13. 付録: Terminal System付属ディスプレイソフトウェア#

Terminal System v1.22.0

専用ソフトウェアをインストールしたディスプレイデバイスを、intdash Terminal Systemが動作する端末(以降Terminalと呼びます)に接続することで、ディスプレイデバイスからTerminalの状態を表示したり、簡単な操作を行ったりできます。

13.1. 使用方法#

13.1.1. 動作環境#

本ソフトウェアは、以下の環境で動作確認をしております。 これら以外の環境では正常に表示・動作しない場合がありますので、あらかじめご了承ください。

本ソフトウェアが動作する端末

  • M5Stack

本ソフトウェアをインストールしたデバイスを接続するTerminal

  • NEXCOM VTC 1910-S

  • NEXCOM VTC 1010

注意

ターミナル設定アプリケーションで設定を変更した場合

ディスプレイデバイスではなくターミナル設定アプリケーションを使って設定を変更した場合、ディスプレイデバイスの表示は更新されません。 設定を変更した場合は、ディスプレイデバイスを再起動(USBケーブルの抜き差し)してください。

13.1.2. 操作方法#

Terminalとの通信が確立されると、ディスプレイデバイスのボタン操作が可能になります。 画面下のアイコンに従い、ディスプレイデバイス本体のハードボタンを押して操作してください。

