9. 蓄積されたデータを送信する#
Terminal System v1.23.0
ネットワークが不安定なためにリアルタイム送信できなかったデータや、フィルターによりブロックされリアルタイム送信されなかったデータは、「再送待ちデータ」としてTerminal System内に蓄積されます。
[intdash]メニュー > [送受信]で再送を有効にしている場合は、リアルタイムデータ送信中にも再送待ちデータは並行して順次送信されますが、再送待ちデータが大量に蓄積されると、全てのデータの送信が完了するまでに時間がかかることがあります。
また、[intdash]メニュー > [送受信]で再送処理をオフにしている場合は、そのままでは再送待ちデータは送信されません。
蓄積された再送待ちデータを効率よく送信するために、再送モードや、設定用PCに一度ダウンロードしてから送信する方法を使用することができます。
9.1. 再送待ちデータの送信のみを行う(再送モード)#
再送モードにすると、新たなデータ取得は行わず、蓄積された再送待ちデータの送信のみが行われます。 再送モードによる送信は、[intdash] > [送受信] の「再送」の設定に従って行われます。設定の詳細については サーバーへのデータ送信について設定する ([intdash] > [送受信]) を参照してください。
注意
再送モード[起動]をクリックすると、再送モードでintdashサービスが再起動されるため、実行中の計測は停止されます。
再送モードを使用するには、[intdash] > [ステータス]で、再送モード[起動]をクリックします。
残りの再送待ちデータのサイズが減り、再送が進行していることが確認できます。
再送が完了したらTerminal Systemをシャットダウンしてください。 または、intdashサービスを再起動すると、intdashサービスは通常モードで起動し、次の計測が開始されます。
9.2. 再送待ちデータを設定用PC経由でサーバーに送信する [intdash] > [再送待ちデータ]#
Terminal Systemに蓄積されている再送待ちデータを設定用PCにダウンロードすることができます。
設定用PCにダウンロードした再送待ちデータは、専用のアプリケーション「intdash-edge-uploader」を使ってintdashサーバーにアップロードすることができます。
これにより、計測実施時に全データをアップロードできない場合(ネットワーク帯域に制限がある場合など)も、後で社内LANなどを経由してデータをアップロードすることができます。
注釈
intdash-edge-uploaderの入手方法についてはお問い合わせください。
9.2.1. intdash-edge-uploaderで再送待ちデータをアップロードする(Windows)#
設定用PCに再送待ちデータをダウンロードして、設定用PCからintdashサーバーにアップロードするには以下のようにします。
注釈
以下の手順を実行するには、Windows用の専用CLIアプリケーションintdash-edge-uploader.exeが必要です。
[intdash]メニュー > [再送待ちデータ]で[ダウンロード]をクリックします。
Terminal Systemに蓄積されているすべての再送待ちデータが1つのzipファイルとしてダウンロードされます。
設定用PCでコマンドプロンプトを起動します。
(インターネット接続環境がプロキシサーバー経由の場合のみ)以下のコマンドを実行し、コマンドプロンプトにプロキシサーバーの情報を設定します。
set HTTP_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>] set HTTPS_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>]
<user>
: プロキシサーバーにアクセスするユーザー名(オプション)<pass>
: プロキシサーバーにアクセスする時のパスワード(オプション)<ProxyAddress>
: プロキシサーバーのIPアドレスまたは名前(FQDN)<port>
: プロキシサーバーのポート番号(オプション)
例: プロキシサーバーが、
http://proxy.net
の ポート番号8080の場合:set HTTP_PROXY=http://proxy.net:8080 set HTTPS_PROXY=http://proxy.net:8080
以下のようにコマンドを入力し、
intdash-edge-uploader.exe
を実行します。^
(キャレット)は改行をエスケープするために入力しています。C:\Users\UserName\> <path_to_intdash-edge-uploader> ^ -s <ServerAddress> -e <EdgeUUID> -t <APIToken> ^ <measurement_data>
<path_to_intdash-edge-uploader>
: 実行ファイルintdash-edge-uploader.exe
のパス<ServerAddress>
: intdashサーバー名<EdgeUUID>
: データを取得したエッジのUUID(Terminal Systemに割り当てたエッジUUID)<APIToken>
: ユーザーのAPIトークン(エッジのクライアントシークレットではありません)<measurement_data>
: ダウンロードした再送待ちデータ(zip ファイル)のフルパス
以下は実際のコマンドの例です。
