6. 計測データを管理する - Meas Hub#

Meas Hub v1.6.0

6.1. 計測の一覧を表示する#

ウェブブラウザーで、Meas Hubアプリケーション( <ベースURL>/measurements/ )を開きます。 intdashアプリケーションをすでに開いている場合は、画面右上の applications ボタンでMeas Hubに移動することもできます。

intdashに保存されている計測の一覧が表示されます。計測とは、あるエッジで取得した一続きの時系列データポイントの集まりのことです。

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図 19 計測一覧(カード型の表示)#

1 表示形式の切替え

2 検索ボックス(計測の名前や説明の文字列を使って検索します。 計測を探す を参照してください。)

3 フィルター(条件を設定して検索を絞り込みます。 計測を探す を参照してください。)

4 削除(選択されている計測をゴミ箱に移動します。 計測を削除する を参照してください。)

5 ステータス変更(選択されている計測のステータスを変更します。)

6 基準時刻による昇順と降順の切り替え

7 計測の詳細(各項目については、 計測の詳細を確認する を参照してください。マーカーについては、 計測に含まれるマーカーの一覧を表示する を参照してください。)

8 他のアプリケーションへのリンク(一部の環境でのみ表示されます。)

ヒント

一覧画面や詳細画面のURLをウェブブラウザーでブックマークすると、次回以降すばやく同じ情報にアクセスすることができます。

  • 一覧画面で並び順の変更、検索、フィルター指定を行った場合も、ウェブブラウザーのアドレスバーに現在の一覧のURLが表示されます。このURLをブックマークしておくことにより、次回も同じ条件で一覧を表示することができます。

  • 個別の計測やマーカーのページのURLには計測やマーカーのUUIDが使用されます。例えば、計測UUID「ca3a...7964」の詳細画面は <ベースURL>/measurements/ca3a...7964 のようになります。

6.2. 計測を探す#

検索一覧画面では、検索ボックスとフィルターにより計測を絞り込むことができます。

検索ボックス( search

以下を対象にして検索することができます。

  • 計測のUUID、名前、説明

  • 計測マーカーのUUID、名前、説明、タグのキー、タグの値

  • エッジのUUID、名前、表示名、説明

スペース区切りで複数の文字列を入力することで、AND条件で検索できます。大文字/小文字の区別はありません。

フィルター( filter

計測開始日時、計測の長さ、選択されている基準時刻のタイプなどの条件で計測を絞り込むことができます。複数の条件を設定するとAND条件になります。 ステータス、保護等の意味については、 計測の詳細を確認する を参照してください。 基準時刻については 計測の基準時刻を確認する/変更する 、マーカーについては、 計測に含まれるマーカーの一覧を表示する を参照してください。

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1 フィルター条件

2 現在のフィルター条件に合致する計測の個数

3 フィルターを解除する

4 フィルター設定画面を閉じる

注釈

  • 検索やフィルタリングは、ブラウザーに読み込み済みの情報だけを対象にして行われます。すべての計測を対象にして表示や検索を行いたい場合は、Meas Hubの[アプリケーション設定]で、[ブラウザーに読み込む計測の数]を[無制限]にしてください。

  • ゴミ箱に入っている計測は検索やフィルタリングの対象にはなりません。

6.3. 計測の詳細を確認する#

計測一覧で各計測の[詳細]をクリックすると、計測の詳細が表示されます。

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図 20 計測の詳細#

保護された計測( protected

この計測が保護されていることを示します。保護された計測はゴミ箱に移動できません。保護のオン/オフはこの画面の[保護]スイッチで行います。

削除( delete

この計測をゴミ箱に移動します。 計測を削除する を参照してください。

他のアプリケーションへのリンク( more-options )(一部の環境でのみ表示されます。)

他のアプリケーションでこの計測を表示します。

UUID

この計測に与えられた固有のIDです。

ステータス

以下の3つのステータスがあります。

  • 計測中(リアルタイムにデータをサーバーに送信している)

  • 再送中(リアルタイムに送信されなかったデータをサーバーに送信している)

  • 終了(上記以外)

計測中や再送中の計測については、Meas Hub上でステータス表示をクリックして終了させることができます。

処理済み率

計測は、「セクション」と呼ばれる単位に分割されてサーバーに送信されます。 処理済み率とは、intdashサーバーが認識しているセクションのうち、サーバー側での処理(永続化など)が完了したセクションの割合を表します。

セクションを表示

セクションの詳細が表示されます。どのセクションが未処理なのかを確認することができます。

計測時間

計測の長さです。

エッジ

計測を行ったエッジの名前です。クリックすると、Edge Finderでエッジの情報を確認することができます。 エッジの名前として「GHOST EDGE」と表示される場合は、そのエッジの情報が存在しないことを示します(エッジが削除された場合など)。

名前

計測に分かりやすい名前を付けることができます。

説明

計測に説明を付けることができます。

基準時刻

基準時刻(計測の開始時刻)として、どの時刻を使用するかを選択することができます。基準時刻の詳細については、 計測の基準時刻を確認する/変更する を参照してください。