../_images/02-01-how_to.png

図 81 操作方法#

注釈

マニュアル中のボタンの表記について

本マニュアルでは、ボタン操作が必要な場合は btn_control のように画面アイコンで表記します。この場合、アイコン下のハードボタンを押してください。

13.1.3. ビープ音について#

ボタン操作時やエラー発生時にはビープ音が鳴ります。 ビープ音の音量は、 Control画面 で変更できます。

以下に、ビープ音の仕様について説明します。

13.1.3.1. ビープ音(正常時)#

高音のビープ音は正常動作時に再生されます。 正常時のビープ音は、以下の時に再生されます。

  • ボタン押下時

  • Terminalとの通信開始時

  • Terminalとの初期通信が完了時

  • 再送中/再送完了時

13.1.3.2. ビープ音(異常時)#

低音のビープ音は異常な動作時に再生されます。 異常時のビープ音は、以下の問題発生時に再生されます。

  • Terminalとの通信処理がタイムアウト

  • Terminal内部の状態取得失敗

  • モバイル通信で、基地局に接続できない

  • モバイル通信で、IPアドレスを取得できない

  • GPS捕捉不可

  • サーバー未接続時

  • サーバーとの接続でエラー発生時

  • デバイスコネクター未接続時

  • デバイスコネクターの接続でエラー発生時

  • カメラからのデータが未受信

13.2. セットアップ#

本ソフトウェアをインストールしたディスプレイデバイスを使用するには、USBケーブルでTerminalに接続し、Terminalの電源を投入する必要があります。

13.2.1. ディスプレイデバイスとTerminalを接続する#

ディスプレイデバイスをUSBケーブル(Type-C)で接続してください。

../_images/01-01-connect_display_terminal.ja.png

注意

複数のディスプレイデバイスの接続について

1つのTerminalに複数のディスプレイデバイスを接続しないでください。

13.2.2. 起動方法#

Terminalが起動すると、USBからの電源供給に連動してディスプレイデバイスが起動し、本ソフトウェアが起動します。

../_images/02-01-splash.png

注釈

起動画面が表示されない場合

起動しない場合は、以下の方法をお試しください。

  • ディスプレイデバイスのリセットボタン(赤色ボタン)を押してください

  • ディスプレイデバイスのUSBケーブルを抜き差ししてください

  • Terminalを再起動してください

注釈

起動画面の表示について

Terminalがディスプレイデバイスを検知すると、ディスプレイデバイスでは起動画面が複数回表示されます。この動作は正常です。

ディスプレイデバイスの起動後、Terminal側との通信開始待ち状態になります。

../_images/02-02-connecting.png

Terminal側との通信を開始すると、【Loading Data…】表示になります。

../_images/02-03-loading.png

初期通信が完了すると、Main画面が表示されます。

../_images/02-04-main.png

13.2.3. Timeout表示について#

ディスプレイデバイス起動後、30秒以内にTerminalと初期通信を開始できない場合、【Connection Timeout】が表示されます。

../_images/04-01-timeout.png

初期通信の完了後、Terminalとの通信が10秒間途絶えた場合、【Connection Lost】が表示されます。

../_images/04-02-lost.png

注釈

Connection Lostが発生した場合

ディスプレイデバイスのUSBケーブルを抜き差しすると、Terminal側は通信処理の復帰を試みます。

13.2.4. 終了方法#

イグニッションオフなどを検知してTerminalの電源がオフになると、連動してディスプレイデバイスも終了します。

以下、電源オフ時の挙動を示します。

  1. Terminalでシャットダウン処理が開始されると、ディスプレイデバイスとの通信は停止されます。 ディスプレイデバイスには【Connection Lost】が表示されます

  2. Terminalの電源がオフになると、ディスプレイデバイスも電源がオフになります。

注釈

ディスプレイデバイス単体での停止方法

Terminalに接続したまま、ディスプレイデバイスの電源だけをオフにすることはできません。 ディスプレイデバイスだけを停止させたい場合は、ディスプレイデバイスのUSBケーブルを抜いてください。

13.3. 画面構成#

本ソフトウェアにより以下の機能の設定ができます。

../_images/00-01-flow.png

13.3.1. Main画面#

Terminalの各動作状態や、計測デバイスの動作状態をアイコンで表示します。

../_images/01-01-main.png

Main画面でできること

  • 動作状態の表示

  • 各ページへの移動

詳細は Main画面 を参照してください。

13.3.2. List画面#

intdash Serviceの詳細な動作状態等をテキストで表示します。

../_images/02-01-list.png

List画面でできること

  • 計測の動作状態や再送待ちデータサイズ等の表示

  • ネットワークの接続状態の表示

  • intdashサーバーへの接続状態の表示

  • 計測デバイス(デバイスコネクター)の動作状態の表示

  • CPU使用率などのハードウェアに関する情報

詳細は List画面 を参照してください。

13.3.3. Error画面#

簡易的なエラーメッセージが表示されます。

../_images/03-01-error.png

Error画面でできること

  • エラーメッセージの参照

詳細は Error画面 を参照してください。

13.3.4. Control画面#

再送モードの開始や、ビープ音量の設定など、各種設定ができます。

../_images/04-01-control.png

Control画面でできること

  • 再送モードの開始

  • intdash Serviceの再起動

  • ディスプレイデバイスのビープ音量設定

詳細は Control画面 を参照してください。

13.4. Main画面#

intdash Serviceの動作モードや、ネットワーク、データロギングの状態など、intdash Terminal Systemの全体の動作状態をアイコンで確認できます。

../_images/01-01-top.png

表示

説明

1 【Mode】アイコン

intdash Serviceの動作状態を表します

2 【Queue】アイコン

intdashサーバーへの再送待ちデータサイズを表します

3 【Network】アイコン

Networkの通信状態を表します

4 【GPS】アイコン

GPSの受信状態を表します

5 【CAN】アイコン

CANデータの受信状態を表します

6 【Camera】アイコン

Cameraデバイスの受信状態を表します

7 【List】ボタン

List画面に移動します

8 【Error】ボタン

Error画面に移動します

9 【Control】ボタン

Control画面に移動します

13.4.1. アイコン表示について#

Main画面に表示される各アイコンの仕様について説明します。

13.4.1.1. Mode#

intdash Serviceの動作状態が表示されます。

アイコン

概要

icon_mode_measure_ok

計測処理 動作中

icon_mode_measure_off

計測処理 停止中

icon_mode_recover_ok

再送モード 動作中

icon_mode_recover_off

再送モード 停止中

注釈

再送モードアイコンの点滅

再送モードを開始し、全てのデータが送信完了すると、再送モードアイコンが点滅します。

13.4.1.2. Queue#

intdash Serviceの再送待ちデータサイズが表示されます。

アイコン

再送待ちデータサイズ

icon_que_off

0 byte

icon_que_on

1 MB以下

icon_que_alert

1 MB以上

icon_que_error

1 GB以上

13.4.1.3. Network#

intdash Serviceのネットワーク接続状態が表示されます。

アイコン

概要

icon_network_sim_00

モバイル回線

icon_network_lan_on

Ethernet

icon_network_wifi_on

無線LAN

注釈

Network アイコンの表示について

ネットワーク接続状態が内蔵LTEモジュールを使ったモバイル回線の場合は、アンテナの本数でRSSI値が確認できます。

USBでネットワークに接続している場合は回線が良好でもアイコンはグレーのままです。

../_images/rssi.png

13.4.1.4. GPS#

Terminalに接続されているGPSの捕捉状態が表示されます。

アイコン

概要

icon_gps_off

停止 / 無効

icon_gps_on

接続済み(3D)

