7. データについて設定する(Data Settings)#

計測データをData Visualizerで表示するには、データ設定が必要です。

intdashでは、計測データはバイナリデータとして扱われます。 そのため、Data Visualizerで計測データを表示するためには、データタイプに応じてバイナリデータをパースし、正しく物理値に変換する必要があります。 このパースと変換の設定がデータ設定(Data Settings)です。

  • CANデータについては、DBCファイルをインポートすることによりデータ設定の作成が可能です。

  • General Sensor、NMEA、Video、Audioなどの設定は、Data Visualizerアプリケーション内から設定ファイル(Data Visualizer独自形式のDATファイル)としてダウンロードできます。これをインポートすることにより設定が可能です。

  • 設定を新規作成し、ダイアログ画面で詳細を設定することも可能です。

注釈

データ設定はサーバーではなくウェブブラウザー内に保存されます

Data Visualizerのデータ設定はサーバーではなくPCのウェブブラウザー内に保存されるため、他のPCで作成したデータ設定は表示されません。 他のPCにデータ設定を移行したい場合は、データ設定をDATファイルとしてエクスポートしてから、移行先でインポートしてください。

7.1. データ設定一覧#

data-settings (Data Settings)をクリックすると、現在Data Visualizerに登録されているデータ設定一覧が表示されます。

../_images/image98.png
1 Expand All/Collapse All

すべてのグループを展開/折りたたみします。

2 Add Group

データ設定のグループを追加します。

3 Import(全体)

DBCファイルまたはDATファイルをインポートしてデータ設定を作成します。複数のファイルをインポートすることも可能です。1ファイルが1グループとしてインポートされます。 DBCファイルをインポートしてCANデータ用の設定を作成する および DATファイルをインポートする を参照してください。

4 Export(全体)

全グループの設定を1つのDATファイルとしてエクスポートします。

5 展開/折りたたみ

グループを展開/折りたたみします。

6 グループ名

グループの名前です。edit-icon(Edit)をクリックすることにより編集できます。

7 Import(グループ)

DBCファイルまたはDATファイルをインポートし、グループ内に設定を追加します。 DBCファイルをインポートしてCANデータ用の設定を作成する および DATファイルをインポートする を参照してください。

8 Export(グループ)

グループ内の設定を1つのDATファイルとしてエクスポートします。

9 複製(グループ)

グループとその中のデータ設定を複製します。

10 削除(グループ)

グループとその中のデータ設定を削除します。

11 エッジとの関連付け

このグループを特定のエッジに関連付けます。関連付けを行うことにより、Panel Settings画面でエッジを選択することでデータを絞り込めるようになります。

12 CH

選択されているデータのチャンネルを変更します。各データ設定の編集画面を開かなくても、ここで一括してチャンネルを変更することができます。

13 削除(選択項目)

選択されているデータ設定を削除します。

14 Add Data

データ設定を新規作成し、このグループに追加します。設定方法については、 データ設定を新規作成する/編集する を参照してください。

15 Data Name、Data Type、Data ID、Channel

データ設定の内容の一部が表示されます。

16 Edit

データ設定を編集します。詳細については、 データ設定を新規作成する/編集する を参照してください。

17 複製(1項目)

データ設定を複製します。

18 削除(1項目)

データ設定を削除します。

注釈

バージョン3.2より前のData Visualizerで作成したDATファイル

バージョン3.2より前のData Visualizerで作成したDATファイルをインポートすると、データタイプの情報が含まれていないため、Data Typeフィールドに意図と異なるデータタイプが表示されることがあります。 その場合は[Edit]をクリックして設定を変更してください。 なお、Data Typeフィールドに意図と異なるデータタイプが表示されていても、データの可視化には影響ありません。

