1.3. Motionでさまざまなデータを取得する#

Motionを使った計測では、以下のデータをintdashサーバーに送信することができます。

取得したい項目をオンにしてください。

../_images/video-for-streaming.jpg

図 52 Settings画面#

データタイプによって、Motion上で設定可能な項目は異なります。 詳細については以下を参照してください。

注意

データを送信するMotionと、データを使用する側のアプリケーション(Data Visualizerなど)の両方が適切に設定されていないと、データを利用することができません。

注意

計測を開始するときには、画面表示の向きを確認してください。計測開始後は画面の向きはロックされ、変更できません。 画面表示が縦向きのままデバイスを横向きにして計測を行うと、正しい計測ができない可能性があります(逆の場合も同様です)。

../_images/portrait-landscape.png

図 53 デバイスを縦向きにした場合と横向きにした場合の正しい表示#

1.3.1. 動画データを取得する(Video)#

動画データを取得する場合は、Settings画面で[Video]をオンにしてください。

動画に関する設定項目は以下のとおりです。

Stream to Server

動画データをintdashサーバーに送信します。

Save to Server

intdashサーバーに送信した動画データをサーバーに保存します。 これをオフにすると、動画データはサーバーに保存されません(オフにした場合もData Visualizerでのリアルタイム表示は可能です)。

Channel

送信に使用するチャンネルの番号を指定します。

Codec and Options

コーデック、解像度、フレームレート、画像品質などを設定します。 コーデックは以下から選択します。 再生側ソフトウェアが対応しているコーデックを使用してください。

  • JPEG: 各フレームをJPEG画像として送信します。フレーム間の動画圧縮は行われません。

  • H.264: 動画としてフレーム間のデータ圧縮を行い、JPEGよりも効率的に送信することができる方式です。

  • H.265: H.264よりもさらに圧縮率の高い動画圧縮方式です。

選択したコーデックにより、設定可能なオプションは異なります。 解像度やビットレートを高く設定すると、データ量が大きくなり、スムーズなリアルタイム再生ができない可能性がありますのでご注意ください。

Focus Mode

[Auto Focus]を選択すると、常に自動でフォーカスを合わせます。 近くにフォーカスを合わせたい場合は、[Near]に、遠くにフォーカスを合わせたい場合は、[Far]にします。 [Near]や[Far]を選択した場合、一度フォーカス合わせが行われるとフォーカスは固定されます。

Shutter Speed

夜間に撮影する場合や暗い場所で撮影する場合は、[Medium]や[Slow]選択することで動画をより明るくすることができます。ただしその場合、ブレが発生しやすくなります。

Refresh Rate for Local Preview

MotionのMain画面に表示されるプレビューのリフレッシュレートを設定します。 この設定はiOSデバイス上でのプレビュー表示を変更するもので、intdashサーバーに送信・保存するデータのフレームレートには影響しません。

[Same as Recording Frame Rate]を選択すると、動画取得のフレームレート([Codec and Options]で設定したもの)と同じ頻度でプレビューが更新されます。

Save as MP4 File

オンにすると、intdashのデータ形式とは別に、MP4形式の動画データがiOSデバイス内に保存されます(音声データも取得している場合は、MP4データに音声も保存されます)。 撮影後にiOSデバイス上で動画を確認したい場合は、これをオンにしてください。 保存されたMP4ファイルは、MotionのList画面で再生することができます(iOSの写真アプリでは再生できません)。

[Save as MP4 File]をオフにしても、intdash独自形式によるiOSデバイス内へのデータ保存は通常どおり行われます。 そのため、計測途中で接続が途切れた場合に後でデータをアップロードすることは可能です。

注意

Data Visualizer側の設定

  • Motionで取得した動画をData Visualizerで再生する場合は、Data Visualizerに動画データ用のデータ設定が用意されている必要があります。 Data Visualizerの [Links]→[Download DAT File]から、 video_chNNN.datNNN は使用するチャンネル番号)をダウンロードして、Data Visualizerにインポートしてください。