C:\Users\UserName\> C:Users\UserName\Desktop\intdash-edge-uploader\Win64\intdash-edge-uploader.exe ^ -s example.intdash.jp ^ -e 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef ^ -t abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUV ^ C:\Users\UserName\Desktop\000000001_1563766531.000000000
注釈
ファイルのアイコンをコマンドプロンプトにドラッグ&ドロップすると、そのファイルのパスが入力されます。実行ファイルや計測データを指定するときにこの機能を使用すると便利です。
intdashサーバーの名前とエッジUUIDが表示されますので、正しいことを確認します。
Upload settings: - Server : example.intdash.jp - Edge UUID : 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef
送信が開始されると以下のように進捗が表示されます。
Processing... 2/100% (232/239)
注釈
パーセント表示の右側にある括弧内の表示は、「残りの再送待ちデータ数/全再送待ちデータ数」です。
送信が完了すると、送信された計測のリストが表示され、元のプロンプトに戻ります。
コマンドプロンプトを終了します。
9.2.2. intdash-edge-uploaderで再送待ちデータをアップロードする(macOS)#
設定用PCに再送待ちデータをダウンロードして、設定用PCからintdashサーバーにアップロードするには以下のようにします。
注釈
以下の手順を実行するには、Mac用の専用CLIアプリケーションintdash-edge-uploaderが必要です。
[intdash]メニュー > [再送待ちデータ]で[ダウンロード]をクリックします。
Terminal Systemに蓄積されているすべての再送待ちデータが1つのzipファイルとしてダウンロードされます。
設定用PCでターミナルを起動します。
(インターネット接続環境がプロキシサーバー経由の場合のみ)以下のコマンドを実行し、コマンドプロンプトにプロキシサーバーの情報を設定します。
export HTTP_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>] export HTTPS_PROXY=http://[<user>:<pass>@]<ProxyAddress>[:<port>]
<user>
: プロキシサーバーにアクセスするユーザー名(オプション)<pass>
: プロキシサーバーにアクセスする時のパスワード(オプション)<ProxyAddress>
: プロキシサーバーのIPアドレスまたは名前(FQDN)<port>
: プロキシサーバーのポート番号(オプション)
例: プロキシサーバーが、
http://proxy.net
の ポート番号8080の場合:export HTTP_PROXY=http://proxy.net:8080 export HTTPS_PROXY=http://proxy.net:8080
以下のようにコマンドを入力し、intdash-edge-uploaderを実行します。
\
(バックスラッシュ)は改行をエスケープするために入力しています。UserName$ <path_to_UploaderForMac> \ -s <ServerAddress> -e <EdgeUUID> -t <APIToken> \ <measurement_data>
<path_to_intdash-edge-uploader>
: 実行ファイルintdash-edge-uploaderのパス<ServerAddress>
: intdashサーバー名<EdgeUUID>
: データを取得したエッジのUUID(Terminal Systemに割り当てたエッジUUID)<APIToken>
: ユーザーのAPIトークン(エッジのクライアントシークレットではありません)<measurement_data>
: ダウンロードした再送待ちデータ(zipファイル)
以下は実際のコマンドの例です。
UserName$ /Users/UserName/Desktop/intdash-edge-uploader/Darwin/intdash-edge-uploader \ -s example.intdash.jp \ -e 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef \ -t abcdefghijklmnopqrstuvwxyzABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUV \ /Users/UserName/Downloads/000000001_1563766531.000000000
注釈
ファイルのアイコンをターミナルにドラッグ&ドロップすると、そのファイルのパスが入力されます。実行ファイルや計測データを指定するときにこの機能を使用すると便利です。
intdashサーバーの名前とエッジUUIDが表示されますので、正しいことを確認します。
Upload settings: - Server : example.intdash.jp - Edge UUID : 01234567-0123-0123-0123-0123456789abcdef
送信が開始されると以下のように進捗が表示されます。
Processing... 2/100% (232/239)
注釈
パーセント表示の右側にある括弧内の表示は、「残りの再送待ちデータ数/全再送待ちデータ数」です。
送信が完了すると、送信された計測のリストが表示され、元のプロンプトに戻ります。
ターミナルを終了します。