5. Device Connector Frameworkに含まれる基本エレメント¶
Device Connector Frameworkには、パイプラインを作成するための基本的なエレメントが付属しています。
5.1. FileSinkElement (file-sink
)¶
指定されたパスのファイルに、受け取ったメッセージを書き出します。
エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf:
以下に記述します。
- エレメントの種類
sink
- 前のエレメントから受信するポートの数
1
- 受信ポートでの受信形式
任意(受け取ったデータをそのままファイルに書き出します)
項目 |
設定値 |
説明 |
---|---|---|
path |
文字列 |
出力先のファイルパス |
create |
true/false |
trueの場合、出力先のファイルがない場合は作成する。デフォルトは false |
separator |
文字列 |
メッセージ出力ごとに挿入するテキスト。デフォルトは空 |
flush_size |
整数 |
入力をフラッシュするまでにバッファにためるデータ量(バイト)。デフォルトは0 |
5.2. FileSrcElement (file-src
)¶
指定されたパスのファイルを読み込み、内容をメッセージとして送出します。
- エレメントの種類
src
- 次のエレメントに送信するポートの数
1
- 送信ポートでの送信形式
MIMEタイプ "application/octet-stream"
エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf:
以下に記述します。
項目 |
設定値 |
説明 |
---|---|---|
path |
文字列 |
読み取るファイルのパス |
5.3. NullSinkElement (null-sink
)¶
メッセージを受け取りますが、それを何にも使わずに破棄します。 このエレメントに設定項目はありません
- エレメントの種類
sink
- 前のエレメントから受信するポートの数
1
- 受信ポートでの受信形式
任意
5.4. ProcessSrcElement (process-src
)¶
プロセスを起動し、起動したプロセスの標準出力をそのまま送出します。
エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf:
以下に記述します。
- エレメントの種類
src
- 次のエレメントに送信するポートの数
1
- 送信ポートでの送信形式
MIMEタイプ "application/octet-stream"
項目 |
設定値 |
説明 |
---|---|---|
program |
文字列 |
実行ファイル |
args |
文字列の配列 |
実行ファイルに渡す引数 |
command |
文字列 |
実行ファイルと引数を1文字列で指定したもの。programとargsが指定されなかった場合に使用。 |
5.5. StatFilterElement (stat-filter
)¶
データを受け取った回数やサイズを確認するためのエレメントです。 メッセージを受け取り、それをそのまま送出します。受け取ったメッセージの回数とサイズを記録し、その統計情報を標準エラー出力に書き出します。 エレメントの種類
filter
- 前のエレメントから受信するポートの数
1
- 次のエレメントに送信するポートの数
1
- 受信ポートでの受信形式
任意
- 送信ポートでの送信形式
受信ポートに入力されたデータをそのまま出力
エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf:
以下に記述します。
項目 |
設定値 |
説明 |
---|---|---|
interval_ms |
整数 |
出力頻度をミリ秒にて指定 |
5.6. StdoutSinkElement (stdout-sink
)¶
受け取ったメッセージを標準出力に書き出します。
- エレメントの種類
sink
- 前のエレメントから受信するポートの数
1
- 受信ポートでの受信形式
任意
エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf:
以下に記述します。
項目 |
設定値 |
説明 |
---|---|---|
separator |
文字列 |
メッセージ出力ごとに挿入するテキスト。デフォルトは空 |
5.7. TextSrcElement (text-src
)¶
指定されたテキストを送出します。
- エレメントの種類
src
- 次のエレメントに送信するポートの数
1
- 送信ポートでの送信形式
MIMEタイプ "application/octet-stream"
エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf:
以下に記述します。
項目 |
設定値 |
説明 |
---|---|---|
text |
文字列 |
メッセージのテキスト |
interval_ms |
整数値 |
メッセージ生成の間隔をミリ秒にて指定 |
repeat |
整数値 |
「メッセージ送出のタイミングごとに、メッセージを何回送出するか」を指定します。デフォルトは1です
例えば |