7.2. DBCファイルをインポートしてCANデータ用の設定を作成する#

CANデータ用のデータ定義ファイル(DBCファイル)をインポートすることにより、データ設定を作成することができます。

Data Settings画面上部の[Import]をクリックしてDBCファイルを選択してください。

注釈

DBCファイルのテキストエンコーディング

DBCファイルのインポート機能は、UTF-8とShift_JISの2つのテキストエンコーディングに対応しています。 エンコーディングは自動判別されます。 インポートされたファイルに、Shift_JISが使用しないコードポイントが含まれていた場合は、UTF-8としてインポートされます。

注意

Data Visualizerは、CANのMultiplexing(Multiplex message)には対応していません。

7.3. DATファイルをインポートする#

別のPC上のData Visualizerからエクスポートしたデータ設定や、過去に作成したデータ設定をインポートすることができます。

Data Settings画面上部の[Import]をクリックしてDATファイルを選択してください。

注釈

General Sensor、NMEA、Video、Audioなどのデータ用の設定

General Sensor、NMEA、Video、Audioなどのデータ用の設定は、Data Visualizerアプリケーション内のダウンロードページ[Config] > [Download DAT File]からダウンロードすることができます。 これをインポートすることで簡単に設定を作成することが可能です。

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DATファイル名に含まれる「ch001」のような数字は、チャンネルを表します(ch001はチャンネル1用の設定です)。

7.4. データ設定を新規作成する/編集する#

データ設定一覧で[Add Data]または[Edit]をクリックすると、設定の新規作成/編集画面が表示されます。設定項目は以下のとおりです。

../_images/image119.png
1 Data Name

データの名前です。

※ 「Data TypeがCANopen」かつ「Conversion TypeがAs CANopen」の場合のみ、表示したいCANデータのペイロード先頭の4バイトを16進表記大文字8文字で指定してください(例: ABCDEF01)。ペイロード先頭4バイトが指定に一致しないCANopenデータは表示されません。

2 Display Name

データに表示用の別名を付けることができます。ここで設定した名前は、Panel Nameの初期値として使用されます。

3 Target Data

表示したいデータを、Data Type、Data ID、Channelの3つを使って指定します。 詳細については 表示するデータを指定する(Target Data) を参照してください。

4 Description

説明を自由に設定します。

5 Conversion Settings

物理値への変換方法を設定します。Target DataのData Typeにより、表示される選択肢が異なります。 詳細については、 データの変換方法を設定する(Conversion Settings) を参照してください。

6 Display Settings

値をどのように表示するかを設定します。Conversion Typeにより、表示される選択肢が異なります。 詳細については、 表示形式を設定する(Display Settings) を参照してください。

注釈

CSVやJSON形式の文字列データをパースする

文字列(String)としてintdashサーバーに送信されたCSVやJSONデータをパースする場合は、Data TypeでStringを選択したうえで、Conversion Settingsで[As CSV]や[As JSON]を選択します。詳細については、 データの変換方法を設定する(Conversion Settings) を参照してください。

7.4.1. 表示するデータを指定する(Target Data)#

Data Type、Data ID、およびChannelを指定することで、表示したいデータを指定します。Data Type、Data IDおよびChannelは、基本的に送信側で付与されたものをそのまま指定しますが、一部に例外があります。詳細については以下を参照してください。

7.4.1.1. Data Type#

Data Typeは、iSCP (intdash Stream Control Protocol)におけるデータタイプです。送信側で付与されたデータタイプを設定してください。ただし、以下の場合はiSCPのデータタイプと異なるのでご注意ください。

  • H.264またはJPEGの場合、Data VisualizerではVIDEOを選択してください。

  • PCMまたはAACの場合、Data VisualizerではAUDIOを選択してください。

  • CANデータをCANopenとして扱う場合、Data VisualizerではCANopenを選択してください。 また、Conversion TypeとしてAs CANopenを使用する場合、Data Nameは、表示したいCANデータのペイロード先頭の4バイトを16進表記大文字8文字で指定してください(例: ABCDEF01)。

