4. Device Connector Frameworkに含まれる基本エレメント

Device Connector Frameworkには、パイプラインを作成するための基本的なエレメントが付属しています。

4.1. FileSinkElement (file-sink)

ドキュメント

指定されたパスのファイルに、受け取ったメッセージを書き出します。

エレメントの種類

sink

前のエレメントから受信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意(受け取ったデータをそのままファイルに書き出します)

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

path

文字列

出力先のファイルパス

create

true/false

trueの場合、出力先のファイルがない場合は作成する。デフォルトは false

separator

文字列

メッセージ出力ごとに挿入するテキスト。デフォルトは空

flush_size

整数

入力をフラッシュするまでにバッファにためるデータ量(バイト)。デフォルトは0

4.2. FileSrcElement (file-src)

ドキュメント

指定されたパスのファイルを読み込み、内容をメッセージとして送出します。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "application/octet-stream"

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

path

文字列

読み取るファイルのパス

4.3. NullSinkElement (null-sink)

ドキュメント

メッセージを受け取りますが、それを何にも使わずに破棄します。

エレメントの種類

sink

前のエレメントから受信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意

エレメント独自の設定項目はありません。

4.4. ProcessSrcElement (process-src)

ドキュメント

プロセスを起動し、起動したプロセスの標準出力をバッファサイズに収まるように区切って送出します。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "application/octet-stream"

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

program

文字列

実行ファイル

args

文字列の配列

実行ファイルに渡す引数

command

文字列

実行ファイルと引数を1文字列で指定したもの。programとargsが指定されなかった場合に使用。

buffer_size

整数

バッファサイズ(バイト)。デフォルトは255。

4.5. StatFilterElement (stat-filter)

ドキュメント

データを受け取った回数やサイズを確認するためのエレメントです。 メッセージを受け取り、それをそのまま送出します。受け取ったメッセージの回数とサイズを記録し、その統計情報を標準エラー出力に書き出します。

エレメントの種類

filter

前のエレメントから受信するポートの数

1

次のエレメントに送信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意

送信ポートでの送信形式

受信ポートに入力されたデータをそのまま出力

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

interval_ms

整数

出力頻度をミリ秒にて指定

4.6. StdoutSinkElement (stdout-sink)

ドキュメント

受け取ったメッセージを標準出力に書き出します。

エレメントの種類

sink

前のエレメントから受信するポートの数

1

受信ポートでの受信形式

任意

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

separator

文字列

メッセージ出力ごとに挿入するテキスト。デフォルトは空

4.7. TextSrcElement (text-src)

ドキュメント

指定されたテキストを送出します。

エレメントの種類

src

次のエレメントに送信するポートの数

1

送信ポートでの送信形式

MIMEタイプ "application/octet-stream"

エレメント独自の設定項目は以下のとおりです。 conf: 以下に記述します。

項目

設定値

説明

text

文字列

メッセージのテキスト

interval_ms

整数値

メッセージ生成の間隔をミリ秒にて指定

repeat

整数値

「メッセージ送出のタイミングごとに、メッセージを何回送出するか」を指定します。デフォルトは1です 例えば interval_ms: 100 かつ repeat: 5 の場合、100ミリ秒経過ごとに5回メッセージを送出します。