2. Terminal Systemクイックスタート ― 設定用PCから設定を行う#

Terminal System v1.22.0

本章では、Terminal Systemの最も基本的な設定を行います。 主な設定内容は3つです。

  • ネットワークの設定

  • intdashサーバーへの接続についての設定

  • Terminal Systemに接続されたデバイスからのデータ取得についての設定

これらの設定が完了し、必要な外部デバイスを接続すれば、データの取得を開始することができます。

設定を開始する前に、以下の情報をご用意ください。

  • intdashサーバーに接続するために使用するネットワークの情報(例: モバイル回線を使用する場合、APNや認証方式の情報)

  • intdashサーバーのURL(例: https://example.intdash.jp

  • エッジのUUID(このTerminal Systemに割り当てるエッジアカウントのUUID。例: f90f2b42-66a5-4a57-8e99-468c36ebb6f2

  • クライアントシークレット(上記エッジアカウントのクライアントシークレット。例: sEh9ZHPoKX8QYU...iBn5fneFM

2.1. Terminal Systemと設定用PCをLANケーブルで接続する#

設定用PCからTerminal Systemにアクセスするために、設定用PCとTerminal SystemをLANケーブルで接続します。

../_images/terminal-config-via-ethernet-cable.png

図 57 設定用PCとTerminal Systemを接続する#

注釈

上の図ではTerminal Systemと設定用PCを直接接続していますが、Terminal Systemと設定用PCを同じローカルネットワークに接続するのでも構いません。

2.2. ウェブブラウザーでTerminal System設定画面を開く#

注意

Terminal Systemに接続するためには、設定用PCが以下の設定になっている必要があります。

  • Windows 10: IPv6が有効になっていること

  • macOS: IPv6設定が「リンクローカルのみ」になっていること

  1. 設定用PCで、ウェブブラウザーのアドレスバーに http://<Terminal Systemのコンピューター名>.local/config/ (工場出荷時の設定では、 http://terminal-system.local/config/ )を入力し、エンターキーを押します。

  2. 認証ダイアログが開きます。設定画面にアクセスするためのユーザー名とパスワード(工場出荷時の設定では、ユーザー名 user 、パスワード user )を入力します。

    注釈

    Terminal Systemのトップ画面(ダッシュボード)が表示されます。

    ../_images/dashboard.ja.png

    図 58 Terminal Systemのダッシュボード#

2.3. 計測データを送信するためネットワークの設定をする#

計測データをintdashサーバーに送信するためネットワークの設定を行います。

ここでは、代表的な例として、Terminal Systemに内蔵されたLTEモジュールを使い、モバイル回線で通信する場合について説明します。

  1. [ネットワーク]メニューを開きます。

  2. [ネットワーク設定を作成]をクリックして、モバイル回線を使用するための設定を作成します。

    • 名前: ネットワーク設定の名前です。任意の分かりやすい名前を入力します。

    • 有効化: オンにします。

    • タイプ: [モバイル回線]を選択します。

    • NIC: 内蔵LTEモジュールのネットワークインターフェイス名(通常は1つしか表示されません)を選択します。

    • APN、認証方式、ユーザー名、パスワード: モバイル回線のSIMカードに付属していた情報を入力します。

    • MTUの自動設定: オンにします。

    • バンドプリセット: Terminal Systemに接続されたアンテナ名を選択します。

  3. [作成]をクリックします。

  4. 電源を操作してTerminal Systemを再起動します。

注釈

設定の詳細については、 ネットワークに接続する を参照してください。

2.4. 接続先のintdashサーバーを設定する#

  1. [intdash]メニュー > [接続先と認証]で、以下を設定します。

    • intdashサーバーURL

    • エッジUUID(このTerminal Systemに割り当てるエッジアカウントのUUID)

    • クライアントシークレット(上記エッジアカウントのクライアントシークレット)

    ../_images/authentication_setting.ja.png

    図 59 認証情報の設定#

    注釈

    設定方法の詳細については、 サーバーへのデータ送信について設定する ([intdash] > [送受信]) を参照してください。

  2. [変更を保存]をクリックします。

  3. [接続をテスト]をクリックし、[接続テストを実行]をクリックします。

    エッジ名が表示されたら、接続は成功です。

注釈

設定を反映するためにintdashサービスの再起動を要求するメッセージが表示されますが、以下の手順でデバイスコネクターの設定を行ってから再起動します。

2.5. データ取得について設定する#

Terminal Systemに接続されたデバイス(CAN-USB Interface、GPSデバイス、カメラ等)からデータを取得するために、デバイスコネクターの設定を行います。

デバイスコネクターとは、Terminal Systemに接続されたデバイスからデータを取得するソフトウェアです。

  1. 取得するデータに合わせてデバイスコネクターの設定を作成します。

    [intdash]メニュー > [デバイスコネクター]で、[デバイスコネクターを作成]をクリックし、チャンネル、デバイスタイプ、その他の項目を設定して[作成]をクリックしてください。

    注釈

    設定の詳細については、 デバイスからデータを取得する(デバイスコネクター) を参照してください。

  2. [intdash]メニュー > [ステータス]の[再起動]をクリックして、intdashサービスを再起動します。

    intdashサービスは、intdashのエッジとしての機能を提供するソフトウェアです。 intdashサービスが起動されることにより、デバイスコネクターも起動され、データ取得が開始されます。 インターネットに接続されている状態であれば、データの送信も開始されます。

以上で、CAN-USB Interface、GPSデバイス等からデータを取得し、intdashサーバーに送信するための設定は完了です。

以下の章では、各設定の詳細について説明します。