保護

計測を保護することができます。保護された計測はゴミ箱に移動することができません。

作成日時

計測がサーバーに作成された日時です。

更新日時

計測の情報が最後に更新された日時です。

データID

この計測に含まれる時系列データポイントのデータIDの一覧を表示します。計測にどのような種類のデータが含まれているかが分かります。ID、タイプ、チャンネルの詳細については、 詳説 iSCP 1.0 を参照してください。

6.4. 計測の基準時刻を確認する/変更する#

intdashにおける計測の「基準時刻」とは、計測の開始時刻のことです。intdashでは、1つの計測が複数の基準時刻を持つことができ、どれを使用するかをいつでも変更することができます。

計測の詳細画面には、現在使用している基準時刻が表示されます。また、基準時刻の選択、追加、編集、削除ができます。 使用する基準時刻を変更すると、その計測の開始、終了、マーカーはすべて新しい基準時刻で表示されます。

基準時刻の種類には、以下があります。

Edge RTC

エッジのリアルタイムクロック(RTC)による時刻です。

NTP

NTPサーバーと同期したエッジ側の時計による時刻です。

GPS

GPSと同期したエッジ側の時計による時刻です。

API First Received

サーバー側でこの計測を初めて受信した時刻です。

Manual

手動で設定した時刻です。[追加する]をクリックして手動で新しい基準時刻を設定すると、種類はManualとなります。Manualの基準時刻のみ編集が可能です。

計測と基準時刻の詳細については、 詳説 iSCP 1.0 も参照してください。

6.5. 計測に含まれるマーカーの一覧を表示する#

計測の詳細画面で[マーカー] > [一覧]をクリックすると、その計測に設定されたマーカーの一覧が表示されます。

計測の中の特定の時刻または特定の時間範囲に、マーカーを付けることができます。 特定の時刻に付けたマーカーは「ポイントマーカー」、特定の時間範囲に付けたマーカーは、「範囲マーカー」と呼びます。 計測にマーカーを付けることで、その部分だけを対象にした操作が可能になります。

注釈

Meas Hubでマーカーを付けることはできません。マーカーは、エッジ側で計測時に作成するか、intdash SDK等の他のツールを使って付与します。

マーカーには、説明や、キーと値のペアによるタグを設定することができます。

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図 21 マーカー一覧(タイムライン型の表示の例)#

1 表示形式の切替え

2 表示/非表示の切り替え

3 選択されたマーカーの削除

4 マーカーの詳細(各項目については マーカーの詳細を確認する を参照してください。)

6.6. マーカーの詳細を確認する#

マーカー一覧画面で各マーカーの[詳細]をクリックすると、マーカーの詳細が表示されます。

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図 22 マーカーの詳細(範囲マーカーの例)#

削除( delete

このマーカーを削除します。

他のアプリケーションへのリンク( more-options )(一部の環境でのみ表示されます。)

このマーカーが含まれる計測を他のアプリケーションで表示します。

マーカー時刻(またはマーカー始点とマーカー終点)

ポイントマーカーの場合は、マーカー時刻が表示されます。範囲マーカーの場合は、マーカー始点とマーカー終点が表示されます。

UUID

このマーカーに与えられた固有のIDです。

エッジ

計測を行ったエッジの名前です。クリックするとEdge Finderに移動します。

名前

マーカーに分かりやすい名前を付けることができます。

説明

マーカーに説明を付けることができます。

タグ

マーカーに、キーと値によるタグをつけることができます。

作成日時

マーカーが作成された日時です。

作成者

マーカーを作成したエッジの名前です。クリックするとEdge Finderに移動します。

更新日時

マーカーの情報が最後に更新された日時です。

更新者

マーカーを更新したエッジの名前です。クリックするとEdge Finderに移動します。

注釈

エッジの名前として「GHOST EDGE」と表示される場合は、そのエッジの情報が存在しないことを示します(エッジが削除された場合など)。

6.7. CSVファイルをアップロードして計測を作成する#

CSVファイルをアップロードして、intdash上に計測データを作成することができます。

1つのCSVファイルは1つの計測(measurement)に変換されます。計測とは、計測開始から計測終了までのひとまとまりのデータのことです。

6.7.1. CSVファイルの形式とintdashへの格納のされ方#

intdashにアップロードされるCSVファイルは、以下の条件に適合する必要があります。

  • UTF-8エンコーディングであること。UTF-8以外のエンコーディングを使用すると、日本語などのマルチバイト文字が文字化けする可能性があります。

  • 第1行(ヘッダー行)は、各列の名称を文字列で格納していること(この名称はデータIDとして使用されます)。

  • 第1列(タイムスタンプ列)は、タイムスタンプを格納していること。

    • ヘッダー行におけるタイムスタンプ列の名称は time であること。

    • タイムスタンプのフォーマットはRFC 3339に従っていること。

  • 第2行以降かつ第2列以降(データ領域)には、数値または文字列の形式でデータを格納していること。

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図 23 CSVファイルの中身(例)#

データ領域にある各セルのデータは、それぞれが1つのデータポイントとしてintdashに格納されます。上の例のようなCSVファイルの場合は、3列のデータが5つのタイムスタンプにおいて存在するため、合計で15個のデータポイントとしてintdashに格納されます。