icon_gps_alert

接続済み(2D)

icon_gps_error

捕捉不可

  • 3Dは4個以上の衛星を捕捉している状態です

  • 2Dは3個の衛星を捕捉している状態です

13.4.1.5. CAN#

Terminalに接続されているCANトランシーバーの接続状態が表示されます。

アイコン

概要

icon_can_off

停止 / 無効

icon_can_on

接続済み(データ受信中)

icon_can_alert

接続済み(データ未受信)

icon_can_error

未接続 / エラー

13.4.1.6. Camera#

Terminalに接続されているCameraの接続状態が表示されます。

アイコン

概要

icon_camera_off

停止 / 無効

icon_camera_on

接続済み(データ受信中)

icon_camera_alert

接続済み(データ未受信)

icon_camera_error

未接続 / エラー

注釈

複数デバイス利用時のアイコン表示について

CANやCameraをそれぞれ複数チャンネル使用している時、各デバイス種別内で1つでも接続済み(正常)ステータスで無いチャンネルが存在する場合は、アイコンはデータ未受信(橙色)もしくは未接続/エラー(赤色)表示になります。

(例) 3台のCANトランシーバーのうち、1台でも未接続の場合は 未接続(赤色) 表示になります。

13.4.2. ボタン表示について#

Main画面に表示される各ボタンの仕様について説明します。

ボタン

概要

btn_list

intdash Serviceの詳細な動作状態等をテキストで確認できるList画面に移動します。詳細は List画面 を参照してください。

btn_error

intdash Serviceの簡易的なエラーメッセージが表示されるError画面に移動します。詳細は Error画面 を参照してください。

btn_control

再送モードの開始やビープ音量の設定など、各種設定ができるControl画面に移動します。詳細は Control画面 を参照してください。

13.5. List画面#

intdash Serviceの詳細な動作状態等をテキストで表示します。 List画面は複数のページで構成されます。

  • 計測の動作状態や再送待ちデータサイズ等の表示

  • ネットワークの接続状態の表示

  • intdashサーバーへの接続状態の表示

  • 計測デバイス(デバイスコネクター)の動作状態の表示

  • CPU使用率などのハードウェアに関する情報

../_images/00-01-list.png

番号

概要

1

ページのタイトル

2

現在のページ / 総ページ数

3

Main画面に戻る

4

前のページに戻る

5

次のページに進む

以降、各ページの表示項目について説明します。

13.5.1. Top#

../_images/01-01-list-top.png

名称

概要

intdash Service

intdash Serviceの動作状態

Queue Size

再送待ちデータサイズ

GPS

GPSの捕捉状態

Network

intdash Serviceのネットワーク状態

13.5.2. Network#

intdash Serviceのネットワーク状態を表示します。 各ページは、Terminal側で設定が有効な場合のみ表示されます。

13.5.2.1. WAN#

../_images/02-01-wan.png

名称

概要

APN

接続先のAPN名

Carrier

接続中のキャリア名

MODE

接続状態 (LTE or WCDMA)

RSSI

RSSI値

IP

IPアドレス(ネットワーク疎通時)

13.5.2.2. WLAN Client#

../_images/02-02-wlan_client.png

名称

概要

SSID

接続先のアクセスポイントのSSID

IP

IPアドレス(ネットワーク疎通時)

13.5.2.3. Ether#

../_images/02-03-network_ether.png

名称

概要

IP

IPアドレス(ネットワーク疎通時)