7.4.1.2. Data ID#

送信側で付与されたIDを指定します。詳細については、以下の表に従ってください。

Data Type

Data VisualizerでのData IDの指定方法

CAN

CAN IDを10進表記で指定します。

CANopen

CAN IDを10進表記で指定します。

NMEA

メッセージの種類を選択します。現時点ではRMCのみサポートしています。

General Sensor

センサーのタイプを選択します。

Control Pad

16進表記大文字2文字で指定します。現時点では01のみ定義されています。

MAVLink1 Packet

「<System ID(10進表記)>_<ComponentID(10進表記)>_<MessageID(10進表記)>」の形式で指定します。

String

IDを文字列で指定します。

Float

IDを文字列で指定します。

Int

IDを文字列で指定します。

Bytes

IDを文字列で指定します。

Generic

IDを16進表記 大文字 8文字で指定します。

VIDEO (H.264, JPEG)

指定は必要ありません。「VIDEO」に固定されています。

AUDIO (PCM, AAC)

指定は必要ありません。「AUDIO」に固定されています。

7.4.1.3. Channel#

Channelは、iSCPにおけるチャンネルです。送信側で指定したチャンネルを設定してください。

7.4.2. データの変換方法を設定する(Conversion Settings)#

Conversion Typeでは、データをどのように変換して表示するかを設定します。選択可能な変換タイプはData Typeによって異なります。

No Conversion (As Binary)

変換せずに、バイナリ(16進表記文字列) として表示します。

適用可能なData Type: CAN、CANopen、Control Pad、MAVLink1 Packet、Bytes、Generic

No Conversion (As Number)

変換せずに、数値として表示します。

適用可能なData Type: Float、Int

No Conversion (As String)

変換せずに、文字列として表示します。

適用可能なData Type: String

No Conversion (As NMEA Sentence)

変換せずに、NMEAのセンテンスを文字列として表示します。

例:「$GPRMC,101020.500,A,3541.2763,N,13943.0267,E,000.0,000.0,010121,,,A*66」

  • Positioning System: 測位システムを選択すると、その測位システムのデータだけが表示されます。[Auto]にすると、測位システムを限定せずすべてのデータが表示されます。

適用可能なData Type: NEMA

As NMEA Field

指定されたフィールドの値を取り出します。

  • Positioning System: 測位システムを選択すると、その測位システムのデータだけが表示されます。[Auto]にすると、測位システムを限定せずすべてのデータが表示されます。

  • Field Name: NMEAデータのフィールドを指定します。

適用可能なData Type: NEMA

As General Sensor

指定されたフィールドの値を取り出します。

  • Field Name: General Sensorのフィールドを指定します。Data IDによって選択できるフィールドが異なります。

適用可能なData Type: General Sensor

As CSV

文字列データをCSV(カンマ区切り値)としてパースし、指定されたフィールドの値を取り出します。

  • Delimiter: CSVの区切り文字を指定します。例: 「,(カンマ)」(999文字まで)

  • Index: 取り出したいフィールドの要素番号(インデックスは0ベース)を指定します。

  • Value Type: 得られた値を文字列(String)として扱うか、数値(Number)として扱うかを選択します。

  • Offset Factor(Numberの場合のみ): CSVから取り出した数値に加算する値を指定します。Scale Factor 適用後にOffset Factorが適用されます。

  • Scale Factor(Numberの場合のみ): CSVから取り出した数値に乗算する値を指定します。

CSVデータの変換設定については、この表の下の例も参照してください。

適用可能なData Type: String

As JSON

文字列データをJSONとしてパースし、指定されたフィールドの値を取り出します。

  • Field Path: 取り出したいフィールドのパスを、オブジェクトのキーや配列のインデックスで指定します。

  • Value Type: 得られた値を文字列(String)として扱うか、数値(Number)として扱うかを選択します。

  • Offset Factor(Numberの場合のみ): JSONから取り出した数値に加算する値を指定します。Scale Factor 適用後に Offset Factorが適用されます。

  • Scale Factor(Numberの場合のみ): JSONから取り出した数値に乗算する値を指定します。

JSONデータの変換設定については、この表の下の例も参照してください。

適用可能なData Type: String

As Fixed Point Number (CAN Format)