各データポイントは、CSVファイル内での表記に応じて型情報が付与されます。

  • 整数で表記されたデータはInt(整数型)

  • 小数値で表記されたデータはFloat(浮動小数点数型)

  • 文字列で表記されたデータはString(文字列型)

上の例では、データID「DATA_1」はInt、データID「DATA_2」はFloat、データID「DATA_3」はStringとして扱われます。

また、チャンネルは自動的に1になります。

6.7.2. CSVファイルをアップロードする#

  1. Meas Hubサイドメニューの[計測アップロード一覧]をクリックします。

  2. [CSVファイルから計測を作成]をクリックし、どのエッジのデータとしてアップロードするかを選択します。

    ../_images/choose-edge.ja.png

    図 24 エッジを選択#

  3. [ファイルの選択に進む]をクリックし、CSVファイルを選択してアップロードします。

    CSVファイルの送信が正常に完了すると、ファイル一覧に新しいファイルが表示されます。

    アップロードしたファイルのステータスが「計測作成完了」になるまでしばらく待ってください。

    ../_images/uploaded-files.ja.png

    図 25 アップロード済みファイルの一覧#

    計測の作成に失敗した場合は、[詳細]をクリックし、「変換結果」を確認してください。

    注釈

    同じ日に同じ名前のファイルを複数回アップロードすると、2回目以降のファイル名の先頭にはランダムな文字列が追加されます(例: WXeiMUYkBU_sample.csv

  4. アップロードにより作成された計測のUUIDが、「作成された計測」に表示されます。 クリックすると、その計測の詳細画面に移動することができます。

注意

「サーバーへのアップロードに失敗しました。もう一度試してください。」というメッセージが表示された場合、再度アップロードしてください。それでも同じメッセージが表示される場合、サーバー上でCSVファイルを保存する領域に空きがない可能性があります(通常、CSVファイルの保存領域は10GBです)。

アプトポッドが運用しているintdashサーバーをご使用の場合、アプトポッド側でストレージを拡大しますのでお問い合わせください。お客様ご自身でサーバーを運用している場合は、お客様にてストレージを拡大してください。

Meas Hubの「計測アップロード一覧」画面でアップロードを削除しても空き容量は増えません。

注釈

計測アップロード一覧で計測アップロードを選択して[削除]をクリックすると、そのアップロードに関する情報が削除されます。アップロードにより作成された計測自体は削除されません。

6.8. 計測を削除する#

計測を削除するには、計測一覧で計測を選択して[削除]をクリックするか、計測の詳細画面で[削除]をクリックして、ゴミ箱に移動します。 ゴミ箱に移動された計測は、24時間後に自動的に削除されます。

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図 26 計測の削除#

画面左のメニューから black-delete (ゴミ箱)をクリックすると、ゴミ箱に入っている計測の一覧が表示されます。

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図 27 ゴミ箱に入っている計測の一覧#

計測の restore (復元)をクリックすると、計測をゴミ箱に入れる前の状態に戻すことができます。

計測の black-delete (完全に削除)をクリックすると、自動的に削除されるのを待たずに、その場で計測を完全に削除することができます。

複数の計測を選択してから、ウィンドウ上部の[復元]または[完全に削除]をクリックすることにより、一括で計測を復元したり、完全に削除したりできます。

6.9. Meas Hubアプリケーションの表示を変更する#

Meas Hubアプリケーションの設定は、[アプリケーション設定]で行います。

設定可能な項目は以下の通りです。

これらの設定はウェブブラウザー内に保存されますので、設定変更後、他のウェブブラウザーでMeas Hubを開いた場合には適用されません。

ブラウザーに読み込む計測の数

Meas Hubで計測一覧を表示すると、計測に関する情報がサーバーからウェブブラウザーに読み込まれます。 その際、最新の基準時刻を持つ計測から順に、ここで指定した数まで計測が読み込まれます。

例えば、1000件を読み込む設定とした場合、基準時刻が新しい順に1000件までがウェブブラウザーに読み込まれます。

表示に時間がかかる場合は、この値を小さくすることで、時間が短縮されることがあります。

注釈

  • 表示の並べ替え、検索、フィルタリングは、ウェブブラウザーに読み込み済みの計測だけを対象にして行われます。

  • 基準時刻のない計測は、基準時刻が古いデータ(基準時刻 1970-01-01 00:00 UTC)として扱われるため、読み込みの優先度が下がります。

ページあたりの表示件数

計測一覧画面に一度に表示される計測の件数を設定します。 表示に時間がかかる場合は、この値を小さくすることで、時間が短縮されることがあります。

計測一覧でのマーカーの表示

オンにすると、計測一覧画面内にマーカーのリストが展開されます。

注釈

表示言語や表示される時刻のタイムゾーンは、Meas Hubではなく、マイページの[アプリケーション設定]( <ベースURL>/edges/me/preferences )で設定してください。設定はMeas Hubにも適用されます。