントソフトウェアです。 エッジデバイスにインストールして使用します。
1.1. intdash Edge Agentでできること¶
intdash Edge Agentは以下を行います。
時系列データを低遅延でサーバーにストリーミング送信する
ネットワークの切断により送信できなかった時系列データを自動的に再送信する
時系列データをフィルタリングまたはサンプリングする
1.2. intdash Edge Agentの構成¶
intdash Edge Agentは、「マネージャー」と「クライアント」という2つのソフトウェアモジュールから構成されます。
マネージャー: intdash Edge Agentの中枢を担うソフトウェアモジュールです。他のモジュールの起動と停止の管理や、デバイスコネクターから集めたデータの集約、フィルタリングやサンプリングなどの処理、RAWデータの書き出しなどを行います。
クライアント: intdashサーバーへのデータ送受信を行います。
Realtimeクライアント: intdashサーバーのリアルタイムAPI(WebSocket)を利用して、リアルタイムデータをサーバーに送信します(アップストリーム)。
Resendクライアント: Realtimeクライアントが送信できなかったデータを一定周期でサーバーに再送します。
Controlクライアント: 上記とは逆に、リアルタイムデータがサーバーからエッジに送信される場合(遠隔制御用の信号をエッジが受信する場合など)、データの受信(ダウンストリーム)を担当します。 なお、このチュートリアルドキュメントではControlクライアントは扱いません。
実際にintdash Edge Agentを使用するためには、上記のマネージャーとクライアントのほかに、外部デバイスとintdash Edge Agentの間を仲介するソフトウェアも必要です。これは「デバイスコネクター」と呼びます。
デバイスコネクター: 外部デバイスとintdash Edge Agentの間でデータを仲介するソフトウェアです。
デバイスコネクターは、センサーなどの外部デバイスからのデータを受け取り、そのデータをFIFOに書き込むことによってintdash Edge Agentに渡す。
エッジがサーバーからリアルタイムデータを受信する場合(ダウンストリーム)は、intdash Edge Agentは受信したデータをFIFOに書き込む。デバイスコネクターは、このFIFOから読み出すことによってデータを受け取り、外部デバイスに渡す。
1.3. 付属デバイスコネクターと独自デバイスコネクター¶
intdash Edge Agentをインストールすると、付属のデバイスコネクター intdash-edge-loggerが同時にインストールされます。 また、これを使用するための設定ファイルもインストールされます。
intdash-edge-loggerは、以下のデータの取得に使用できます。
Motion JPEG
H.264
NMEA
SocketCAN
CANOpen
intdash-edge-loggerの設定方法については、 チュートリアルC: 付属デバイスコネクターを使ってカメラ画像を送信する で扱います。
intdash-edge-loggerが対応していないデバイスを接続したい場合は、独自のデバイスコネクターを開発して追加することができます。 独自のデバイスコネクターを作成する例については、 チュートリアルB: 独自デバイスコネクターを使って文字列を送信する で扱います。
注釈
デバイスコネクター名や設定項目名で「logger」という言葉が使用されることがありますが、「logger」はデバイスコネクターを指します。
1.4. intdash Edge Agentの動作環境¶
intdash Edge Agentをインストールするエッジデバイスは以下の要件を満たす必要があります。
1.4.1. プラットフォーム¶
ディストリビューション |
バージョン |
アーキテクチャー |
---|---|---|
Ubuntu |
22.04(LTS), 20.04(LTS), 18.04(LTS), 16.04(LTS) |
amd64, arm64, armhf |
Debian |
10, 9 |
amd64 |
Raspbian |
based on Debian 10 |
armhf |
1.4.2. 最低ハードウェア要件¶
Intel Atom プロセッサー E3815、1.46GHz 相当以上
1.4.3. 推奨ハードウェア要件¶
マルチコア CPU
SSD