バイナリデータから一部を取り出し、固定小数点数として扱います。

  • Start Bit: バイナリデータから取り出す部分の開始位置(ビットオフセット)を指定します(0〜8191の整数値)。Endianの選択によって位置が変わります。

  • Bit Length: バイナリデータから切り出すビット長を指定します(1〜8192の整数値)。

  • Offset Factor: 得られた数値に加算する値を指定します。Scale Factor 適用後にOffset Factorが適用されます。

  • Scale Factor: 得られた数値に乗算する値を指定します。

  • Sign: 符号有無を指定します(Signed/Unsigned)。

  • Endian: エンディアンを指定します(Big Endian/Little Endian)。

適用可能なData Type: CAN、Control Pad、MAVLink1 Packet、Bytes、Generic

As CANopen

As Fixed Point Number (CAN Format)と同じです。

適用可能なData Type: CANopen

As Floating Point Number

バイナリデータから一部を取り出し、浮動小数点数として扱います。

  • Start Byte: バイナリデータから取り出す部分の開始位置(バイトオフセット)を指定します(0〜511の整数値)。

  • Precision: 使用する浮動小数点数のビット長を指定します(32bit/64bit)。

  • Offset Factor: 得られた数値に加算する値を指定します。Scale Factor適用後にOffset Factorが適用されます。

  • Scale Factor: 得られた数値に積算する値を指定します。

  • Endian: Little Endianのみ

適用可能なData Type: CAN、 Control Pad、MAVLink1 Packet、Bytes、Generic

As String

バイナリデータから一部を取り出し、文字列として扱いします。

  • Start Byte: バイナリデータから文字列として取り出す部分の開始位置(バイトオフセット)を指定します(0〜511の整数値)。

  • Byte Length: バイナリデータから文字列として取り出すバイト長を指定します(1〜512の整数値)。

適用可能なData Type: CAN、Control Pad、MAVLink1 Packet、Bytes、Generic

注釈

CSVデータの変換の例

例として、「1,2.34,5」のような文字列データ(Data TypeはString)を受信してCSVとしてパースする場合を考えます。

ここで、以下のようなデータ設定がされているのとします。

  • Conversion Type: As CSV

  • Delimiter: ,(カンマ)

  • Index: 1

  • Value Type: Number

  • Offset Factor: 1

  • Scale Factor: 10

この場合、カンマ区切りの1列目(一番左は0列目と数えます)である2.34にScale Factor 10を乗算し、Offset Factor 1を加算した値である数値24.4が結果として得られることになります。

注釈

JSONデータの変換の例

例として、以下のような文字列データ(Data TypeはString)を受信してJSONとしてパースする場合を考えます。

{
  "foo": [
    {"bar": 1.23}
  ]
}

ここで、以下のようなデータ設定がされているのとします。

  • Conversion Type: As JSON

  • Field Path: foo.0.bar

  • Value Type: Number

  • Offset Factor: 1

  • Scale Factor: 10

この場合、パス「foo.0.bar」の値1.23にScale Factor 10を乗算し、Offset Factor 1を加算した数値13.3が結果として得られることになります。

7.4.3. 表示形式を設定する(Display Settings)#

項目

説明

Display Type

文字列(String)として表示するか、数値(Number)として表示するかを選択します。

Unit

値とともに表示される単位です。

Range

(DisplayTypeをNumberにした場合のみ)表示する値の範囲を指定します。この範囲は、MeterやLine Graphを表示する場合の表示範囲となります(各パネルで変更することも可能です)。

負の無限大「-Infinity」、無限大「+Infinity」も設定可能です。

No. of Digits after Decimal Point

(DisplayTypeをNumberにした場合のみ)小数点以下の表示桁数を指定します(0~9の整数値)。

Threshold (Lower/Upper)

(DisplayTypeをNumberにした場合のみ)閾値を指定します。この閾値を超えた場合に、パネルには閾値エラーが表示されます。