  • Data Visualizerで動画を再生する場合は、コーデックに応じて適切なビジュアルパーツを使用する必要があります。

    • JPEG(Motion JPEG)を使用する場合は、Image Viewerを使用してください。

    • H.264を使用する場合は、Video Playerを使用してください。

    • 現時点のData Visualizer (Data Visualizer v3.5.0)は、H.265に対応していません。

    ../_images/image-viewer-and-video-player.png

    図 54 使用するビジュアルパーツ#

1.3.2. 音声データを取得する(Audio)#

音声データを取得する場合は、Settings画面で[Audio]をオンにしてください。

音声に関する設定項目は以下のとおりです。

Stream to Server

音声データをintdashサーバーに送信します。

Save to Server

intdashサーバーに送信した音声データをサーバーに保存します。 これをオフにすると、音声データはサーバーに保存されません(オフにした場合もData Visualizerでのリアルタイム表示は可能です)。

Channel

送信に使用するチャンネルの番号を指定します。

Codec and Options

コーデックとオプションを設定します。 コーデックは以下から選択します。 再生側ソフトウェアが対応しているコーデックを使用してください。

  • PCM: 無圧縮の音声データとして伝送する方式です。

  • AAC: 非可逆圧縮を行うため、PCMよりもデータサイズを小さくすることができる方式です。リアルタイム伝送に適しています。

Microphone

iOSデバイスのどのマイクを使って音声を取得するかを設定します。[Auto]を選択すると、使用するカメラ(前面側カメラ/背面カメラ)によってマイクが自動的に選択されます。

ただし、本設定でどれを選択しても、外付けマイクを取り付けた場合は外付けマイクが使用されます。

1.3.3. センサーデータを取得する(Sensors)#

9軸センサー(ジャイロ、加速度、地磁気センサー)のデータを取得する場合は、Settings画面で[Sensors]をオンにしてください。

9軸センサーデータに関する設定項目は以下のとおりです。

Stream to Server

9軸センサーのデータをintdashサーバーに送信します。

Save to Server

intdashサーバーに送信したセンサーデータをサーバーに保存します。 これをオフにすると、センサーデータはサーバーに保存されません(オフにした場合もData Visualizerでのリアルタイム表示は可能です)。

Channel

送信に使用するチャンネルの番号を指定します。

Sensor Types

どのセンサーデータを送信するかを設定します。

iSCP(intdash Stream Control Protocol)やData Visualizerとの対応については、 (付録) Motionが送信するデータ を参照してください。

Sensor Types

取得されるデータ

Acceleration

X軸方向加速度

Y軸方向加速度

Z軸方向加速度

Gravity

X軸方向加速度(重力加速度含む)

Y軸方向加速度(重力加速度含む)

Z軸方向加速度(重力加速度含む)

X軸方向重力加速度

Y軸方向重力加速度

Z軸方向重力加速度

Rotation Rate

正面上方向を中心軸とした回転速度(ヨーレート)

正面右方向を中心軸とした回転速度(ピッチレート)

正面方向を中心軸とした回転速度(ロールレート)

Orientation Angle

正面上方向を中心軸とした回転角度(ヨー角)

正面右方向を中心軸とした回転角度(ピッチ角)

正面方向を中心軸とした回転角度(ロール角)

Sampling Rate

上で選択された各Sensor Typeのデータを取得する頻度を設定します。

1.3.4. GPSデータを取得する(GPS)#

GPSデータを取得する場合は、Settings画面で[GPS]をオンにしてください。

Motionから送信されるデータは以下のとおりです。 iSCP(intdash Stream Control Protocol)やData Visualizerとの対応については、 (付録) Motionが送信するデータ を参照してください。

  • 緯度

  • 経度

  • 高度

  • 座標の精度

  • 高度の精度

  • 方角(北が0)

  • 移動速度

GPSデータに関する設定項目は以下のとおりです。

Stream to Server

GPSデータをintdashサーバーに送信します。

Save to Server

intdashサーバーに送信したGPSデータをサーバーに保存します。 これをオフにすると、GPSデータはサーバーに保存されません(オフにした場合もData Visualizerでのリアルタイム表示は可能です)。

Channel

送信に使用するチャンネルの番号を指定します。

Location Accuracy

GPSデータの精度を設定します。精度を高く設定すると、バッテリーを多く消費します。

1.3.5. プラグインアプリのデータを取得する(Plugin)#

Motionプラグインアプリを使用する場合は、以下の設定が可能です。

Stream to Server

プラグインアプリからのデータをintdashサーバーに送信します。

Save to Server

intdashサーバーに送信したデータをサーバーに保存します。 これをオフにすると、データをサーバーに送信しても、サーバー側では保存は行われません。

1.3.6. その他の設定:CPUの使用率を表示する(Show CPU Usage)#

[Show CPU Usage]をオンにすると、Main画面にCPUの使用率が表示されます。