13.5.3. intdash Clients#

../_images/03-01-intdash_clients.png

名称

概要

補足

Realtime

リアルタイム送信の接続状態

設定時のみ表示

Resend

再送送信の接続状態

設定時のみ表示

Bulk

バルク送信の接続状態

設定時のみ表示

Server

接続するintdashサーバーのアドレス

13.5.4. Logger(デバイスコネクター)#

intdashデバイスコネクターのデータ取得の状態・設定が表示されます。 設定したデバイスコネクターごとに、ページが表示されます。

13.5.4.1. CAN#

../_images/04-01-can.png

名称

概要

補足

CH=

チャンネル番号

ページの上部に表示されます

Status

トランシーバーの接続状態

Baudrate

CANバスのボーレート値

Device

接続しているCAN-USB InterfaceのシリアルとI/F

13.5.4.2. Camera#

../_images/04-02-camera.png

名称

概要

補足

CH=

チャンネル番号

ページの上部に表示されます

Status

カメラデバイスの接続状態

FPS

FPS値

Size

画面サイズ

Path

接続しているカメラデバイスのデバイスファイル名

13.5.4.3. その他のデバイスコネクター#

その他のデバイスコネクター(CANでもなくカメラでもないもの)は、以下の表示になります。

../_images/04-03-other_logger.png

名称

概要

補足

CH=

チャンネル番号

ページの上部に表示されます

Status

デバイスコネクターの接続状態

Baudrate

ボーレート値

Path

接続されているデバイスのデバイスファイル名

13.5.5. Hardware Info#

../_images/05-01-hardware_info.png

名称

概要

Name

Terminalのマシン名

CPU Usage

CPU使用率

Load Average

ロードアベレージ

Disk

Terminalのディスク使用率

Mem

Terminalのメモリ使用率

Version

intdash Terminal Systemのソフトウェアバージョン

注釈

ターミナル設定へのアクセス方法

Nameに表示されたマシン名で、ターミナル設定にアクセスできます。

http://<マシン名>.local/

13.6. Error画面#

Error画面では、intdash Serviceに関する簡易的なエラーメッセージを確認できます。

../_images/01-01-error.png

番号

概要

補足

1

現在のページ / 総ページ数

ページ番号 1 が最新です

2

Main画面に戻る

3

古いページに移動

4

新しいページに移動

13.6.1. エラーメッセージ表示について#

  • 最新のエラーメッセージが最上部に表示されます

  • エラーメッセージは時系列で降順に表示されます

  • タイムスタンプはJST(UTC+9)で表示されます

  • ディスプレイデバイスの電源をオフにすると、エラーメッセージは消去されます

注釈

タイムスタンプの変更

タイムスタンプのタイムゾーンは変更可能です。詳細は弊社窓口にお問い合わせください。

13.7. Control画面#

Control画面では、以下の設定ができます。

  • Terminalの再送モードの開始

  • Terminalのintdash Serviceの再起動

  • 音量の設定

../_images/00-02-control.png

番号

説明

1

ファームウェアのバージョン

2

再送モード( 再送モードの開始

3

intdash Serviceを再起動する( intdash Serviceの再起動

4

ボタン押下時やエラー時のビープ音の音量( ビープ音量の設定

5

Main画面に戻る

6

カーソルを移動する

7

カーソルで選択した機能を実行する

13.7.1. 再送モードの開始#

【Recovery : ON】 を選択 on すると、確認画面が表示されます

../_images/01-01-recovery.png

start を押すと、再送モードが開始されます。

再送モードで起動すると、Main画面のModeが再送モード中 recover_icon_normal 表示になります。

../_images/01-02-recover_top.png
  • 再送中は、定期的に短いビープ音が再生されます

  • 再送が完了すると、定期的に長いビープ音が再生され、Main画面のModeアイコンが点滅します

注意

再送モード開始時の注意点

  • 再送モードを開始すると、実行中の計測が停止します

  • 再送モード状態は、Terminalの電源をオフにして再度オンにするか、 intdash Serviceの再起動 をするまで解除されません

  • 再計測が必要な場合、 intdash Serviceの再起動 を行うか、Terminalの電源を一度オフにしてから再度オンにしてください

13.7.2. intdash Serviceの再起動#

【Service : Restart】 を選択 on すると、確認画面が表示されます

../_images/02-01-restart.png

start を押すと、intdash Serviceが再起動します。

注意

intdash Service再起動時の注意点

  • intdash Serviceを再起動すると、実行中の計測(再送モード)が終了します。

  • 再送モード状態では再起動しません。必要な場合は、別途 再送モードの開始 を実行してください。

13.7.3. ビープ音量の設定#

../_images/03-01-beat.png

選択ボタンonを押して、ビープ音量を設定してください。 ビープ音量は4段階(OFF / 1 / 2 / 3)から選択できます。

13.8. ディスプレイデバイスに関するよくある質問#

お問い合わせの多い質問を以下にまとめます。

13.8.1. Q: ビープ音の再生が止まりません#

正常に計測できていない場合、異常な状態をビープ音で通知します。 ビープ音が再生される理由は以下の通りです。

  • ネットワークに接続してない

  • 計測用デバイスと正しく接続できない

  • 計測用デバイスからデータが来ていない

  • その他

ビープ音の発生条件は、 ビープ音(異常時) を参照してください。

実際に発生している問題は Error画面 のエラーメッセージから確認できます。

13.8.2. Q: 画面が表示されません#

起動画面が表示されない場合 を参照してください。